銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

51 / 105

のんびり回。よろしくお願いします。



休息のユウ

 

今、僕はシャーレの休憩室でゴロゴロしている。

 

その理由は......

 

ヒナさんから1ヶ月の休暇を貰ったのだ。

 

だから先生のお手伝いでもしようと思ってシャーレに来たものの

 

 

「ヒナからお休みを貰ってるんでしょ?ならシャーレの仕事もお休みでいいよ。」

 

 

と言われてしまった...

 

というわけで、することも思いつかずゴロゴロとくつろいでいた。

 

「うん、とりあえず寝よう。」

 

寝ることにした。

 

 

■

 

 

 

「ユウ君、居る?」

 

寝ているユウの元に訪れたのは、今日のシャーレの当番である早瀬ユウカだった。

 

「すぅ......すぅ......」

 

「って、寝てる......」

 

「困ったわね。先生から呼んできてって言われてるのに...」

 

困ったとはいいつつも、内心では寝ているユウを見れて役得と思っていた。

 

「(かわいい子ね。ユウ君は。)」

 

「......お姉ちゃん...」

 

「!?!?!?」

 

「...やっぱり私はユウ君のお姉ちゃんなのよ...!」

 

ユウの寝言に大きく反応したユウカ。

 

「甘えたいのね...ユウ君。」

 

そして自分がお姉ちゃんと勘違いしているユウカはとんでもない行動にでる。

 

「...起こさないように......よいしょっと。」

 

「よしよし。」

 

 

ユウの頭を自身の膝に乗せ、撫で始めた。

 

 

「はあ...かわいい......食べちゃいたいくらい...」

 

ユウカは当初の目的は忘れ、ユウに酔いしれていた。

 

 

ユウのことを撫でること数分。休憩室のドアが開いた。

 

「ユウカちゃん、随分と時間がかかっているようですが......」

 

入ってきたのは同じく当番であった生塩ノアだった。

 

そして、ノアの視界に入ったのは、子供の頭を撫でているユウカ。

 

「あら...お邪魔しちゃいましたね。」

 

「ノア!?ちっ、違っ。これは違くて!」

 

「大丈夫ですよ。先生には内緒にしておきますから。」

 

「ううっ...恥ずかしい...」

 

他人を膝枕し、頭を撫でている所など見られて恥ずかしくないわけが無い。

 

その時

 

「んぅ...ふぁぁ。」

 

なんと、ユウが起きてしまったのだ。

 

 

 

...

 

 

 

「(ん...寝過ぎちゃったかな。)んぅ...ふぁぁ。」

 

「(ていうか...なんか頭のあたりに柔らかいものが...)」

 

目を開ける。上を向いているはずなのにユウカさんと目が合う。

 

「お...おはよう、ユウ君...」

 

「...おはようございます、ユウカさん......」

 

やっと気づいた。僕はユウカさんに膝枕をされていることに。

 

「あの...もしかしなんですけど......膝枕してます...?」

 

「だって......ユウ君があまりにもかわいかったから...」

 

理由になってない気もするけど......まぁ、とりあえず起き上がろう。

 

そして起き上がると、ユウカさん以外にも人がいることに気づいた。

 

「おはようございます♪そしてはじめまして、ユウ君。」

 

「あっ、はい。はじめまして......」

 

「私は、ユウカちゃんと同じセミナーの書記の生塩ノアです。」

 

とても丁寧な自己紹介だ。

 

「空崎ユウです。よろしくお願いします。」

 

僕も自己紹介をする。

 

「なるほど......これはユウカちゃんが惚れてしまうのもよく分かります。」

 

「?」

 

「ちょっ、ノア!惚れてるってどういうことよ!」

 

僕はよく分からなかったが、ノアさんの言葉にユウカさんは頬を少し赤くしながら言葉を返していた。

 

「膝枕は好きな人じゃないとしないと思いますが?」

 

「うっ...それはそうだけど...!」

 

「それに、あんな顔してたら...」

 

ノアさん...その言い方は語弊があるんじゃないかな...?

 

「あはは...というか、お2人も休憩でこちらに?」

 

僕の言葉に、ユウカさんがハッとし口を開いた。

 

「あっ!先生に頼まれてユウ君を呼びに来てたんだった!!」

 

「私はユウカちゃんが遅くて様子を見に来ました。」

 

「そうだったんですね。すぐ行きます。」

 

そうして、2人とともにオフィスへと向かった。

 

 

 

■

 

 

 

「あっ、ユウ。ごめんねお休み中に。」

 

「大丈夫です。それより用件はなんでしょうか。」

 

「うん。この前のホシノ奪還作戦の時、カイザーの理事を相手してくれたでしょ?で、ちょーっと面倒なことになってて。それの確認。」

 

「面倒なこと......ですか。」

 

「そこまで面倒じゃないけどね。えっと、あの時のユウは風紀委員会として動いてたのか、シャーレとして動いてたのかってこと。」

 

「なるほど...でしたら、シャーレとして動いていたことにして貰えますか?」

 

「そう言ってくれると助かるよ。用件はほんとこれだけ。ごめんね。」

 

「......でしたら僕にも仕事下さいよ...」

 

ワンチャンで聞いてみる。

 

「だーめ。ユウはずっと頑張ってるでしょ。今はちゃんと休んで。」

 

「はーい......」

 

ダメだった......

 

 

 

その後、オフィスで邪魔にならないようにくつろいでいると、2人が帰る時間になった。

 

 

「先生、ユウ君。さようなら。」

「さようなら。ユウ君、また会いましょうね。」

 

「またね、ユウカ、ノア。」

「お二人とも、気をつけて。さようなら。」

 

 

そうして2人を見送る。

 

「ミレニアム......か。」

 

「...ユウ、ミレニアムに行ってみたい?」

 

「はい。僕はあまりゲヘナから出ないので......」

 

「そっか。じゃあ、今度ミレニアムの仕事の時は誘おっかな。」

 

「!...その時は、お願いします!」

 

 

この約束が思ったよりも早く果たされることになるとは、僕はまだ知らない。

 

 




ここまで読んでいただきありがとうございます。

恐らく次回から2章に入ります。2章ではユウをガッツリ絡ませていくので長くなったりするかもしれませんが、ご了承ください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。