銃社会を、吸血鬼は生きる   作:MIKAZUKIN2525

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最近ホントに暑すぎて滅。よろしくお願いします。



日記6:夏はつらいよ

 

 

 

 

 

「あづいよぉぉぉ……」

 

ある日のシャーレのオフィス。僕たちは暑さに苦しんでいた。

 

「ここまで暑いのは初めて……」

 

夏も本番というこの時期に、何故そうなってしまったのかと言うと……

 

 

「まさか、このタイミングでエアコンが故障してしまうとは……」

 

そう、シャーレのエアコンが軒並み故障してしまったのだ。

 

故障していないのは仮眠室の一台だけ。

 

かといってそこで仕事をするスペースがあるわけでもないのでオフィスで仕事を片付けるしかないのだ。

 

「先生、パパ、ごめん、一旦休んでくるね……」

 

そう言ってヒガンは仮眠室へと向かって行った。

 

「やっぱり、この暑さは吸血鬼にはきつい感じ?」

 

「そうですね……直射日光ではないのでまだマシですが……でも、この暑さは吸血鬼とか関係ないレベルですけどね……」

 

「あはは、確かに。」

 

吸血鬼にとって日光は天敵で、それに付随する形で暑さも苦手ではあるのだが、今日の暑さはどんな人であってもきついだろう。

 

 

「修理に来るのは今日の午後だし、私たちも休んじゃう?」

 

「そうしましょうか。」

 

ということで、流石にこの暑さでは仕事にならないと一旦中断することに。修理業者が午後に来てくれるので直るのを待とう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はああぁぁぁあ……涼しい……」

 

「……最高です…」

 

唯一エアコンが無事な仮眠室に来た僕と先生は、その涼しさに声を上げた。

 

「結局二人も来たんだね。」

 

先んじて仮眠室に来ていたヒガンは、ベッドの上でそう言った。

 

「うん、流石にあの暑さじゃ仕事にならないし。」

 

「そっか。先生……シャワーでも浴びてきたらどうですか?」

 

ヒガンは先生のことを見ながらそう言った。

 

……実は、先生はさっきから汗をめっちゃかいていて、それのせいでシャツが大きく透けていたのだ。

 

「わっ……確かにそうだ…」

 

先生はそう言われて改めて自分の状態を認識し、恥ずかしそうにしながらそう言った。

 

「じゃあ、僕も浴びましょうかね。」

 

僕も汗をかきすぎて少し気持ち悪いため、シャワーを浴びたかった。

 

「うーん……二人が行くなら、私も行こうかな。」

 

 

結局、3人でシャワーを浴びることになった。

 

 

 

 

 

 

「……って、どうして3人一緒なんですか!」

 

「えっと…こっちのほうが楽しいから?」

 

僕たちは同時にシャワーを浴びている。

 

仕切りがあるとはいえ……僕は男で、先生とヒガンは女性なんですよ!?

 

「うん、先生の言う通り。それに、パパと私は前世で一緒にお風呂に入ったこともあるから今更だよ。」

 

「!?」

 

確かに娘と一緒にお風呂に入るのは珍しいことではないけれども!

 

「というか、私の裸くらいなら見られても問題ないけどね?」

 

「何言ってるんですか!問題大アリですよ!」

 

本当に何を言っているんだこの教師は!1回自分の身体を見てから言ってくださいよ!

 

「いやぁ〜それにしても、こうして暑いときに浴びる冷水シャワーは最高だね!」

 

「まあ、それは否定しませんが……」

 

 

その後もシャワーの音をかき消すほどの声で話しながらシャワーを浴びていた。

 

 

シャワー室から出て仮眠室に戻る。

 

すると。

 

「じゃーん!見てよこれ!」

 

先生は一つの箱を僕たちの前に見せた。

 

そこには……

 

「「全自動かき氷機?」」

 

”全自動かき氷機”そう書いてあった。

 

「うん。夏場に当番できてくれた子とかにかき氷を出してあげたくて買ったの。良い機会だし皆で使って食べない?」

 

この暑さに、その提案を断りはしなかった。

 

「よしっ!じゃあ早速……」

 

そう言って先生は氷をマシンの中に入れる。そして器をセットし、起動ボタンを押す。

 

ガリガリと氷が削れる音が妙に心地よい。

 

「おっ、もうできたみたい。」

 

ほんの数秒で一つ完成した。先生は器を素早く取り替えると、そのまま追加で2つ作った。

 

 

「シロップはどれにする?」

 

先生が取り出したのはストロベリー、ブルーハワイ、メロンの三種のシロップだった。

 

「うーん、じゃあ僕はブルーハワイで。」

 

「私はメロンでお願いします!」

 

「おっけー。それなら私はストロベリーにしよっと。」

 

それぞれがシロップを手に取り、思うようにかけていく。

 

「ちょ、ヒガン、それはかけすぎじゃ……」

 

「そんな事ないもん。っていうか、そう言うパパも結構かけてるじゃん!」

 

「こらこら、仲良くね。」

 

「「……先生も結構かけてる……」」

 

3人ともかなりの量のシロップをかけ、美味しそうなかき氷が完成した。

 

「じゃあ…」

 

「「「いただきます!!」」」

 

食前の挨拶をすませ、かき氷を口へと運ぶ。

 

「ん〜〜っ!!おいしい!」

「めっちゃ美味しい、これ!」

「ですね。最高です。」

 

あの音からは考えられないほどふわふわになっている氷は、口の中に入れた途端ほろほろと溶けていき、その舌触りがたまらない。

 

僕たちは喋るのも忘れてパクパクとかき氷を食べ進めていく。

 

 

「ふーっ。美味しかった。」

 

「あっ、先生、舌がちょっとピンク色になってますよ。」

 

「そう言うパパも、結構青いよ?」

 

「ふふっ。ヒガンの舌も、結構緑色になってる。」

 

僕たち三人は目を見合わせる。

 

そして…

 

『ぷっ……』

 

「あははっ!3人ともカラフル舌になっちゃったね!」

 

「そうですね。」

 

「えへへっ。べーっ!」

 

ヒガンが舌を出す。はしたないと思いつつも、僕と先生もそれにつられて舌を出す。

 

 

 

こういう日があっても、悪くはないよね。

 

 




ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。

これを書いていて私もかき氷を食べたくなってしまいました。責任を取ってもらいたいものですね。
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