銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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n番煎じネタやってみる。よろしくお願いします。





日記25:その手のドッキリは引っかかりません……多分

 

 

 

 

 

 

 

「ふっふっふ……今日はドッキリをしようと思います!!」

 

[ドッキリですか?一体どんな……]

 

先生は1人、シャーレのオフィスで計画を進めていた。

 

[あまりろくなものではないと思いますが……]

 

「今日するのは〜……”倒れちゃったドッキリです!”」

 

[ええっ!?]

 

[はぁ……]

 

その計画というのは、倒れちゃったドッキリ。名前の通り、先生自身が倒れて血を流すというドッキリである。

 

[やめましょうよ!というか、誰に仕掛けるんですか!?]

 

「いつものあの3人だよ。動揺してる姿が見たくなっちゃってね。」

 

[3人……ユウさん、ヒガンさん、ルナさんですか。]

 

「そ。」

 

仕掛ける相手はその3人。だが、先生は見落としていた……というか、普通に忘れていた。

 

 

その3人が吸血鬼で、血に多少は敏感だということを。

 

 

 

 

 

 

 

 

■Caseユウ

 

 

 

 

 

 

 

 

至急!とメールが来て、シャーレのオフィスへと向かっている。

 

「先生に呼ばれたけど何事でしょう……」

 

正直、こういう時の大体はしょうもないことなのだが……

 

「先生、来ましたよ。」

 

オフィスに入り、挨拶をする。

 

「……先生?」

 

だが、いるはずの先生から返事がない。

 

不思議に思いながらも、先生のデスクの元へ向かう。

 

「せんせーい。どうかしました……は……?」

 

そこで見た光景に驚いた。

 

先生が赤い液体の上で倒れているのだから。しかも、口からも同じように赤い液体が溢れている。

 

「……」

 

……が。

 

「先生、馬鹿な真似はやめてください。用件をお願いします。」

 

「……っ。」

 

一見血に見えるその液体からは血の匂いなんか一切しない。というかあれ、トマトジュースですね。

 

「バレたか……」

 

「”バレたか……”じゃないです。むしろバレバレです。こんなの、血じゃないって一瞬で分かりますからね?」

 

ムクリと顔だけあげて話す先生。傍から見ればとてもシュールな光景となっているだろう。

 

「はぁ……これ、僕だからいいですけど、他の皆さんにはやらないでくださいね?」

 

「……分かったよ。善処する。」

 

「……ならいいです。じゃあ、片付けはちゃんといておいてくださいよ?僕まで怒られるとかは嫌ですからね?」

 

「は〜い……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■Caseヒガン

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生〜!遊びに来たよ〜!」

 

今日は時間が空いたからシャーレに遊びに来た。というか仕事に来た。

 

「あれ……」

 

だけど、先生からの返事が聞こえてこない。いつもなら、元気に返してくれるんだけどなぁ……

 

その時、先生のデスクの方からバタリと倒れる音が聞こえた気がした。

 

「先生?」

 

私はその音の元を覗いた。

 

そこには、血の上に倒れた先生がいた。

 

「先生ッ!?」

 

先生に駆け寄り、体を確認する。

 

外傷は特にない。でも口からも血が出てる……なら、吐血?働きすぎが原因……?

 

「……どうしよう……」

 

あまりに慣れない光景で、どうしたらいいかも分からない。

 

「と、とりあえず、血を…………ん?」

 

だけど、そこで気づいた。

 

「これ……血じゃない。」

 

この赤い液体が血じゃないと気づいた時、先生がバッと顔を上げた。そして――

 

「ドッキリ大成功〜!!」

 

「はい……?ど、ドッキリ……?」

 

「いや〜、いい反応でした!」

 

へにゃりと笑う先生に、少しの苛立ちを覚えたけど、別にいいやということでしまった。

 

「はぁ………よかった……」

 

「ごめんごめん。でも、普段と一味違うヒガンが見れて可愛かったかも!」

 

「……もう二度とやらないでくださいっ!!もうっ。」

 

 

 

 

 

 

 

■Caseルナ

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……またこんな量の書類が……連邦生徒会はそんなにも人手不足なのでしょうか……」

 

私は書類の束を抱え、オフィスへと歩いている。

 

 

そしてオフィスへと入り、書類を置く。

 

「先生、新しい書類をここに置いておくので後で確認をよろしくお願いしますね。」

 

そう言うが、反応がない。いつもなら、忙しくても身近な返事をしてくれるはずだ。

 

私は先生のデスクの方を見た。姿は見えないが、気配はする。

 

「まさか。」

 

デスクの後ろを覗いた。そこには、倒れている先生が1人。

 

「……先生、嫌なことでも、ありました?」

 

「……」

 

先生は赤い液体の上に倒れているが、多分これはドッキリ。血に見えるけど、血じゃないし、先生はちゃんと呼吸をしている。

 

「……むぅ。」

 

「やっぱり。」

 

先生は顔を上げて話し始めた。

 

「そんなにわかりやすかったかぁ……」

 

「休みますか?」

 

「休まないけどさぁ……」

 

「でしたら、掃除、お願いしますね。仕事、片付けておきますので。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ〜……」

 

[いやぁ〜、じゃないですよ先生!ヒガンさんは上手く騙せましたけど、他の2人は全然だったじゃないですか!]

 

「まあ、そうだけど……」

 

[それに、掃除をしろとも怒られてしまいましたね。]

 

「あれは失念だった。次は気をつけよう!」

 

[もうやらないでくださいよ!?]

 

 

 




ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。

曇らせにならない。吸血鬼だからね。

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