タイトルは誰が出るか予想できるくらいのを適当に付けてます。よろしくお願いします。
銃声、怒鳴り声、そんなのは気にしないと商売を続ける商人の声。
「はぁ……なんで僕がこんなところに……」
そう。僕は今、”ブラックマーケット”にいるのだ。
ブラックマーケットといえば、キヴォトスの中でも混沌を極めている場所と言っても過言ではない。……が、何故僕がそんな場所にいるのか。
時は少し前、シャーレのオフィスにて……
「うーん……」
「先生、どうしたんですか?」
「いや、今朝方メールが来たんだけどね。それがなーんかきな臭くてさ……」
「見ても?」
「ああ、うん。これだよ。」
先生はメールを見せる。
[渡したいものがあるので来てもらえますか。場所は――]
「うわぁ……確かに怪しいですね……って、この指定されてる場所――」
「そ、”ブラックマーケット”なんだよねぇ……」
場所がブラックマーケットで、渡したいものがある。どう考えても罠かなにかとしか思えない。
「うーん、私としても罠だとは思うんだけど……もし本当に何か困っていてメールしてくれたのなら見過ごせないし……」
「はぁ……」
超がつくほどド級なお人好しの先生には少し呆れてしまいますね。……まあ、それがいいところでもあるんですけど……
「分かりました。それは僕が行きます。」
「ほんとに?」
「はい。もしもの事もあります。先生を危険な目に合わせるわけにはいかないので。」
流石に先生に行かせられないと僕が出ることにした。
「……ありがとね。ユウも気をつけて行くんだよ。」
「もちろんです。」
そして現在……
「目的地まではまだ30分くらい掛かりますね……。というか、無駄に広いんですよね、ブラックマーケットって……」
メールで指定された場所まで徒歩で向かっている。面倒事に巻き込まれたくないのでできるだけ目立たない格好をしているが、ここまで3回くらいは声を掛けられた。
そうして歩いている時……
「つ、ついてこないでくださいー!!」
「あぁ!?てめえが逃げるからだろ!」
奥で追いかけっこ?をしている人たちが見えた。
「はあ、ああいうのもあるんですね……。――って。」
関係ないなと思っていたが、追われている方の人物の制服をよ~くみると……
「……あれ、トリニティの制服ですね。ということは……」
「そこの方〜!助けてください〜!」
「…ヒフミさんですね。」
追われていた生徒がこっちに向かってくる。トリニティの制服、そしてブラックマーケットに来る……ヒフミさんで間違いないだろう。
「はぁ……」
僕は銃を構え、一発放った。
「ぐあっ!」
狙ったのはもちろんヒフミさんを追っているチンピラの方。一撃で倒れてくれて助かった。
「た、助かりました……って、ユウさん!?」
「こんにちは、ヒフミさん。先生からはブラックマーケットにはあまり行くなと言われたはずでは……」
「あはは……どうしても欲しいものがあって……」
ヒフミさんは良くブラックマーケットに来ているらしい。だいたい、ペロロ様というキャラクターの限定グッズとかを探しているらしいけど……
「……また、ペロロ様ですか?」
「はい!」
やっぱり。というか、ペロロ様のことになった途端ヒフミさんの顔が一気に明るくなったな……
「今回はこのハンバーガー店とコラボした時のおまけグッズなんですが、ここのどこかで売っているとの情報をキャッチしたんです!」
「……はあ。」
正直言って、僕にはペロロ様の良さはあまり分からない。モモフレンズ自体は嫌いではないけれど、ペロロ様は他のと比べると少し異様というか……
「ですが、ああやって追われてしまって上手く探せない状況でして……」
ヒフミさんは困った顔をする。……そんな顔をされてしまっては、じゃあ頑張ってねとも言えない。
「……一緒に探しますか。護衛しますよ。」
「! 本当ですか!?」
「またあの光景を見るのは嫌なので。」
「あはは……ありがとうございます。」
そうして、僕はヒフミさんと共にお目当てのグッズを探すことになった。
「これは?」
「似ていますが、それは違いますね……」
「ええ……」
「あのお店なら……?」
「ヒフミさん、よく見てくださいあれはガンショップです。」
「あうぅ……そうでした……」
「はぁ……見つかりません……」
一時間ほどは探しただろうか、惜しいものはあれど、お目当てのものは見つからなかった。
「ここまで探してないとなると、ヒフミさんの情報は嘘だった可能性も……」
「うっ……そんなはずないんですけど……多分。」
ベンチで休んでいると、メールの場所がすぐ近くだと気づいた。
「あ、すみません。僕の用事の場所、すぐ近くなんで行ってきてもいいですか?」
「え?あ、はい!どうぞ!」
僕はヒフミさんを置いてその場所に向かった。
■
「ここかな。……なんだか、気味悪いけど。」
指定の場所は、薄暗い廃墟だった。だが中に入っても人の気配一つない。
「やっぱ、罠でしたか。」
そして香った、火薬の匂い。
「先生に行かせなくて、正解でしたね。」
その瞬間、建物は爆発した。
「けほっ……けほっ……」
「ユウさんっ!?大丈夫なんですか!?」
「はい、大丈夫ですよ。というか、ヒフミさんの方こそ、こんな近くにいて大丈夫でしたか?」
「無事です。それよりも、これ!」
「それよりもって……」
ヒフミさんはカバンから一つの物を取り出した。
「! あったんですか!?」
「はい!」
そう、ヒフミさんが探していたペロロ様のグッズ。この近くで売っていたのだろうか。
「ユウさんのおかげです!」
「お気になさらず。というか、今日も危ない場面が何度もありましたし、もうブラックマーケットに来るのは控えたほうがいいのでは……?」
「あはは……そうですね……はい。」
あ、これはまた来るな。
そうして僕たちは別れ、帰宅した。
数日後、また同じようにしてヒフミさんと出会うのは、また別のお話。
ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。
ちなみに私はウェーブキャットが一番可愛いと思います。