4章です。よろしくお願いします。
レッツ学校選び!
私、ヒガンは現在とても悩んでいる。
「いっぱいあって選べないよぉ……」
そう、学校選びである。
パパに学校に通いたいと言ってから学校探しを暇なときに進めていたが、一向に決まる気配がないのだ。
だって、キヴォトスに学校が多すぎるんだよ!それに、それぞれに特徴があってなおさら選べない!
「……うん、一旦パパと先生に相談しよう。」
そうして、二人のいるオフィスへと向かった。
「というわけで、相談に乗ってほしいんです。」
「うん。先生として、進路相談に乗ろう!」
「なるほど、確かにキヴォトスには学園が多くて悩んじゃうよね。一緒に考えようか。」
二人は快く承諾してくれた。
「まずは、ヒガンが何をしたいのか聞いてもいいかな?」
早速先生からの質問が飛んでくる。
「えっと……私としては、学校に通えるだけで十分っていうか……」
私は正直、通えればそれで良くはあるのだが……
「そっか。それなら、いくつか学園の説明をするから、これっていうのを見つけてその学園の特徴から絞っていこうか。」
「あっ、そっちのほうがありがたいかもです…!」
ということで、先生の学園説明が始まった。
まず最初はアビドス高等学校。
先生がキヴォトスに来てから最初に仕事に行った場所らしい。
だが、自治区は砂漠化が進んでいて、学校には借金もあるとのこと。
「うーん…正直、ヒガンにはあまり勧めたくはないかな……アビドスって砂漠が多いし、とにかく暑いんだ。だから、吸血鬼の僕たちにとっては厳しい環境だと思う。」
「そっか……」
次に説明されたのは、ゲヘナ学園とトリニティ総合学園の2つ。
この2校については少しは知っている。なにせ、エデン条約で襲撃を行ったからね。
とはいっても、詳しいところまでは知らなかったから、普通に説明を受けた。
ゲヘナ学園は、パパが在籍している学園で、”自由と混沌”というイメージとのこと。
トリニティ総合学園はそれの真逆で、”優雅で規律を重んじる”といった場所だ。
「ヒガンはこの前の一件もあるし、この2校はやめておいたほうがいいね。」
「うん。僕もそう思います。」
私の姿を見たという人は少ないとは思うけれど、襲撃した学園に入学するというのは居心地が悪くなるだろうなとは思う。……それに、そんなのはもう御免だから。
そして次に説明された、ミレニアムサイエンススクール。
最先端の科学技術に力を入れている学園とのことで、ここでも先生たちは事件?を解決したことがあるらしい。
……ここ、結構良いかも。
というのも、私は学ぶこと、研究するというのが好きなのだ。
私の様子は二人にも伝わっていたようで…
「もしかして、興味ある?」
「はい。」
「ミレニアムか、さっきまでの3校と比べると平和な方だし、できることもたくさんあると思う。」
二人は否定することはせず、逆にどうしようかと話を進めていく。
「あ、それなら明日の当番、ユウカとノアじゃなかったっけ?その時にちょっと話してみよっか。」
「いい案ですね、そうしましょう。」
「えっと……」
私はユウカとノアという名前に聞き覚えがなかったので頭の中がはてな状態だった。
「そっか、ヒガンはまだユウカさんとノアさんには会ったことがなかったね。その二人はミレニアムの人だから、色々と聞けるんじゃないかなって話だよ。」
なるほど。それは確かにいい案だ。
「分かりました。じゃあ、明日そのお二人に聞いてみます。」
「うん。そうしてみて。」
ということで、明日を待つことになった。
■
翌日……
「こんにちは、先生、ユウ君。」
「失礼します。お二人とも、お久しぶりですね。」
当番で二人の生徒がやってきた。この二人が昨日話していたユウカさんとノアさんだろう。
「…で、先生。この子は?」
二人の視線が私の方に向く。
「えっと、詳しい話は省くけど、今はシャーレに住み込みで働いてもらってるヒガンだよ。」
「ヒガンちゃん……ですか。なにやら、ユウ君と雰囲気が似ている気もしますが……」
「は、はじめまして。ヒガンと言います。」
先生から紹介を受けて私からも自己紹介をする。
「ご丁寧にどうも。私はユウカ、よろしくね。」
「私はノアと申します。よろしくお願いしますね、ヒガンさん。」
二人からも丁寧な挨拶をしてもらった。
「じゃあ……一旦仕事を片付けちゃおっか。」
先生の一声で業務が始まった。
数時間後……
仕事も終わり、皆さん休憩モードに入っているときに、私はユウカさんとノアさんにミレニアムについて聞くことにした。
「あ、あの……」
「あら、ヒガンちゃん。どうしたの?」
「実は……」
二人に私が今学校に通っていないこと、どこに通うか悩んでいること、そして、ミレニアムに興味を持っていることを話した。
「なるほどね……なら、学校見学してみない?」
「えっ?」
ユウカさんからそう提案される。
「確かに、ミレニアムであれば、口で説明するよりも実際に見てもらったほうが速いですね。」
「うん。…だから、ヒガンちゃん。予定が空いているときでいいから、うちに見学に来ない?」
「ぜひ!お願いします!」
断る理由はなかった。結構食い気味で返事をする。
「ふふっ、じゃあ、連絡待ってるからね。」
そうして、話は終わった。
「楽しみだなぁ……どんな場所なんだろ……」
私はこれからとんでもない事件が起こるということは知るわけもないので、呑気にその日を待つのだった……
ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。
4章はヒガン視点での進行が多いかも…?まあ、ヒガンも吸血鬼だし、タイトル詐欺にはならないはず!ぜひ楽しみにしていてください!
……と言っても、あんまり期待はしないでね