銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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ついに2章開幕です。よろしくお願いします。



2章 奇妙な休暇
ユウ、ミレニアムに行く


 

休暇中の僕には、のんびりとした毎日が続いていた。

 

そんなある日。

 

 

「ユウ、この前のこと、覚えてる?」

 

「この前のこと、というと?」

 

「ほら、ミレニアムにつれていくって話。」

 

「あぁ、あれですか。...って、その話をするってことは。」

 

「うん。ミレニアムの生徒から依頼が来ててね。」

 

この前、先生と次にミレニアムに行く機会があったら連れて行くという約束をしていた。

 

「ユウ、準備して!ミレニアムに行くよ!」

 

 

 

 

 

 

早速準備をしてミレニアムに訪れた僕と先生。

 

「そういえば先生、依頼というのはどんな内容だったんですか?」

 

「ミレニアムのゲーム開発部っていうところからなんだけど、廃部の危機なんだって。」

 

「廃部...ですか。たしかにそれは見過ごせませんね。」

 

「うん。それに、依頼文がちょっとおもしろかったからね。」

 

先生がタブレットの画面を見せてくる。

 

そこに映し出されるメッセージ。

 

言いたいことはわかるが、言い回しが...そう、ゲームっぽいのだ。

 

「これは...確かに面白いですね。ユニークといいますか...」

 

「でしょでしょ?それにゲームは好きだs」ゴツン!!!!

 

先生が言葉を言い切る前だった。空から落ちてきた箱状の物体が先生の頭に直撃し、先生がそのまま倒れてしまった。

 

「先生!?」

 

幸いにも、ただ気絶しているだけっぽかった。

 

そうして先生の安否を確認していると、上空から声が聞こえてきた。

 

「もしかして、先生に当たっちゃったかも!?」

「プライステーションは無事!?」

 

「確かに...って違う!っおーい!先生は無事!?」

 

ピンクを主体とした服装の少女と緑を主体とした服装をした少女が上の窓から覗き込んでそう言った。

 

...これが無事に見えますかっ!?今そちらに向かいますから、大人しく待っててください!」

 

叫びながらそう言って先生を担ぎ、建物の中へと入って行った。

 

 

 

 

建物の中を進んでいき、ゲーム開発部と書かれた扉を勢いよく開けた。

 

中を見渡すと、ゴチャついてはいるものの、その中央に先程の二人が正座で座っていた。

 

「とりあえず...先生を寝かせたいんですが...」

 

「はいっ!こちらに!」

 

ピンクの少女が指をさしたソファに先生を寝かせる。

 

「で...言い訳でも、聞きましょうか。」

 

少しの威圧感を持たせてそういう。

 

すると、おずおずと二人が喋り始めた。

 

「...ゲームやってたら、ついカッとなっちゃって。」

 

「それで、お姉ちゃんがプライステーションを外に投げちゃって...」

 

「で、先生の頭に当たってしまった...と。」

 

「「はい...」」

 

はぁ。と軽くため息をつく。

 

説教すること数分...

 

「ん...知らない天井だ。」

 

先生が起きた。

 

「先生、起きましたか。」

 

「うん。ここは、もしかしてゲーム開発部の部室かな?」

 

先生はあたりを見てそう言った。

 

「で、そこの二人が...」

 

先生が二人の少女に視線を向ける。

 

「ううっ、先生、ごめんなさい。」

「ごめんなさい。」

 

二人はすぐさま謝った。

 

「先生、少し説明しますね。」

 

「いいよいいよ。大体わかった。それに、もうユウが怒ってくれたんでしょ?」

 

「まぁ、はい。」

 

 

「改めて、ゲーム開発部へようこそ、先生!」

 

元気を取り戻したピンクの少女が話し始めた。

 

「先生に来ていただけて、嬉しいです。」

 

緑の少女の続けて話す。

 

「私はゲーム開発部、シナリオライターのモモイ!」

 

「私はミドリ。イラストレーターで、ゲームのビジュアル全般を担当してます。」

 

「あと今はここにいないけど、企画周りを担当している私達の部長、ユズを含めて......」

 

「私達が、ミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部だよ!」

 

二人の少女が自己紹介をしてくれた。

 

ピンクの少女、モモイさん。

緑色の少女、ミドリさん。

 

この二人はおそらく双子か何かだろう。

 

そしてユズさんという方。視認はできないけど...ロッカーから気配を感じるし、そこに入っているのかな?

