銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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段々と書くのが難しくなってきました。よろしくお願いします。



ユウとゲーム開発部

 

エンジニア部から戻り、ゲーム開発部の部室にて。

 

「よっし!廃部の危機は免れたし、ゲーム三昧だーっ!」

 

そう元気にモモイさんは言う。

 

「ちょ、ちょっと気を緩めるには早くない!?」

 

「そうですね…まだ完全に決まったわけではないですよね?」

 

僕とミドリさんの言葉に、モモイさんは自信ありげに答える。

 

「大丈夫だって!ユウカにはもう伝えてあるし、明日アリスの資格審査に来るって。」

 

「全然大丈夫じゃない!資格審査って何!?そんなの初めて聞いたんだけど!」

 

「だって今言ったもん。」

 

モモイさんはなぜそんなに自信があるのだろう。アリスさんの話し方だってまだ完璧じゃないのに…

 

「モモイ、本当に大丈夫なの?」

 

先生が真面目な口調で話し始める。

 

「アリスの資格審査ってことは、見た目とか態度とか色々見られるってことでしょ?」

 

「えっ…そ、そうだけど…」

 

「なら、アリスの話し方は?」

 

先生の言葉に、モモイさんはモゴモゴと答える。

 

「そっそれは今からしようと…」

 

「お姉ちゃん、その言い方はしないやつ!」

 

「うん、なら今からやることは決まったね。」

 

 

ということで、アリスさんの資格審査に向けて、不自然がないようにアリスさんに色々と教えていく。

 

 

「アリスさん、ゲームと現実の区別はしっかりと。」

 

 

「いい?アリス、今から私が言うことを暗記してね。」

 

 

「アリスちゃんは……プログラマーってことにしよっか。」

 

 

「アリス、あんまり緊張はしなくていいからね。聞かれたことに答える。ただそれだけ。…あ、”肯定”とかは言わなくていいからね。」

 

 

 

次の日

 

 

 

「……あり得ないわ。」

 

ゲーム開発部に、ユウカさんが訪れた。

 

「ゲーム開発部に新入部員が入ったなんて、あり得ない…!」

 

「残念だけど、事実だよ!」

 

そして、ユウカさんの視線がアリスさんに向けられる。

 

「あなたが噂のアリスちゃんね。ゲーム開発部に入った、四人目のメンバー。」

 

ユウカさんはゆっくりと近づいていく。

 

「ふーん、ミレニアムの生徒ならほぼ全員把握してると思ってたけど……私がこんなにかわいい子のことを知らなかったなんて、ちょっと信じられないわね。」

 

「(ユウカさん…その発言はどうなんでしょう………)」

 

少しの沈黙。そして…

 

「よ、妖怪が出現しました…!」

 

…アリスさんがユウカさんのことを妖怪と言った。

 

「い、今この子、私のことを妖怪って言ったわよね!」

 

「か、勘違いだよ!妖精って言ったんじゃない?アリスは嘘なんてつけないんだから!」

 

モモイさんが頑張って誤魔化そうとするが、ユウカさんには効果がないようだ。

 

「くっ……悪役には慣れてるとはいえ、まさか初めて会う子に妖怪扱いされるなんて。」

 

「いい度胸してるじゃない…!」

 

「ま、まぁまぁユウカさん。少し落ち着いてください。」

 

「うんうん!とにかく、部の規定人数はこれで満たしたよ!これでゲーム開発部は存続ってことでOKだよね?」

 

その言葉にユウカさんはうんうんと頷く。…が。

 

「たしかにそうだけど、この子が本当に、自分の意志でここに来た部員だったら、の話だけど。」

 

「最近は規則が色々と変わっていてね。もう少し厳しく確認する必要が出てきたの。だから、アリスちゃんに簡単な取り調べ……じゃなくて、質問をするわね。」

 

「思いっきり本音出てますよ……」

 

そしてユウカさんとアリスさんは向かい合わせに座る。

 

