短めです。よろしくお願いします。
今日はシャーレでの初仕事の日だ。
といってもまぁ、前までお手伝いとして来てたこともあって、初めてって感じはしないけど。
オフィスに入ると、何やら真剣な面持ちで座っていた。
「あ、ユウ。おはよう。」
「おはようございます。......何かありましたか...?」
「......アビドスの事でね。とんでもないことが判明しちゃって。」
「......そうですか。」
「でね、今からアビドスに行かなくちゃならなくなっちゃって......」
「なるほど...今日は1人で業務、ということですね。」
「そこは大丈夫。さっき一人の生徒にお手伝いをお願いしたから。」
さすがに1人は寂しかったので、ホッとした。
「...ということだから、この辺の書類、お願いしちゃってもいいかな...?」
「はい。こちらで片付けておきますので、先生は安心してアビドスに行ってください。」
「ありがとう。助かるよ。」
「気をつけてくださいね、先生。」
そうして、先生を見送りオフィスには僕一人となった。
「さて、頑張ろっと。...お手伝いは誰だろ......」
■
黙々と一人で書類を捌いていると、オフィスのドアが開いた。
「失礼します。手伝いのユウカです......って、ユウ君!?」
なんと、お手伝いはユウカさんだった。
「お手伝いはユウカさんだったんですね。」
「待って、ユウ君はどうしてシャーレに?」
「僕がシャーレ所属になったからですね。」
「えっ!?」
ユウカさんは大きな声で驚いていた。
......ちょっと可愛いと思ってしまった。
それから事情をユウカさんに話したあと、僕たちは仕事を始めていた。
「それにしても、やっぱり手際がいいのね...」
「まあ、風紀委員で慣れてますので。」
シャーレにある書類は風紀委員で処理するものとほぼ同じなため、苦戦することなどはなく、スムーズに進めていた。
「そういうユウカさんも、流石ですよ。」
僕のことを褒めているユウカさんもテキパキと書類を捌いていた。
「...私はこういうのが本来の仕事だから。」
「それでも、ですよ。」
僕の言葉にユウカさんは顔を少し赤らめていた。
「そ、そう?そんなことを言ってくれたのはユウ君が初めてだわ。」
「ふふっ、もっと褒めましょうか?」
「大丈夫よ!」
少しからかいたくなってしまった。
数分後
「...大体片付きましたね。休憩しますか。」
「そうね。ユウ君、何か飲む?」
「...じゃあ、コーヒーをお願いしてもいいですか?」
「えぇ。ちょっとまっててね。」
待つこと数分。
「はい。...ブラックで良かった?」
「はい、ありがとうございます。」
「う...その笑顔、反則的ね...」
「ん、何か言いました?」
「い、いや!何にも言ってないわ!」
何が聞こえた気がするけど......まあいっか。
コーヒーを飲みながら、雑談を始める。
「ユウカさんは先生のこと、どう思いますか?」
「どうって言われてもね...まあ、いい人なのは間違いないけれど。」
何となくで先生について聞いてみた。
「でも、あの浪費癖だけはどうにかして欲しいけれど...」
「はは...そうですね.....」
先生は、趣味のことにお金を惜しまない。それを僕もユウカさんも心配しているわけだけど......まあ、無理やり直すものでもないけど...
話題は変わって、僕のことになっていた。
「ねぇユウ君、試しに私の事、ユウカお姉ちゃんって呼んでみてくれない?」
「えっ!?」
「1回だけでいいから!お願い!」
「うぅっ、わかりましたよ。」
僕の言葉にユウカさんは目を輝かせた。
「.........ユウカお姉ちゃん。」
めっちゃくちゃ恥ずかしい!
「なぁに?ユウ君♡」
「......からかわないでください。」
お姉ちゃんって呼ばれたのがそんなに嬉しいのか、ユウカさんはすごく笑顔だった。
「ねぇ、もう1回言ってくれない...?」
「...1回だけって言いましたよ。」
「うっ......まあいいわ。でも、何時でもお姉ちゃんって呼んでいいからね?」
「呼びませんっ!」
その後、休憩を終え、残りの仕事を片付けた僕たち。
「ユウカさん、今日はありがとうございました。」
「ユウ君も、お疲れ様。またね。」
「はい、また会いましょうね。」
ユウカさんと別れ、帰宅した。
■
帰宅すると、ヒナさんも帰ってきていた。
「おかえり、ユウ。」
「ただいまです。お姉ちゃん。」
「お風呂、できてるから。先に入ったら?」
「そうしますね。」
そう言われたので先にお風呂に入る。
お風呂から出ると、美味しそうな匂いがした。
「カレーですか。」
「ええ。美味しくできたと思う。」
カレーをお皿に盛り付け、席につく。
「「いただきます。」」
1口食べる。
「美味しい...!」
とても美味しかった。
「良かった。」
そのまま食べていると、ヒナさんから先生についての話題がでる。
「今日、先生がアビドス砂漠に向かったらしいの。」
「アビドス砂漠...ですか。」
「私が伝えたのもあるけど、何か掴んだ可能性がある。......近々、何かあるかもね。」
「...分かりました。もし聞けたら、先生に聞いてみます。」
「よろしくね。」
ご飯を食べ終え、おやすみなさいの挨拶を交わし、ベッドに入る。
「今日も頑張れた......かな?」
その日、変な夢を見た気がするが、忘れることにした。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回、ユウ君無双回。行かせていただきます。