 

僕も続くように自己紹介をする。

 

「シャーレ所属の空崎ユウです。」

 

「ユウっていうんだ。よろしくね。」

 

「よろしくお願いします。ユウ君。」

 

僕は二人に対してペコリと頭を下げた。

 

「よしっ!じゃあ先生も来たことだし、”廃墟”に行くとしよっか!」

 

「「え?」」

 

モモイさんが元気よくそう言ったが、僕と先生の頭にはハテナしか浮かばなかった。

 

「モモイさん、あまりにもいきなり過ぎます。もうちょっと詳しく説明してくれませんか?」

 

「あ、うん。」

 

そうして、モモイさんは説明を始めた。

 

「えっとね、まず私達ゲーム開発部は今までずっと、平和に16ビットのゲームとかを作ってたんだけど。」

 

「ある日...急に生徒会から襲撃されたの!」

 

「一昨日には、生徒会四天王の一人であるユウカから最後通牒を突きつけられて。」

 

「最後通牒?」

 

「ユウカさんにですか?」

 

「それに関しては、私から直接ご説明しましょうか?」

 

「こ、この声は!?」

 

いつの間にか部室の扉は開いており、そこにはユウカさんが立っていた。

 

「出たな、生徒会四天王の一人!”冷酷な算術使い”の異名を持つ生徒会の会計、ユウカ!」

 

そんな化物を見たかのような反応をしなくても、思っていると、ユウカさんからも同じようなツッコミが入った。

 

「勝手に変な異名を付けて、人をモンスターか何かみたいに呼ばないでくれる?失礼ね。」

 

すると、ユウカさんと目が合う。

 

「こんにちは、ユウカさん。」

 

「ユウ君!?どうしてここに?」

 

「先生の付き添いで。」

 

「そう...まぁ、あとで話しましょうね。」

 

それで、とくるりと体を回したユウカさん。

 

「モモイ、本当に諦めが悪いわね。廃部を食い止めるために、わざわざ”シャーレ”まで巻き込むだなんて。」

 

「けど、そんなことをしても無意味よ。」

 

ユウカさんは言葉を続ける。

 

「例え連邦生徒会のシャーレだとしても...いえ、あの連邦生徒会長が戻ってきたとしても!」

 

「部活の運営については概ね、各学校の生徒会に委ねられてるんだから。」

 

「ゲーム開発部の廃部はもう決まったことなの、これはもう誰にも覆せない。」

 

ユウカさんの言葉にモモイさんが反論する。

 

「そ、そんなことはない!」

 

「言ってたでしょ、部員が規定人数に達するか、ミレニアムの部活として見合う成果を出せれば...」

 

「それができれば良し。もしできなかったら廃部、部費はもちろん部室も没収する。私、そこまでちゃんと言ったわよね。」

 

ユウカさんとモモイさんの言い合いは更にヒートアップしていく。

 

「あなた達は部員数も足りない上に、部活としての成果を証明できるようなものもないまま、もう何ヶ月も立ってるんだから...廃部になっても、何も異論はないはずだけど?」

 

「異議あり!すごくあり!私達だって全力で部活動をしてる!」

 

「だからあの、何だっけ...上場閣僚?とか言うのがあってもいいはず!」

 

「それを言うなら情状酌量でしょう。それより、今なんて言ったかしら?全力で活動してる...?」

 

「笑わせないで!」

 

ユウカさんはそう叫ぶと、ゲーム開発部の罪状...活動の記録?を挙げた。

 

「おかしいでしょう!?”全力”かもしれないけど、部活動としては間違ってるわよ!それに、これだけ各所に迷惑をかけておいて、よく毎度のように部費なんか請求できるわね!?」

 

「真っ当な言い訳くらいしてみたらどうなの!」

 

ごもっともだな。と思う。ギャンブル大会とか、襲撃とか...普通に考えてもやばいんじゃないかな。

 

「と、時には結果よりも、心意気を評価して上げることも必要...」

 

「負け犬の言い訳なんて聞きたくない。」

 

「聞きたいのか聞きたくないのかどっちなのさ!?」

 

「無意味な言い訳は聞きたくないってことよ。ミレニアムでは”結果”がすべて。」

 