…取り調べでは?これ。

 

「せ、選択肢によっては、バッドエンドになることもありますか?」

 

「バッドエンド……まぁ、そういうこともあるかもね。それじゃあ…質問を始めるわ。」

 

 

そうして質問が始まった……が、気づけばアリスさんのゲーム語りに話がシフトしてしまっていた。

 

モモイさん、ミドリさんは「終わった。」という顔をしていたが、僕は逆にこっちのほうがいいのではないかと思った。

 

 

熱弁が始まり数分。

 

「…ありがとう、わかったわ。短い時間だったけれど、アリスちゃん。あなたのことについては概ね理解できた。」

 

僕達はゴクリと唾を飲み込む。

 

「ちょっと怪しいところはあるけれど……ゲームが好きだってこと。それに、新しい世界を冒険したり、仲間と一緒に何かをやり遂げるストーリーが好きなんだってことは、十分に伝わってきた……そんなあなたがゲーム開発部の部員だというのは、何も不思議なことじゃないわ。」

 

もうダメだと思っていたみんなの空気は一変。みるみる希望が満ちていく。

 

「え…?」

「っていうことは!?」

 

「えぇ、規定人数を満たしているので、ゲーム開発部をあらためて正式な部活として認定……部としての存続を承認します。ただ…」

 

「やったぁ……え?」

 

うーん。希望は潰えたかな?

 

「それは”今学期まで”。今は人数だけじゃなくて、成果も必要なの。もちろん、最近変わった要件だから、猶予期間はあるけれど…」

 

「その期間は今月末まで。」

 

「嘘だ、あり得ない!」

 

「あり得るの。この前の部長会議でちゃんと説明したんだから。」

 

「なるほど……それなら何も言えませんよ、モモイさん。」

 

「ぐっ、ぐぬぬ…」

 

「まぁ、他にも言いたいことは色々とあるけど……最後に、”びっくりするぐらいの結果”、楽しみにしてるわよ。じゃあね。」

 

そうして去ろうとするユウカさんに声を掛ける。

 

「あの、ありがとうございます。」

 

「あら、感謝されるようなことはしてないわよ?」

 

「ふふっ、やっぱりユウカさんって優しいですね。」

 

僕がそう言うと、ユウカさんは頬を少し赤くして早歩きで戻っていった。

 

 

「結局、まだ廃部の危機…ってことだよね。」

 

「そうですね。そして、それを回避するためには、ミレニアムプライスで受賞できるすごいゲームを作る…」

 

「うん…そのためには、G.Bibleが必要…」

 

「結局G.Bibleじゃん!またあの廃墟に行くの!?やだぁ!!」

 

話はほぼふりだしと言ってもいい。そもそもG.Bibleのために先生が呼ばれたようなものだしね。

 

僕も手伝いたいけど…今僕の銃はウタハさんに預けてるし…

 

すると、ユズさんが口を開いた。

 

「G.Bibleを探しに廃墟に行くなら……私も一緒に行く。」

 

「え、え!?嘘!?」

「ユズちゃん、もう半年近く校舎の外に出てないのに…」

 

「……もともとは部長会議に出れなかった私のせいだから……それに、私は、この部室を……一緒に、守りたいの。」

 

…そう言われてしまっては、僕も行かないというわけには行かないだろう。まぁ、もともと行く気はあったけど…

 

「…僕も行きます。」

 

「えっ、ユウも?」

 

「はい。…僕も、皆さんの仲間ですよ。」

 

この数日間、この人たちと共に過ごして改めて気付いた、…友達、仲間というもの。

 

「パンパカパーン、ユズとユウがパーティに参加しました。」

 

「ふふっ、今回は、正式な加入です!」

 

「ユウも乗り気だね。…よし、みんな。準備はしっかりと。用意ができたら行くよ!」

 

 

 

銃はないが、できるだけやってみよう。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ちなみにユウの身長は135cmぐらいです。12歳なんでね。
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