銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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前座ということで短め。よろしくお願いします。



ユウとエデン条約調印式

 

 

トリニティからゲヘナに戻ってしばらくが経ち、エデン条約調印式まで後数日という所まで来ていた。

 

 

 

そして現在僕はヒナさんにとあるお願いをしに来ていた。

 

「…調印式のときに先生と動きたい?」

 

「はい。」

 

あの狐耳の少女に頼まれたお願い、”先生を守る”。これを叶えるためには、先生のそばにいるのが一番だろう。

 

「……いいわ。」

 

「ほんとですか!?」

 

「ユウがこんなふうに頼んでくるときはそれなりの理由があるときだから。」

 

「ありがとうございますっ!!」

 

正直言って、断られると思っていた。

 

「でも…先生のことは、ちゃんと守ること。多分、理由もそれでしょ?」

 

「バレてましたか。」

 

さすがヒナさん。すべてお見通しというわけか…

 

「先生のことは、絶対に守ります。」

 

僕はそう決意し、調印式に備えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

ついに迎えた調印式。

 

 

僕は予定通り先生と共に古聖堂にいた。

 

「……暇だなぁ。」

 

「確かにわかりますが…あまり気を緩めすぎないでくださいね?」

 

「分かったよ〜……でも、しばらくはこの調子でしょ?ちょっとぶらつかない?」

 

「まあ……いいですよ。」

 

逆に緊張しすぎるのも良くないと思い、先生の提案に乗ることにした。

 

 

そして歩き始めて数分…

 

「すみません、業者の方ですか?こちらは入れませんのでご遠慮を。」

 

「そこ、こっちは関係者専用だ。見物人はあっちの方に。」

 

トリニティの正義実現委員会とゲヘナの風紀委員会がいた。

 

「お疲れ様です。」

 

「えっ、ユウ先輩!?これは失礼しました。隣の方は先生ですか?」

 

「うん、私が先生だよ。」

 

風紀委員の子は僕の後輩のため、通してもらえることに。

 

「あ、トリニティの子とも仲良くね?」

 

「はい、肝に銘じます!」

 

 

「ふふっ、後輩とも仲がいいんだね。」

 

「ですね。」

 

通路を進んでいると、奥からシスター服を着た方が歩いてくる。

 

「あれ、ヒナタ?」

 

「あ、先生!あのとき以来ですね。それと…」

 

ヒナタと呼ばれた少女は僕の方を向いた。

 

「ミカさんと戦っていた方…ですよね。」

 

「はい。ユウと言います。」

 

挨拶を済ませると、軽く会話が始まった。

 

「今日は他のシスターたちも来てるの?」

 

「あ、はい。サクラコ様の指示なんです。」

 

サクラコ様。と言うのはたしかシスターフッドのトップだったはず。

 

「シスターフッドは無干渉主義だったはずだけど……」

 

「…この前の事件をきっかけに方針が少し変わりまして。これからは、もっと積極的に体外的な活動をされていくとのことで。」

 

「シスターサクラコも、もうすぐ到着されると思います。」

 

「そっか。頑張ってね。」

 

「はい!…あ、よろしければお二人に古聖堂をご案内いたしましょうか?」

 

「じゃあよかったら、お願いしてもいい?」

「僕も、お願いします。」

 

「はい、今はまだ時間もありますので。それでは、こちらへ……」

 

 

ヒナタさんの案内を受けながら、古聖堂の中を歩いていく。

 

「すごいところだね。」

 

「ですね。とってもきれいです。」

 

「はい。この古聖堂は長い間放置されていたのですが…今回ここで調印式を締結することが決まり、大々的な修理が行われたそうです。」

 

「そうなんですか。修理されたとは思えないほど綺麗ですね。」

 

「それでも全体が修理されたわけじゃないんです。修理されたのは調印が行われる場所だけのようですね。下の方はまだ廃墟の状態で……」

 

「下…というと地下とか?」

 

「はい。あくまで噂ですが、この古聖堂の地下には大規模なカタコンベが存在するようです。数十キロにも及ぶ地下墓地……”第一回公会議”の時の記述でも、終りが見えないほどだったと言われていて……」

 

「へぇ…」

 

説明を受け、辺りを見回してみると、塞がれている場所もあり、修理が完全ではないことがうかがえた。

 

「いろんな歴史がある場所なんですね。」

 

「はい、なにせ、第一回公会議が開かれた場所ですから。」

 

ヒナタさんは語り始める。

 

「公会議において締結される戒律というのは、神聖なものです……その神聖さといいますか、戒律の守護者達のその名残のような”何か”が、まだここに残っているような感じすらします。」

 

「”守護者”?」

 

「…簡単に行ってしまえば約束を破る者たちに対処するトリニティの武力集団のことです。”ユスティナ聖徒会”と呼ばれていました。」

 

「えっと…。今で言う正義実現委員会的なものですかね…?」

 

「はい。歴史的には私たち”シスターフッド”の前身でして……」

 

僕と先生はその話に感心していた。

 

「あ、サクラコ様が到着されたみたいですね。ナギサさんの到着もそろそろだそうです。」

 

「中途半端になってしまってすみませんが、そろそろ行きましょうか。」

 

トリニティ側のトップ陣が到着するとのことで、話はそこで止め、移動することに。

 

 

「(このまま……終わりますように。)」

 

その時だった。

 

 

ドカアアアァァァン!!!!!!

 

 

爆発音が、鳴り響いた。

 




ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。

今回は短めでしたが、次回はかなり長くなりそうです。
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