「け、結果だってあるもん!私達も、ゲームを開発してるんだから!」

 

モモイさんの言葉に続くように、黙っていたミドリさんが口を開いた。

 

「そ、そうですよ!”テイルズ・サガ・クロニクル”はちゃんと、あのコンテストで受賞、も...」

 

ミドリさんの受賞という言葉に、僕と先生が反応する。

 

「「”テイルズ・サガ・クロニクル”?」」

 

そして、ユウカさんからそのゲームについたレビューが述べられた。

 

「「うわぁ...」」

 

内容は最悪だった。しかも、受賞というのは”クソゲーランキング1位”という結果だった。

 

「1位!?すごい、そのゲーム気になる!!」

 

...先生が死体撃ちまでしていった。ここまで来るとモモイさんたちが可哀想になってくるな。

 

とにかく。とユウカさんは話をまとめていく。

 

「あなた達のこのような部活がこのまま活動していても、かえって学校の名誉を傷つけるだけよ。」

 

「それに、その分の部費をほかに回せば、きちんと意義のある活動をしてる生徒たちのためにもなる。」

 

「だから、もし自分たちの部活にも意義があるのだと主張したいのなら...証明してみなさい。」

 

ユウカさんのその言葉に、モモイさんは少し考え込んだ。

 

 

「わかった。全部、結果で示す。」

 

「へぇ?」

 

「そのための準備だって、もう出来てるんだから!」

 

そこにいるみんなが驚く。そして...

 

「そして、今回の”ミレニアムプライス”に私達のゲーム...」

 

「”テイルズ・サガ・クロニクル2”を出すんだから!」

 

ミレニアムプライス。それはミレニアム最大級のコンテスト。...先生は知らなかったようだが、僕でも知っているようなコンテストだ。

 

だが...

 

「けどねモモイ、今あなたが言ってるのは運動部がインターハイに出場するとか、そういうレベルじゃなくて...”高校球児がいきなりメジャーリーグに出る”みたいな、雲を掴むような話よ。」

 

そう、最大級のコンテストと言うだけあって、応募数やその内容など、次元が違うのだ。

 

「...まあいいわ。なんでだろ、私もちょっとたのしみになって来たし。」

 

「わかった、じゃあそこまでは待ちましょう。今日からミレニアムプレイスまで二週間...この短い時間でどんな結果が出せるのか、楽しみにしてるわ。」

 

熱くなっていたユウカさんだが、ふう。と一息つく。

 

「...まさか先生とユウ君の前でこんな、可愛くないところを見せてしまうことになるなんて......だた、これも生徒会の仕事なので。」

 

「そんな、かっこよかったですよ。ユウカさん。」

 

「そっ、そう?...ありがと、ユウ君。」

 

「あのユウカが...照れてる!?」

 

モモイさんが驚いていた。

 

「うるさいわね!はぁ、先生、次はもっと落ち着いた状況で会いましょうね。ではまた。」

 

そう言ってユウカさんは部室を出ていった。

 

 

その後、モモイさんたちはあれやこれやといいつつも、一つの結論が出た。

 

「”廃墟”に行くしかない!」

 

話を聞くところ、その”廃墟”にはG.Bibleという秘伝書のような物があるらしい...

 

「そのG.Bibleっていうのを探しに行くわけですね。」

 

「うん。ユウも行くよね。」

 

うーん。と少し悩んでしまう。僕は本当は危ないところになんか行きたくはない。しかも、今僕は休暇中の身だ。ということで...

 

「僕は、セミナーに行きます。」

 

「え〜!?ユウ、一緒に行ってくれないの!?」

 

モモイさんが落胆の叫びをする。

 

「すみません...一応僕は今休暇中ということですので。」

 

申し訳ないとは思っている。

 

「でも、セミナーに行ってユウカさんに少し掛け合ってみますから。」

 

悪用するつもりはないけれど...ユウカさんに僕がお願いすれば何でも聞いてくれるだろう。

 

「う...わかったよ。」

 

 

そうして、僕は先生たちとは別れ、セミナーへと向かったのだった。

 

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

いつもより長くなってしまい、大変申し訳ございません。いや〜、原作の文章を使うと長くなってしまいますね。
うまいこと縮めながらかけたら良いのですが...

最後に、2章もよろしくお願いします。
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