銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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ユウの正体(一部)。よろしくお願いします。


空崎ユウは吸血鬼

「いくつか聞きたいことがあるのだけれど...いい?」

 

「はい。」

 

名前を得た僕は、改めてヒナさんと話していた。

 

「まず、1人でいたのは?」

 

「分からないです......気づいたらあそこに。」

 

「で、記憶もなかった...ってわけね。まぁ、これは分かっていたことでもあるけれど...じゃあ...次。

 

血を吸ったのは?

 

「......聞こえたんです。」

 

「聞こえた...と言うと?」

 

「血が飲みたい、血が欲しい......って。」

 

「今は?」

 

「大丈夫です。」

 

「そう...なら良かった。」

 

ヒナさんはホッと胸を撫で下ろしていた。

 

「あの...すみません。噛み付いたり...」

 

「大丈夫よ。少しビックリしたけど...あなたの為になったのならいいの。」

 

僕の謝罪に対してヒナさんは優しく微笑んでくれる。天使ですね、これは。

 

「でも...その特徴、前に古書で呼んだ......そうだわ。''吸血鬼''って言うのに似てるわね。...他になにかある?」

 

「えっ...と。あ、日差しが痛かったです。焼けるような痛みでした。」

 

「......日差しも、吸血鬼の特徴にあったはず。」

 

「なら...」

 

「そうね、あなたは吸血鬼。と見るのが自然ね。でも、その古書の内容だと、血を操るとも書いてあったわ。後で試してみましょう。」

 

血を操る。そんなの、想像すらできない。けれども、できる可能性があるなら試してみた方がいいだろう。

 

「さて...これからだけれど...ゲヘナ学園に入れるには少し若すぎるし......ユウ、あなたはどうしたい?」

 

「......ヒナさんの助けになりたいです。僕を助けてくれたみたいに。」

 

これは本音だ。助けられた以上、その恩を返すというのは当たり前だろう。

 

「...なら、家事を手伝ってくれる?風紀委員の仕事上、家事をやる時間があまり取れなくて...」

 

「はい...僕にできることなら、なんでもやります。」

 

「えぇ、よろしくね。(まったく、可愛い子だわ。)」

 

 

それから僕は、ヒナさんの家に居候として...ではなく、家族として住まわせてもらうことになった。同じ苗字な以上僕たちは家族...と言ってくれた。あと、ヒナさんのことをお姉ちゃんと呼ぶことにした。最初は少し恥ずかしそうにしていたけど、もう慣れたみたいだった。

 

「行ってらっしゃい。お姉ちゃん。お気をつけて。」

 

「えぇ、行ってきます。」

 

朝にヒナさんを見送るのも、今の僕の仕事だ。

 

さて、ヒナさんを送ったあとの僕は基本的に自由だ。と言っても、やるべき家事はきちんとこなす。そうしたら勉強だ。

 

この場所はキヴォトスと言って、数多くの学校からなる学園都市...らしい。ヒナさんはその中の''ゲヘナ学園''に通っている。

ここに来てから銃声や爆発音を聞いたけど、キヴォトスでは日常茶飯事らしい...なんとも恐ろしい都市だよ。キヴォトスは。

 

勉強も終わり...

 

「よし...試そう。」

 

ヒナさんに言われたが試していなかった血の操作。それを今日は試すことにしたのだ。

 

「とは言っても......どうすればいいんだろうなぁ...」

 

血を操作できる。なんて言われても、パッと思いつくものは少ない。

 

「血を止める所から...かな。」

 

そうして僕はカッターを取り出して指を軽く切る

 

「ッ......よし。」

 

血が流れる指を見て、血を止めるイメージをする。

 

「(止まれ...止まれ...止まれ......)...!」

 

ツーっと流れていた血は、ゆっくりと固まって行った。

 

「成功...かな?」

 

上手く使えば、武器とかも作れるかもしれない。まぁ、少なくとも今の僕には無理だ。地道に訓練していかないとな。

 

「血は止まったけど...絆創膏貼っておこう。」

 

そんなこんなで検証を済ませていると、玄関が開く音がする。もうそんな時間か。

 

「おかえりなさい。お姉ちゃん。」

 

「ただいま。」

 

ヒナさんが帰ってきた。......相変わらず、酷く疲れた顔をしている。

 

「お疲れ様です。ご飯にしますか?お風呂にしますか?」

 

「そう...ね。先にお風呂に入ってくるわ。」

 

「はい。お風呂はもうできているので、いつでも。」

 

ヒナさんはお風呂に向かっていった。その間にご飯の準備を終わらせよう。

 

黙々と夕食の準備を進めていると、ヒナさんがお風呂から上がる。

 

「あっ、ちょうど良かった。ご飯、できてますよ。」

 

「ありがとう、ユウ。いつも助かるわ。」

 

「えへへ。これが僕の仕事ですから。...じゃあ。」

 

「「いただきます。」」

 

ご飯を食べながら、ヒナさんから今日の出来事を聞く。外に出ない僕にとっては、新鮮なことばかりだ。

 

「あ、そうだ。ユウ、明日は休みになったから。せっかくだからあなたの銃でも買いに行きましょう。」

 

「本当ですか!嬉しいです。」

 

自分の銃を手に入れることはもちろん嬉しかったが、それよりもヒナさんと出かけること、外に出れることの方が嬉しかった。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。早速ではありますがタイトルの1部回収です。ユウ君は吸血鬼だったんですねぇ〜。ゲヘナは悪魔モチーフと認識していますが、吸血鬼はどういう扱いになっているのか......分からないですね。
私の中にある吸血鬼のイメージを反映させていく感じになるので皆さんの考えと違ったりしたら申し訳ないです。

読みづらいなどあれば遠慮なくお願いします。
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