銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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なにげに初めてのガッツリ絡み。よろしくお願いします。



日記16:日差しがダメなだけで外は好きですよ

 

 

 

 

 

 

ある日のシャーレ

 

 

 

「ユウ先輩、サイクリングに興味ない?」

 

今日の当番であるシロコさんから唐突に投げかけられた質問。

 

「サイクリング……ですか。興味はありますね。……というか、実際たまにやってますし。」

 

「本当!?」

 

僕の返事にとてもうれしそうにしている。

 

「はい。でも、どうしていきなりそんなことを?」

 

「ん、ユウ先輩のこと、私は何も知らない。それに、仲良くなりたかったから。」

 

「なるほど。」

 

確かに、僕はシロコさんや他のアビドスの方とはあまり交流がない。だから、仲良くなりたいと言うのはこっちも同じ。

 

シロコさんは僕と一緒にサイクリングにでも行きたいのだろう。時間的にも日差しが落ち着いてきてるし、行くならいまがチャンスだ。

 

「でしたら、行きましょうか。サイクリング。」

 

「! 着替えてきてもいい?」

 

「勿論。僕はその間に、自転車の準備をしておきますね。」

 

ということで、僕とシロコさんは一旦別れ、僕はシャーレの車庫からロードバイクを引っ張り出した。

 

「これ、先生がシロコさんに影響されてロードバイクを買ったときに僕も一緒に買ったんだよな。最近は時間が無くて乗れてなかったけど……久しぶりで乗れるかなぁ……」

 

そんな一抹の不安を抱えながらシロコさんを待った。

 

 

 

数分後

 

 

 

「ん、おまたせ。準備完了?」

 

「はい。いつでも行けます。」

 

水分よし、装備も不備なし。最終確認を済ませて自転車にまたがる。

 

「ん、そのバイク、かっこいいね。」

 

「シロコさんのもなかなかかっこいいですよ。それで、ルートとかは決めてますか?」

 

僕の言葉にシロコさんは親指をぐっと立てる。

 

「ばっちり。私についてくればいい。」

 

「了解です。」

 

シロコさんを先頭に、僕たちはサイクリングを始めた。

 

 

日差しもないため特段暑いということもなく、むしろ風が涼しくて心地よい。

 

「(久しぶりだったけど……まだまだ乗れますね。)」

 

乗れるか不安だったが、全然乗れたし、普段から乗っているシロコさんにも十分ついていけている。

 

「ユウ先輩、ペースは大丈夫?」

 

「大丈夫です。むしろ、もうちょっと上げてもいいですよ?」

 

「ん、分かった。」

 

あっ、火をつけちゃったかも……

 

みるみるシロコさんの漕ぐ速度が上がっていく。まぁ、ついていけないことはないけどもね。

 

そして、そのままのペースで坂も駆け上がって行く。シャーレからだいぶ離れてきたけど、シロコさんの目的地はどこなんだろう……

 

すると、シロコさんが前方で声を出した。

 

「ん、そろそろ着く。」

 

そうしてラストスパートと言わんばかりにシロコさんはもっとスピードを上げていく。

 

「ちょっ、はやっ!?」

 

驚きながらも必死にシロコさんの背を追いかけていく。段々と息が上がって苦しくはあるが、感じる風がより心地いいため、中和されている。

 

ラストスパートがかかってから数分して、前方でシロコさんはブレーキをかけた。

 

「着いたよ。」

 

「はぁ……はぁ……着きましたか……」

 

息が上がり、なんとか呼吸を整えながら自転車を停める。

 

「ご、ごめん、少し早すぎた?」

 

「い、いえ……むしろ、楽しかったです……」

 

確かに苦しくはあったが、それと同じくらい楽しかった。

 

そして、到着したのはなかなかに眺めの良い高台。茜色に染まった町並みが神秘的で見惚れてしまう。

 

「……きれい。」

 

「……ここに、ユウ先輩と来たかったんだ。」

 

僕たちは景色に見惚れながらぽつぽつと会話をしていく。

 

「僕と……ですか?」

 

「うん。」

 

理由は気になったが、あえて深くは聞かないことにした。

 

「ユウ先輩、ありがとう。」

 

「そんな、感謝されるようなことは全然。」

 

「あるよ。今日こうやって付き合ってくれたこともそう。それに、この前私たちに手を貸してくれたでしょ?」

 

「……」

 

「だから、ありがとう。」

 

いつの間にか僕たちは向き合って会話をしている。先程まで景色に見惚れていた僕の目は、今はシロコさんに釘付けだ。

 

「……照れますね。」

 

「ん、可愛い。」

 

「……えへへ。」

 

可愛いと言われてただただ嬉しい。いつもはそんな事ないんだけど……

 

 

しばらく会話を楽しみ、景色を楽しんだ後。

 

「じゃあ、そろそろ帰ろう。」

 

「はい。」

 

そうして、僕たちは来た道を引き返し、シャーレへと帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャーレに到着し

 

 

「只今戻りました。」

 

「おかえり、あれ、シロコは?」

 

「シロコさんなら、汗を流すためにシャワーを浴びに行ってます。」

 

「そっか。」

 

僕はなぜだか汗をかかない体質のため今すぐにシャワーを浴びたいと言うほどではない。だから、シロコさんがシャワーから帰ってくるまで先生と今日の事を話すことにした。

 

「ユウ、サイクリングはどうだった?」

 

「楽しかったです。それに、目的地の景色も最高でした。」

 

「へぇ〜。いいなぁ、私も久しぶりにサイクリングしようかな。」

 

「先生は、まず体力づくりをするところからですね。」

 

先生は初めてサイクリングをした時、調子に乗り倒れる一歩手前まで行ったことがある。

 

「うっ……頑張るかぁ……」

 

 

そうして会話を楽しんでいると。

 

「ん、先生。アイスもらっても良い?」

 

「あ、シロコ。うん、いい……よっ!!??」

 

「え? !?!?」

 

先生と僕は、眼の前の光景に驚きを隠せない。

 

なにせシャワーを浴び終えたシロコさんは、シャツ1枚の姿だったから。

 

「ちょっ、シロコ!?ユウもいるんだからもうちょっと服着て!!」

 

「あ、そっか。」

 

「……///」

 

僕は咄嗟に目を閉じ、手で塞いで何も見えないようにしてシロコさんを見ないようにしている。

 

先生に言われて気づいたシロコさんは部屋を出て、ちゃんと制服を着た状態で改めて入ってきた。

 

「ユウ先輩、ごめんね。」

 

「い、いえいえ、謝ることじゃありませんよ。」

 

なんか、先生の視線がなーんか生温かいような……

 

 

その後、シロコさんと仲良くアイスを食べ、その日は終わった。

 

 

「(少しは、仲良くなれたかな?)」

 

 

 




ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。

あまり書いたことがない生徒との絡みをどんどん書いていきたい。

いつでもリクエスト待ってます!!

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