銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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けっこう詰め込んじゃったかも。よろしくお願いします。



勇者とのお散歩

 

 

 

 

「ふんふーん♪」

 

散歩が始まり、アリスさんは陽気に鼻歌を歌いながら歩いている。

 

「アリスさんは、いつもあんな感じなの?」

 

アリスさんの一歩後ろを歩いている私はパパに小声で聞く。

 

「うん、そうだよ。」

 

あまり見ないパパの優しい表情。なにか思い入れでもあるのだろうか……

 

「あっ!」

 

前を歩いているアリスさんが突然声を上げ、立ち止まった。

 

「どうしたの?」

 

「いち、に、いち、に。」

 

「先生、どこかでただならぬ声が聞こえてきます。」

 

「誰だろう……?」

 

「いち、に、いち、に。」

 

確かに、声が聞こえている。……走っている?

 

「これは……ハッ……!アリス、分かりました!ミレニアムのキャンパスで発生する特殊イベント……”ミレニアム・ランダムエンカウントイベント”の前兆です!」

 

「ら、ランダムエンカウント……?前兆……?」

 

アリスさんの突然の言葉に先生は驚いている。かくいう私も、その言葉の意味はよく分からない。

 

「パパ……あれも……いつも通り?」

 

「あはは……そうだね……。アリスさんは、出来事をよくゲームで例えるんだ。だからあれは多分……なにかしらのイベントが起こるよって言ってるんじゃないかな。」

 

「はい!ユウの言う通り、冒険中に起こるフィールドイベントです!何が起こるかわかりません。油断は禁物です!」

 

「いち、に、いち、に。」

 

「い、一体どんなイベントが……!?」

 

そして、どんどんとその声が近づいてくる。

 

「いち、に、いち、に!!」

 

「で、でた……!」

 

その声の主であろう人影は、私たちの前で止まった。

 

「あれ?こんにちは。今日も、いい運動日和ですね。」

 

スポーツウェアを着たスタイルの良い女性。どうやら先生とアリスさんはは知っていたようで……

 

「す、スミレ……?こ、こんにちは。」

 

「これはスミレ先輩との遭遇イベントだったんですね!スミレ先輩は、今日も”運動冒険”中ですか?」

 

「はい。軽くジョギングでもしようかと思いまして。アリスちゃんも、”冒険運動”中ですか?」

 

運動冒険?冒険運動?よく分からなくてパパの方を見てみるが、首を横に振られてしまった。

 

「今日はトレーナーと一緒ですか。それに、後ろのお二人もお友だちですか?」

 

「はい!今日は、先生とユウ、そして新しい仲間のヒガンと一緒に見習い勇者の冒険中です!」

 

「はじめまして、スミレさん。シャーレ所属のユウです。」

 

パパは丁寧に挨拶をした。私もしたほうが良いと思い、

 

「お、同じく、シャーレ所属のヒガンです!」

 

「始めまして。」

 

スミレさんはお辞儀をする。

 

「それで、二人はよく会ってるの?」

 

先生が質問をする。

 

「はい。スミレ先輩は主なエンカウントイベントの一人です!」

 

「アリスさんとは、ジョギングをしているとよく会うんです。キャンパス内で……」

 

スミレさんがそういった直後、アリスさんは元気よく言った。

 

「スミレ先輩は、”運動冒険”をするアリスの仲間ですからね!」

 

「ふふ、はい。アリスさんは、共に運動をする仲間です。」

 

……やっぱり、よくわかんないな……

 

 

その後、私かスミレさんに少し質問をして、トレーニング部というものを知れた。結構ハードなトレーニングをしているらしく、少しだけ興味が湧いた。

 

「では、まだまだジョギングをしようと思いますので……お先に失礼しますね、皆さん!」

 

「うん、頑張ってね。」

 

そう言って、スミレさんは走り出して行った。

 

「アリスも負けられません!先生、次のクエストに向かいましょう!」

 

アリスさんは何を競っているのか……でも、私たちはアリスさんについて行く。

 

 

 

 

そして、先に駆け出してしまったアリスさんを追うこと数分、いつの間にかミレニアム郊外に出ていた。

 

見学に来たんだけどなぁ……まぁ、楽しいからいっか!

 

 

「キャンパスの外に出てしまったね……」

 

「はい。アリスの辞書に”止まれ”はありません。」

 

うーん、それは流石に入れといてほしいかも……?

 

「それに、遠出をしたら、きっと予想外のイベントも起こるはずです!」

 

「予想外のイベントかぁ……」

 

すると、目の前にいた二人の生徒が私たちの存在に気づいた。しかも、知り合いだったようで……

 

「あっ!ご主人様とアリスちゃん!それにユウ君も!やっほー、こんにちは!」

 

そのうちの一人が元気よく挨拶をした。

 

「やっほー!?本当に予想外のイベントに……!?」

 

「……あれ、先生?急にどうしたんだ?」

 

「あはは!なになに?何かあったー?…あ!もしかして、後ろのその見たことない子のこととか!?」

 

二人の視線が私に向く。

 

「は、始めまして……ヒガンと言います。」

 

もう何度目かも分からない自己紹介を済ませ、本題に入っていく。

 

「それで、どうして二人は制服姿で…?」

 

「そうですね、いつものメイド服はどうされたんですか?」

 

先生とパパの質問が飛ぶ。いつものってことは普段はメイドさんなのかな…?

