銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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日記シリーズもはやいもので20話。よろしくお願いします。



日記20:最強、再び

 

 

 

 

 

 

「はー……つっかれたぁ。」

 

今日はゲーム開発部の皆さんに呼ばれて手伝いに来ていたのだが、いい意味で騒がしく精神的にとてつもなく疲れた。

 

「今日はもう帰ってゆっくりしよ……」

 

そう帰路に着こうとした時。

 

「おっ、ユウじゃねぇか。」

 

「あ、ネルさん。……いつものメイド服じゃないんですね。」

 

ネルさんに声をかけられたのだが、服装がいつもと異なり、かなり着崩した制服姿だった。

 

「ああ、今日は休みなんでな。」

 

「そうでしたか。ネルさんも、これから帰るところですか?」

 

「そのつもりだったんだがよ……」

 

「?」

 

「ちょっと付き合えよ。」

 

ネルさんはニヤリとそう言って、付いてこいと言わんばかりの雰囲気を出しながら背を向けて歩き始めた。

 

「えっ、ちょっ、どこにですか!?」

 

「いいから付いてこい。」

 

「えぇ……」

 

 

 

 

 

 

困惑しながらも連れられた場所は、ゲームセンターだった。

 

「ゲーセン……ですか?」

 

「おう。」

 

理由も分からないまま入店し、ネルさんは店内のアーケードゲームの場所に歩いていく。

 

そして、そのうちの一つの筐体に指をさす。レバーとボタンが付いた、もっと細かく言うと、格ゲーの筐体であった。

 

「えっ、格ゲー?」

 

「そうだ。ユウもあのチビどもとよくゲームしてるだろ?だから前からあんたの実力が気になってたんだよ。」

 

あのチビども、というとゲーム開発部の皆さんのことだろうか。確かに良くゲームはするが……そこまで上手くは無いと思うんだけどなぁ。

 

「えーっと……対戦するってことですかね……?」

 

「むしろそれ以外に何があんだよ。やるぞ。」

 

ネルさんは椅子に座った。この筐体は2人プレイもできるようになっているため、僕も隣に座る。

 

「うし、ユウの実力見せてもらうぜっ!」

 

「あはは……お手柔らかにお願いします。」

 

そうして僕たちはプレイを始めた。

 

 

 

 

 

 

「ここを……こうして。」

 

「あっ、んだよそれっ!?」

 

[2P、WIN!!]

 

「次は負けねぇっ!!」

 

「ええっ、まだやるんですか!?」

 

 

 

 

 

 

「……」

 

「いけるっ!……!?まっ、ちょっ。」

 

[2P、WIN!!]

 

「……」

 

「あの……まだやりますか?」

 

「当たり前だっ!!あんな技で負けたままでいられっかよ!!」

 

 

 

 

 

 

「やばっ。」

 

「きたっ、チャンスだ!!」

 

「……こういう時こそ落ち着いて……」

 

「はっ、ああっ!?う、動けねぇっ!!」

 

[2P、WIN!!]

 

「……やべ。」

 

「だぁぁぁっ!!ムカつく!!ハメ技勝ちとかありかよ!?」

 

「ま、まぁ……勝てばよかろうなので……」

 

「あ?セコすぎるだろっ!!ちっ、次だ次!!」

 

「うう……」

 

 

 

 

 

 

格ゲーは30分以上は続き……

 

 

 

 

 

「ここっ。」

 

「その手は読めてた……ぜっ!!」

 

[1P、WIN]

 

「よっしゃぁぁぁぁ!!勝ったぞ!!」

 

「ついに負けちゃいました……ネルさん、上手くなってますね。」

 

「当たり前だ。ユウが教えてくれたからな。」

 

 

 

 

 

 

ネルさんの初勝利で、幕を閉じた。……まぁ、途中から僕がちょっとだけ手を抜いてたんだけどね。知られたら本気で怒られそうだし、気づかれてなさそうだから言わないけど……

 

 

「あーっ、楽しかった!」

 

ゲーセンから出て駅への道を歩く僕たち。

 

「僕もです。ネルさんとはあまりゲームを一緒にしたことがなかったので新鮮でした。」

 

「まあ、そうだな。あたしはしょっちゅうチビどもの部室に行くけどよ。ユウはそうじゃねえからな。」

 

「へぇ、部室に。……ってことは、もしかしてヒガンとも遊んでたりします?」

 

「たまにな。あいつにもなかなか勝てねえんだがよ……」

 

「そうでしたか。であれば、今後ともうちのヒガンとはぜひ仲良くしてください。」

 

「んだよ、親みてぇなこと言いやがって。まあ、いいけどよ。」

 

 

 

そうして会話を楽しみながら歩いていると……

 

「あんたら、ちょっとつら貸せよ。」

 

3人の不良が僕たちの前に立ちふさがった。

 

「はぁ、こんなのに構う必要はねえな。ユウ、行くぞ。」

 

「え、あ、はい!」

 

だがネルさんは面倒事を避けたいのか無視して通り過ぎようとした。

 

「ちっ、無視すんじゃ―――」

 

不良の一人が止めようとネルさんの肩を掴んだが……

 

「あ?」

 

「ひいぃっ!!」

 

ネルさんが、不良を鋭く睨んだ。それにより、不良は相手がネルさんだと言うことに気づき……

 

「みっ、美甘ネル!?…すっ、すみませんでしたぁぁぁ!!」

 

「あっ、ちょっ、リーダー!!?」

 

逃げるように去っていった。

 

「はぁ、戦うつもりが無いなら最初っからああやって話しかけんなよな。」

 

「ちょっと違うとは思いますけど……」

 

「あ?なんか言ったか?」

 

「い、いえ……」

 

「そうか。なら、帰るか。」

 

 

 

 

その後、駅についた僕たちはそこで別れ、帰宅した。

 

 

 

シャーレに着いてから……

 

「ねぇ、パパ!今日ネル先輩と遊んでたってほんと!?」

 

「え、そうだけど……どうしてヒガンがそれを?」

 

「ネル先輩からモモトークで教えてもらったの!!あー、誘ってくれてたら一緒に遊びたかったのにー!」

 

「ふふっ、なら、今度はネルさんと3人で遊びにでも行きましょうか。」

 

「ほんと?やった、約束だからね!」

 

 




ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。

お気に入り登録が200件超えていました。こんな作品にお気に入り登録してくださりありがとうございます。これからも頑張ります。

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