銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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ここから少しペースを上げていこうと思います。よろしくお願いします。


空崎ユウは強くなる

 

次の日、僕とヒナさんは訓練場に来ていた。ここは風紀委員の訓練場のひとつで今日は貸切にしてもらったらしい。ヒナさんパワー...と言ったところかな?

 

「さて...今日は基礎的な射撃の訓練をするね。」

「はい」

 

僕は銃なんて扱ったことがない。まぁ、そもそも以前の記憶が無いんだけどね。

 

手に持つはMRAD改め...''ヴァンプリーパー''だ。この名前はヒナさんが付けてくれました。かっこいいです。

 

「じゃあ、止まった的を出すから。それを狙って。」

 

ヒナさんが機械を操作して、的を出す。

 

ふぅ。と、軽く息を吐いて銃を構える。

 

「...(狙うは......頭!)」

 

バン!

 

僕が撃った一撃は狙い通り、的の頭。点数でいうなら10点の位置に直撃していた。

 

「...凄い。使い慣れてないのに頭に当てるなんて。」

 

「た、たまたまですよ!次はそうは行きませんって。」

 

今回が上手くいっただけ。そう思いながら続けて撃つ。

 

バン! バン! バン!

3発放ち、全弾頭に直撃した。さすがにまぐれと言うのは苦しいだろう。

 

「えっ...と。」

 

「...本当に銃を使ったことがないの?」

 

「記憶が無いので...」

 

「まぁ、ユウの腕が良いってことね。この調子で行けば、あと半年位で戦えるようになるわ。できる?」

 

「できます!」

 

「いい返事ね。......どうせなら、血の操作も一緒に訓練しましょうか。どんな使い方ができるか探りながら進めていきましょう。」

 

それは嬉しい。僕一人で出来ることなんて限られてくるからな。それに、ヒナさんと一緒ならなんでもできてしまう気がする。

 

「でも、今日はこのまま射撃訓練ね。」

 

その後もヒナさんに姿勢なりなんなりを修正してもらいながら射撃の訓練を続けていった。

 

動く的の頭に全弾命中した時は、僕もヒナさんも驚いていた。

 

 

 

そして...

 

「今日はここまでにしましょうか。続きはまた今度ね。」

 

「もう少しダメですか...?」

 

「ダメ。休息も大切よ。」

 

ヒナさんがそれを言うか。と心の中でツッコむ。

 

「はい...」

 

「そんな顔しないで。これから出来る限り時間を取れるように頑張るから。」

 

「でも、そうしたらお姉ちゃんが休めなくなっちゃいませんか...?」

 

「大丈夫。私は強いから。」

 

そう言われると何も言えなくなってしまうな。僕はヒナさんには倒れて欲しくないけれど...

 

「...そう...ですね。次の訓練も楽しみにします。」

 

「ええ。そうしてちょうだい。」

 

その日は渋々ながらも訓練を引き上げて帰宅した。

次の日にちょっとした筋肉痛に襲われたけど...

 

 

また別の日。僕たちは訓練場にやってきた。今日は血の操作の訓練をするとの事だ。

 

「じゃあ、早速やっていくけど...何か調子が悪くなったりしたら、すぐに言うのよ。」

 

はい。と返事をしながらも少しの不安があった。ヒナさんと初めて会った時の事。その時のようなことがまた起きてしまったら、と。

 

「まずは...血を固める所からね。軽く試したって言ってたけど...」

 

「えっと...はい。血を止めるくらいですけど。」

 

「なら、もっと形どって固められるようになりましょう。」

 

「はい。あ...血を出すのはどうしましょうか。この前はカッターで指を軽く切ったんですけど...」

 

「自分を傷つけて試したの!?はぁ...次からはやめて。まあ...でもそうね。血を出すイメージをしてみたらどうかしら。」

 

そう言われて、血を出すイメージをしてみる。

 

「(血を出す...流す......)」

 

グジュグジュッ!

 

「えっ。わあっ!」

 

目の前に血の魂が出てくる。だが、宙に浮かんでいながらもそれは液体みたいに揺らいでいた。

 

「その調子よ。そのまま固めるイメージをしてみて。...棒状にしてみましょうか。」

 

次は棒状に固めるイメージをする。

 

「(棒状に...固める...固まれ...固まれ...!)」

 

ジュワッ!

 

「で、出来た。」

 

目の前の固まった棒を手に取る。

 

「よくできたわね。体の方はどう?」

 

「たぶん...大丈夫だと思います...」

 

実際、この前のような声は鳴ってはいなかった。少しの怠さはあったが、血を使ったことによる貧血だと考えた。

 

「そう。なら、その棒をちょっと調べましょう。」

 

そう言ってヒナさんはコンコンと棒を叩いた。

 

「硬さはそこそこ...これなら打ち合いでも折れなさそう。あとは...ユウ、その状態で棒の形状を変えれる?例えば、先を尖らせる、長くする...とか。」

 

「やってみます...」

 

またもやイメージをする。...尖らせてみよう。

 

「(イメージ...尖らせるイメージ...)」

 

シュルッ...キンッ!

 

「よしっ、出来ました!」

 

「ええ、ちゃんと見てたわ。」

 

「あっ。」

 

興奮気味になってしまった。少し恥ずかしい...

 

「ふふっ、恥ずかしがらなくても。できたことは誇るべきよ。」

 

「うぅっ...はい...」

 

その後もいくつかの検証を進めて行った。

 

結果的に幾つかのことが分かったし、できるようになった。

主な内容としては、血の硬化、血の性質変化、血の形状操作

の3つだ。

 

「お疲れ様、ユウ。今日はもう休みましょう。」

 

「はい...うっ」

少しフラついてしまう。

 

「......ユウ、私の血を吸って。多分、血を使いすぎたのね。申し訳ないわ。」

 

「いえ...そんなこと「いいから」...はい。」

 

気迫に押され、恐る恐る首筋に近づく。

 

「...失礼します。」

 

尖った歯を優しく刺すように噛み付く。

 

「んっ。...そのまま続けて。」

 

ちゅう...ちゅう...とゆっくり、確実に血を吸い上げていく。

ヒナさんの血はおいしい。まぁ、他の人の血を吸ったことはないけれど...

 

「ぷはっ...ありがとうございます。お姉ちゃん。」

 

「うん。もし血が足りなくなったらすぐに言ってね。いつでも...ってわけには行かないけど、吸わせてあげるから。」

 

ヒナさんの言葉に頷きつつも、いつまでも血を吸わせてもらう訳には行かないなと思う。輸血パックとか...他の方法も考えないと。

 

 

そして...

 

 

早く、強くならなきゃ。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

ユウの血の操作についてですが、本文にも出てきた主な3つを覚えておいていただければ良いと思います。それらを利用した戦闘など考えています。

前書きにも書きましたが、少し作中の時間の進みを速くして行きます。よろしくお願いします。
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