立ち絵が完成しそうです。よろしくお願いします。
今日はゲーム開発部に呼ばれて部室へと来ている。
「今日は何の用でしょうか。」
部室の中にはいつもの4人がいる。相変わらず騒がしいが、これがちょうどいい。
「ユウ、来てくれたんだ!今作ろうとしてるゲームの参考資料的なもので呼んだの!あっ、ユズ!そのハメ技やめてって言ってるじゃん!」
僕の質問にモモイさんが答える…が、モモイさんはゲーム中だ。
「お姉ちゃんがあれなので私が説明するね。」
なかなかに状況を掴めずにいると、ミドリさんが説明をしてくれる。
「私たちが今度作ろうとしてるゲームがノベルゲーなの。…で、その内容は学園モノでいこうってなってね。」
「なるほど……でも、それが僕が呼ばれる理由には繋がらないと思うんですけど……」
学園モノというなら、僕はかけ離れた存在じゃないか?
「えっと…お姉ちゃんが”飛び級天才少年”を出そうって言い始めて…」
「だって味気なくない?ただ同年代とのおしゃべりなんて楽しくないでしょ。」
ゲームの対戦が終わったモモイさんが話に入る。
「それはたしかにそうだけど、流石に個性が強すぎない?」
「いいのいいの!キャラなんて、ちょっと個性的な方がいいんだから!」
「えっと……それで僕が呼ばれた…と?」
「そう!ユウは身長もちっちゃいし、イメージにぴったりだなって!」
たしかに、狙ってるレベルでぴったりなキャラ設定だ。
「まぁ、実際僕は飛び級ですしね。」
「え?…まって、ユウ君って今何歳だっけ…?」
「12ですね。」
「それで学年が…?」
「3年生です。」
『!?』
「えっ!?ユウって3年生なの!?先輩じゃん!」
正直僕は先輩だの後輩だのは気にしていないが、皆さんは驚いている。
「や、やっぱユウさんで合ってた…」
「あ、たしかにユズってユウのことさん付けで呼んでたよね。」
「うん……なんとなくだけど、上の存在な気がして…」
「あはは……別に上に立ってるとか、そんな考えはないですけどね…」
「ユウは上級ジョブだったのですね!」
「もしかして、ユウのことは先輩って呼んだほうが良かったり!?」
あまり気してはいないが、このときはちょっとだけからかいたくなってしまった。
「じゃあ、そうしてもらいますかね。モモイ。」
「あっ!呼び捨てしてきた!」
「どうしたんですか?先輩なので後輩は呼び捨てにしますよ?」
「うわ、なんかちょっとウザい!」
僕は今まで人のことを呼び捨てにしたことはない。年齢的に僕が確実に下になるからだ。
「ふふっ、流石に冗談です。」
「……でも、今のちょっと良かったと思う。」
「あ、ミドリもそう思った?よし、あんな感じでキャラ作りしちゃおっか!」
「あ、そう言えばそのために呼ばれたんでしたよね。」
その後、改めてどんなキャラにするかの話し合いが始まる。
「ちょっと生意気目に行こう。さっきのユウみたいな感じで!」
「おっけー。見た目はどうする?」
「アリスはユウと同じでいいと思います!」
「わ、私もそう思うかな…」
「僕も構いませんが、まるっきり一緒というのは流石に避けてくださいね。」
さっさっとミドリさんがラフスケッチを書き上げる。
「うーん…こんな感じかな…?」
皆でスケッチを覗き込む。
ほとんど僕と変わらない感じだったが、髪が少し長めになっていた。
「どう?」
ミドリさんが少し不安げに聞いてきたが、全員が悪くないという反応を示した。
「いいね、こんな感じで進めていこうか!」
話し合いは終わり、キャラのイメージが固まって開発が進んでいく。
「そういえば、登場人物は他にもいますよね?」
「もちろん!”計算が得意で太ももがちょっと太い先輩”に、”ものづくりが超できる頼れる先輩”でしょ?他にも色々いるけど……それはお楽しみってことで!」
他の二人の登場人物の概要を言われたが…ユウカさんとウタハさんだな…
「そうですね。出来上がるのを楽しみにしてます。」
「ユウ君、改めて今日はありがとう。」
「いえいえ。開発、頑張ってくださいね。」
「ユウ、出来上がったら一緒に遊びましょう!」
「もちろん。そのときは、こちらにお邪魔しますね。」
「ユズさんも、また会いましょうね。」
僕の言葉にユズさんは少しだけ顔を赤くしてコクリと頷いていた。
■
数日後。
『この前手伝ってもらったゲームができたから遊びに来て!』
そうモモイさんからメッセージを貰ったため、またゲーム開発部に訪れていた。
「来ましたよ。」
「おっ、来たね、ユウ。セッティングは済んでるからいつでも始められるよ!」
「本当ですか。では早速……」
そうしてプレイを開始した…
[ま、僕のほうが先輩なんで、そこのとこよろしく。]
「これが僕のキャラですね……」
「モデルってだけだけどね、性格はあんま似てないし。」
[ふーん…悪くないんじゃない?]
[好感度が上昇しました。]
「へぇ、恋愛的な要素もあるんですね。」
「お姉ちゃんがどうしても入れたいって言うから…」
[END]
「…ふむ。」
数時間で一つのルートをクリアできた。
「どうだった!?」
モモイさんが前のめりになって聞いてくる。
「……凄くシンプルですが、細かいところまで作り込まれていてプレイしていて楽しかったです。」
ノベルゲーということもあって文章を読んでいくだけではあるものの、背景やUIのグラフィック、自分好みにカスタムできる文字送りの設定など。あの”TSC”からは考えられないくらい真面目で、理不尽な要素もあまりなかった。
「よかった…」
「ユウからの高評価をいただきました!アリス、とても嬉しいです。」
「公開はこれからだから、あとは他のプレイヤーからの評価がどうなるか……」
「大丈夫だと思いますよ?普通に面白かったので。」
「ユウがそう言ってくるってことは本当に大丈夫でしょ!」
その後、完成したゲームをネットに公開したゲーム開発部。
僕の思ったとおり、安定した評価を得ることができ、なかなかに好評だった。
ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。
前書きにも書きましたが、前々から言っていたユウの立ち絵がそろそろ完成しそうです。ちなみに、上手いわけではないので普通に閲覧注意になると思います。