銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

54 / 62

一体どうなるヒガン。よろしくお願いします。



いざ学校見学!

 

 

 

 

シャーレでの仕事も一段落し、今日は待ちに待ったミレニアムの学校見学の日だ。

 

 

ということで、私は今ミレニアムの校門前に立っている。

 

「ひっろいなぁ……」

 

眼の前に広がっているのは広大なキャンパス。

 

高いビルに大きな建物。あれらすべてがミレニアムの学生の学び舎なのだろう。

 

 

「あっ、ヒガンちゃん!」

 

すると、奥からユウカさんが近寄ってくる。

 

「あっ、ユウカさん。」

 

「ごめんね、ちょっとセミナーの仕事に時間がかかっちゃって……」

 

ユウカさんは息を切らしながら謝った。

 

見学を申し出たのは私の方なので気にしてないんだけども……

 

「いえいえ。それで…その、セミナーっていうのは…?」

 

「ああ、セミナーっていうのは、ミレニアムにおける生徒会のことよ。」

 

「なるほど、ユウカさん、すごいですね!」

 

生徒会というとアリウスの嫌な記憶しかないんだけどね……

 

「そ…そう?…あ!なら、最初はセミナーの見学に来ない?仕事はさっき片付けてきたからみんな暇してると思うわ。」

 

「分かりました!」

 

どのように見て回るかは特に決めてはいなかったので、ユウカさんの提案どおりに、セミナーへ向かうことにした。

 

「じゃあ、行きましょう?」

 

そう言ってユウカさんは手を差し出してきた。……どういうこと?

 

「えっと……?」

 

「ほら、迷子になっちゃったら大変でしょ?」

 

そんなに子どもじゃないんだけどなぁ、と思いつつ私はユウカさんと手を繋いで歩き始めた。

 

「(ふふっ、可愛い。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「着いたわ。ここがセミナーの部室よ。」

 

歩くこと数十分、セミナーの部室にたどり着いた。

 

「ここが……」

 

「さ、入って入って。」

 

ユウカさんはドアを開けて入っていく。私はそれに着いていき、ユウカさんの背に隠れるように歩く。

 

「おかえりなさい。あ、ヒガンさんの見学ですか?」

 

「そうよ。」

 

「こ、こんにちは…」

 

正直、結構緊張してる。初めて来る場所だし、会う人はみんな美人だし。

 

「ふふっ、そんなに緊張しなくても。」

 

「む、むりです……ううっ…」

 

「まあ、とりあえず。セミナーへようこそ、ヒガンちゃん。」

 

 

緊張がほぐれたというわけではないが、多少は雰囲気に慣れてきた。

 

そして、二人は再び丁寧な挨拶を行う。

 

「改めて、私はセミナーの会計。早瀬ユウカよ。」

 

「私は書記を担当しています。生塩ノアです。」

 

会計に書記……ってことは、二人は結構重要な役職の方だったんだなぁ…

 

「本当はリオ会長も紹介したかったのだけれど……」

 

「リオ会長?」

 

「ミレニアムの生徒会長です。…ですが、最近姿を見なくて……それに、連絡も取れにくくなっています。」

 

つまり、失踪ってこと?生徒会長がそんな事して良いのかな……

 

「とにかく、セミナーでは主にミレニアムの運営を行っているわ。」

 

「運営……大変そう……」

 

「分かってくれる?うちの生徒は問題を起こすことが多くてね……それの後処理が毎度大変なのよ。」

 

ユウカさんのその言い方的に、ほんっとうに大変だということが読み取れる。

 

「それは…お疲れ様です。」

 

 

 

その後、少し気になることを質問したりちょっとした雑談をしたりした。

 

「さて……そろそろ次に行きましょうか。どこか行きたいところはある?」

 

ユウカさんの質問に、私は少し考える。

 

「あ!なら、ゲーム開発部に行きたいです!」

 

そして私の頭に浮かんだのはゲーム開発部。何故かと言うとパパと先生が前にここでも仕事をしたらしいのだ。しかも、かなりの危機を救ったとかなんとか。

 

「えっ……ゲーム開発部?」

 

ユウカさんの反応は微妙だった。

 

「あっ……ダメでしたか……?」

 

「いや、ダメじゃないわ。なら、次はゲーム開発部に行きましょうか。」

 

「やった。」

 

 

私はユウカさんとともにゲーム開発部へと向かった。……もちろん、手を繋いでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲーム開発部の部室の近くまできて……

 

 

「あっ、待って待って待って!!」

 

「お姉ちゃん、そう言って相手が待つと思う?」

 

 

何やら、騒がしい声が聞こえてくる。

 

「はぁ……あの子達、またやってるのね……」

 

「?」

 

ユウカさんはため息をついていたが、私はよく分からなかった。

 

すると、ゲーム開発部のドアが開き、3人の人影が見える。それは……

 

「パパ!先生!」

 

パパと先生と、一人の生徒だった。

 

「「ヒガン!?」」

 

二人が駆け寄ってくる。

 

「もしかして、見学に?」

 

「うん、そうだよ。ていうか、パパたちはどうしてミレニアムに?」

 

「私たちはゲーム開発部に呼ばれてきたんだ。」

 

すると、もう一人の生徒がひょこっと私を覗いた。

 

「新しい仲間ですか?」

 

「えっと……」

 

「はじめまして!勇者アリスです!」

 

「????」

 

この子、色々と独特だ……

 

「……私はヒガン、吸血鬼……です。」

 

勇者と言ったその生徒につられて吸血鬼であることを言ってしまった。

 

「それなら、ユウと同じですね!」

 

「ごめんね、ヒガン。悪い子ではないから……」

 

「それは分かりますが……」

 

アリスさんの笑顔からいい子ということが強く伝わってきている。

 

「それで、ゲーム開発部に見学に来たのであれば、ちょっとタイミングが悪いですね……」

 

パパは少し残念そうに言った。

 

「うん、今ちょっと盛り上がっちゃってるから話を聞いたりは難しいだろうね。」

 

「そっかぁ……」

 

それは残念だなぁ。そう思っていると……

 

「なら、ヒガンも一緒にクエストに行きましょう!!」

 

アリスさんがそう元気に言った。

 

「あー、今からアイデア探しに散歩に行くんだ。それについてこないかって。」

 

「なら、ついていきます。キャンパスの見学にもなるはずですし。」

 

「ぱんぱかぱーん!!ヒガンが仲間になりました!」

 

「はい、勇者アリスの仲間です!」

 

アリスさんの喋り方にも少しは慣れてきた。だからちょっと乗ってみる。

 

「ふふっ、ヒガン、ノリノリだね。」

 

 

ということで、散歩についていくことにしたのだが……

 

3人に会ってから、ユウカさんがずっと固まってるんだけれど。

 

「あの…ユウカさん?」

 

私はユウカさんの眼の前で手を振る。

 

「はっ!!」

 

ユウカさんの動きが再開した。

 

「大丈夫ですか……?」

 

「だ、大丈夫よ!」

 

本当だろうか?

 

「これから先生たちについて行くんですけど、ユウカさんはどうしますか?」

 

「…それなら、私は一旦セミナーに戻るわ。また案内が必要になったときに呼んで頂戴。」

 

「はい。そうします。」

 

 

そうして、私は散歩について行った。

 

 

 

 

 

「ヒガンちゃん、ユウ君のことをパパって言ってたわよね……どういうことかしら…」

 

 

 




ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。

ユウはきちんと大人のような感じですが、ヒガンはちょっと背伸びしてる子どもって感じです。

ちなみに、ヒガンのユウの呼び方はパパで統一すると思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。