ガッツリ戦闘行きます。よろしくお願いします。
ドカアアアァァァン!!
作戦が始まり、僕は作戦通りアリウスの生徒の対処を行っていた。
「くそっ、すばしっこい奴め!」
ダダダッ!
「進め進め!相手は一人だ!」
僕は逃げながら機をうかがう。
「はぁ…流石に数が多いです…ねっ!!」
今だ。
ブオンッ!!
体をくるりとアリウス生徒の方に向け、生成した大剣で薙ぎ払う。
「ぐあっ!」
敵がまとまるように逃げていたため一気に数を減らすことに成功する。
「さて…正面からやり合いますか。」
ここまでは時間稼ぎの意味もあったが、先程ヒフミさんから連絡が入り、ナギサさんの確保が完了したと報告を受けた。
そのため、ここからは数を減らすことに集中できる。ヒフミさんたちは体育館で待ち伏せをしていて、アズサさんがそこに敵をおびき寄せるため、少しでもそこに向かう敵の数を少なくしようという考えだ。
ダン!ダン!
「ぐっ!」
ダダダッ!
「うっ…!」
「っ!?」
「クソぉっ!」
愛銃で正確に敵を撃ち抜いていく。元がスナイパーのため威力、精度は共に最高だ。
「一斉射撃だ!撃てぇっ!」
ドンッ!ドンッ!
「甘いです。」
パパパパパパッ
アリウスの生徒たちはグレネードランチャーを使っているが、打ち出された弾はすべて血を発射して撃ち落とす。
「…そして、さようなら。」
ザシュッ
弾を打ちながら近づき、剣を使って一撃で意識を刈り取る。
「ふぅ……あらかた終わりましたかね。」
僕は辺りを見渡す。
死屍累々。とも言えるような状況で、意識を失ったアリウス生徒たちが寝転がっている。
「よし。皆さんのところに…」
その時だった。
「あれ〜?どうしてトリニティでゲヘナの匂いがするのかな?」
強烈な敵意を感じ、振り向くと、大きなヘイローを持ったピンク髪の生徒……資料で見たことがある聖園ミカが立っていた。
「……聖園…ミカさん…」
「あはっ、変装すればバレないとでも思った?でもね、ゲヘナの人間からは独特の雰囲気がするから丸わかりだよ?」
ミカさんは明るくそう言ってはいるが、相当の殺気を飛ばしている。
「まぁ、そんなのはどうでもいっか。じゃあ、少し寝ててくれる?」
すると、ミカさんは急激に距離を詰めてきて、僕のことを蹴り飛ばした。
「ぐっ!!」
なんとか空中で体勢を整え、受け身を取る。
「(やらなきゃ、やられる…!)」
この人は相当強い。パワーがとにかくある。
「ちっちゃいのになかなかやるね。」
「……あなたも…なかなかっ……やりますね…」
蹴り飛ばされたダメージが大きい。立っているので精一杯だ。
なんとか力を振り絞って踏み込む。
キンッ!!
「わーお、君も馬鹿力だね。でも……」
僕の振るった剣は受け止められ…
ドガッ!
「カハッ…!」
グリップの部分で殴られる。
「…最後に、名前でも聞いておこっかな。」
「……誰が言うもんですか…」
「やっぱり?そう言うと思ったよ。”ユウ”。」
「!?」
流石に名前を知られているとは思っていなかったため驚いてしまう。
「面白いよね。ユウって、優しいって字から来てるんだって?それなのにこーんな暴れちゃって、優しさとはかけ離れてるよね。」
「そんな……ことはっ……」
眼の前がチカチカする。反論する力もない。
『パパはいつもは優しいけど、悪い人には優しくないよね。』
『ははっ、当たり前だろう?それに、悪い人をやっつけるのは、皆を守るため。つまりは…』
『優しさから来ているんだよ。』
薄れゆく意識の中、走馬灯かのように謎の光景が見える。おそらく、これも僕の過去なのだろう。
「(そうだね……強さも…優しさだ。)」
シュルシュルシュルッ!!
「わっ!」
僕の体を血でできた繭のようなものが覆う。
「っ…何?それ……」
ミカさんはこれから何かを感じ取ったのか少し後退りする。
「僕は…誰かを守るために……この力を振るう。…それは…優しさだ。」
パキパキッ……パキンッ!
繭が割れる。
さっきまでの痛みはすべて消え去り、今は全能感が全身を駆け回っていた。
「あはっ、本気モード…ってとこかな?」
心なしか視線が高い気がする。それに、髪も伸びているのを感じる。
「(ああ……過去の自分…ってことかな。)」
キヴォトスに来る前の僕がどんな人だったかはほとんどわからない。…が、相当強かったというのは確かだろう。
「じゃあ…2回戦だね?」
そう言うとミカさんは僕に向かって突っ込んでくる。
ダンッ!ダンッ!
「……遅く見えますね。」
ミカさんの射撃を血の盾で防ぐ。どうしてかは分からないが、視界のすべてが遅く見えている。
「お返しです。」
ドンッ!!
「きゃっ!!」
ドゴォォォン!
ミカさんを蹴り飛ばす。飛ばされたミカさんは大きな音を立てながら壁に激突した。
「…まだですね。」
確かな手応えはあったものの、まだ倒れていない感覚があった。
煙が晴れると、予想通りミカさんはまだ立っている。
「けほっ……さっきまでとは…けほっ…ぜんぜん違う…あなた、ほんとに何者?」
「…ただの、シャーレ所属の生徒ですよ。」
ダメージは大きかったようで、ミカさんはかろうじて立っているという感じだ。
「じゃあ…終わりにしましょう。裏切り者のミカさん…?」
僕はいつものように血の剣を作る。…なんだかいつもより手に馴染む気がする。
「ちょっとムカつくなぁ…それ。」
ミカさんは銃を構え直す。
そして、同時に踏み込む。
キンッ!!
勝負は一瞬だった。
僕の剣がミカさんのことを切り、ミカさんは倒れる。
「かはっ……」
とはいっても、僕もかなり限界だった。
すると…
「ユウ!!!」
遠くの方から先生と補習授業部の皆さんが駆けてくるのが見えた。体育館の方の戦闘も終わったのだろう。
「って…どうしたの!?」
先生は僕の姿を見るなり驚いていた。
「あはは…気にしないでください。」
その瞬間、もう一度血の繭が僕を覆う。
それが割れたときには、再び僕の視点や髪は戻っていた。
「あの…ミカさんをお連れしても…?」
僕は気づいていなかったが、先生の後ろにいたシスター服を着た生徒が話す。
「はい…しばらくは目を覚まさないと思います。」
僕がそう言うと、シスター服を着た生徒はミカさんを担いで去っていった。
「何はともあれ……これで……作戦完りょ……う。」
ドサッ。
「ユウ!!」
ああ、なんとか持ってくれてよかった……
皆さん、試験ちゃんと受けれたかな……
ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。
ほぼ自己満文章な出来になりました。
この後は少しのお話を挟んだ後に調印式にはいっていきます。