今日はヒナさんと銃を買いに行く日だ。キヴォトスでは銃を持たないのは裸同然との事らしいので...
「じゃあ、行きましょうか。」
「はい。お姉ちゃん。」
日差し対策は万全......とまでは行かないが、ある程度は防げるようにしている。
久しぶりの外だからなぁ...僕はインドア派って訳でもないけど、やっぱり外は怖いものがある。
「私がいつも行く店にしようと思うのだけれど...」
「大丈夫です!お姉ちゃんが信頼してるお店ってことですもんね。」
「ふふ、良かった。」
ヒナさんと喋りながら移動し続けていると、どうやら着いたようだ。思ったよりも近いんだな。......いや、時間を忘れてただけかな。
「ここよ。イト、いるかしら。」
ヒナさんが声をかけると、奥から160cm程の人が出てきた。
「......ヒナちゃんか...メンテナンス...という訳じゃなさそうね。」
「えぇ。今日はユウ...この子の銃を買いに来たのよ。」
「へぇ?こんにちは。かわいい少年。」
「え!?えと、こ...こんにちは。」
かわいいなんて言われると恥ずかしい。少しだけたじろいでしまった。
「イト、ユウが困ってる。そこまでにして。」
「はーい。」
イトと呼ばれている女性は、僕の前から離れると両手を広げて説明を始めた。
「ユウ君...だったね。ようこそ、私の''工房''へ。どんな銃が欲しいとか...目星はあるかな?」
「特には...」
「なら、試し撃ちをしながら見つけるといい。フィールドはあっちにあるから、ヒナちゃんと行ってきな。」
指でさされた方向には中々に広いフィールドがあった。
「ありがとうイト。行きましょう、ユウ。」
「はい。お姉ちゃん。」
「行ってらっ.........ん?お姉ちゃん!?」
イトさんの驚く声が聞こえたけど、よく分からなかった。
■
僕はフィールドの中で、色々な銃の試し撃ちをしていた。ハンドガンやアサルトライフル、ヒナさんの銃も撃たせてもらった。
「ユウ、目星はついた?」
「うーん......まだです...」
あまりしっくりとくるものが無いのだ。...でも、スナイパーライフルがかなり感触が良かった。
どうしようかと悩んでいると、イトさんがフィールドに来ていた。
「ユウ君、どうだい?...って、まだ見つかって無さそうだね。」
「イト。店番は大丈夫なの?」
「まぁひと段落ついたからな。...ユウ君、コイツ使ってみないか?」
そう言ってイトさんは僕の前に1つの銃を見せてきた。
「コイツは''MRAD''。カスタムもしやすいスナイパーライフルだよ。さっきまで撃ってたやつらを見るに、ユウ君。スナイパーライフルに興味があるだろ?」
すごい、職人というのはこういう人なのか。僕の考えを一発で当ててきた。
コクリと頷き、MRADを受け取る。
「...」
構えたり、眺めたり。
...これだ。
「これ、これにします!」
「そうか。カスタムはどうする?」
「えっと...よく分からないので...」
「なら、少し軽くできる?ユウには少し重いと思うの。」
「りょーかい。見た目もいじれるけど...」
見た目...見た目かぁ。...そうだ。
「お姉ちゃんと同じ風にできますか?」
「ヒナちゃんと?もちろんだとも。改造には少し時間がかかる。出来たら連絡するから、時間でも潰してきて。」
「分かった。ユウ、何か欲しいものとかある?」
「それなら...日傘が欲しいです。」
「日傘...確かにそうね。買いに行きましょうか。」
それから僕たちは日傘を買いに行き、イトさんからカスタムが完了したと連絡が来たので取りに戻っていた。
「ほいこれ。色は黒と紫でヒナちゃんのに似せて、少しの軽量カスタムをしたよ。満足かな?」
「はい!」
改造をしてくれたMRADは軽くて持ちやすく、何よりもヒナさんの銃と似ているということが嬉しい。
「いつもありがとう、イト。」
「まぁ、メンテナンスはうちに持ってきてよ。いつでも待ってるから。ユウ君、今後ともよろしく。」
「よろしくお願いします!」
深々と頭を下げる
「じゃあ。またね、イト。」
「おー、気をつけてな〜。」
イトさんの工房を出てそのまま帰路につく。
「えへへ、ありがとうございます。お姉ちゃん。」
「いいのよ。......せっかくだから、今度から訓練でもしましょうか。」
「いいんですか...?」
「えぇ、将来的にはパトロールでも手伝えるほどにね。」
「が...頑張ります!」
ここまで読んでいただきありがとうございます。ユウ君の銃の名前は「ヴァンプリーパー」です。
気が乗ればユウ君のイメージ立ち絵でも描こうかなと思います。
皆さんからも要望があればよりやる気がでます。
ユウ、イト等のオリジナル生徒に対しての意見などもあればお願いします。