 

「はっ!アリス、気が付きました!二人はメイドから新しいジョブ……”女子高生”に転職したんですね!」

 

「いや……私も生徒だから。これが普通の格好というか……」

 

確かに。よくよく考えてみれば生徒がメイドっておかしいな……?

 

すると、もう一人の生徒がテンション高めに口を開いた。

 

「あははっ、そのとおり!アリスちゃん鋭いね!私たちは今、ジョブチェンジして秘密のクエストを進行中なんだ!これはそのためのユニフォーム!」

 

ほんとに転職してた!?!?

 

「秘密のクエスト……ですか?」

 

「うん!最近のゲヘナの情勢が気になるって、リオ会長が言っててね〜。何だっけ?なにか動き?がないか調べてほしいって言われちゃって!」

 

その言葉を聞いた瞬間、パパは目をそらしていた。……そっか、パパは一応ゲヘナの生徒だもんな。ミレニアムではその身分を隠してるとも聞いたし。

 

「ちょっと、アスナ先輩。アカネがそれは秘密だって……」

 

「あ、そうだった!4人とも、さっきのは秘密だよ?」

 

「あ、うん。分かった。」

 

まぁ、秘密のクエストって言ってたしね……

 

「はぁ……まぁ、先生たちなら……いいか。」

 

「はい!アリス、秘密は守ります!ゲームでも、秘密を漏らすと呪いを受けたりしますから!」

 

「あはは!そうそう!アリスちゃんはいつも元気だね!」

 

アスナさん……だったかな?すごいなぁ、アリスさんの話についていけてるもん。

 

 

「ところで、ご主人様たちは何してたの?」

 

「アリスたちは冒険中でした。」

 

「おお、冒険!面白そうー!それ!私もやりたい!」

 

「はぁ……先輩、任務を忘れないで……」

 

逆に、カリンさんの方はちょっと苦労してそうだな……

 

「パーティーメンバーが増えるのはいつでも歓迎です!メンバーが増えたら、使える戦術の幅が広がりますから!ぱんぱかぱーん!アスナ先輩も、カリン先輩も!次の冒険では仲間です!」

 

「わぁい!パーティーに入った〜!」

 

「わ、私も……?」

 

「はい!」

 

「そっか……よろしくね。」

 

 

アリスさん、コミュ力高いなぁ……うらやましい。

 

 

「それじゃ……私たちは先に失礼する。」

 

「うん。任務頑張ってね。」

 

「ありがとうご主人様!頑張るね〜!」

 

 

そういえば……

 

「任務って言ってるけど、二人の部活?」

 

小声でパパに質問する。

 

「ああ、そうだよ。C&Cって言ってね。まぁ、ミレニアムの最高戦力だよ。」

 

「へぇ〜……」

 

たしかに、隙は無さそうだったな……

 

 

 

 

その後も、アリスさんの散歩……いや、冒険は続いた。

 

ミレニアムの生徒に応援されたり、クエスト報酬という名目でお菓子をプレゼントされたり。

 

 

エンジニア部という部活の方たちとも会うことができた。

 

エンジニア部ではその名の通り色々な物を開発、制作していて、アリスさんの武器を作ったり、パパの武器の改造を行ったりしたらしい。

 

「ヒガンも、もしよかったら武器を作ってもらったら?」

 

「ふむ…君は武器をまだ持っていないのか。アリスの時と同じだね。時間があるときにでも部室に寄ると良い。作るとなると話は別だが、完成品も数多くあるから良いものが見つかるはずだよ。」

 

「は、はい。そうします!」

 

 

 

 

あとは、さっき会ったアスナさん、カリンさん達C&Cの先輩、ネルさんとの出会いもあった。

 

とはいっても、ネルさんの目的はアリスさんとの格闘ゲームの対戦だったけれども……

 

 

「……楽しそう……」

 

眼の前で楽しそうに筐体で遊ぶ二人を見て、懐かしさが込み上げてきた。

 

「ヒガンも、やってみる?」

 

いつの間にか横に立っていたパパに誘われ、私も対戦をすることに。

 

まぁ、ゲームなんて初めてだったから、何にも分からなかったけど……

 

「とっても……楽しかった。」

 

「そう?それなら良かった。」

 

私たちが数戦対戦し終わった後も、ネルさんとアリスさんはずっと対戦を続けていた。……どうやら、ネルさんがコンボが繋がらないとのことで、アリスさんが教えていた。

 

 

最終的には、C&Cの別の部員。アカネさんに見つかり、ネルさんは連れて行かれてしまった。

 

サボりだったんだ……

 

 

 

 

結局、アリスさんの冒険について行ったことで、一日は終わってしまったが、色んな人と出会えたし、いろんなことを知れた。

 

「ヒガン、ミレニアムはどうだった?」

 

「とっても……いい場所だったよ。あそこでなら……学んでみたい、もっと知識を深めたい……そう思った。」

 

ミレニアムはいい場所だった。叶うことなら、あそこに入学したい。

 

「ん…?」

 

すると、パパは私の頭を撫でてきた。

 

「どうする?ミレニアムに入学する?」

 

……やっぱ、パパには敵わないなぁ……

 

「うん!!」

 

 




ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。

ほんっっっっとうに、詰め込みすぎた!かといって、話を分けたくはない……長くしたくない……

そんな葛藤の中書いてました!これからも頑張ります!
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