味気ないかも。よろしくお願いします。
銃撃の音、爆発の音、組み合う音。様々な音が戦場に響く。
「アスナ!いっくよ〜!」
アスナの突撃。素早い踏み込みにもトキは対応し、横へ飛ぶ。
「今だ!」
その隙を逃すまいとカリンが狙撃をする。
「っ…!」
トキは攻撃を喰らいながらも回避する。
「無駄です!」
アカネの追撃。
「逃がすもんか!」
そして、ネルが追い詰めていく。
さすがC&Cの連携力。と言ったところだろう。相手に息をつく間も与えない攻撃。
「(……強力ですね。エージェントとして複数人での戦闘に長けているC&Cは、連携がとても強い部活……息のあった戦術……他校の戦力と最も差別化されている点であり……)」
「……その戦略に穴はない。」
トキは冷静に分析をする。そこからは、今のままでは勝つのが厳しいという結論が出る。
「それなら……」
トキはデバイスに手をかけた。
リオから渡された権限を使い、C&Cの分断を狙うためであった。
その時。
ヒュンッ!!
素早い風切り音が、全員の耳に聞こえた。
そして、全員の目に映った……”赤い一筋の弾”。
「ぐぅっっ!!?」
その弾は、トキの頭に直撃し、大きくよろめかせた。
「これは……」
「はっ、あのチビ、なかなかやんじゃねぇか!」
そう、この射撃はヒガンのものであった。
「くっ………この狙撃……一体どこから……」
「寝てな。」
よろよろと立つトキに、ネルの蹴りが入る。
蹴り飛ばされたトキは、かろうじて意識を保っていた。
「……っ…」
「あんたの負けだ、諦めな。」
「……あの……狙撃は……?」
トキは掠れた声でそう問いかける。
「さあな。」
だが、ネルは答えなかった。ヒガンも未だ隠密行動をしている。むやみに情報を漏らすべきでは無いのだ。
「……そう…ですか…」
トキはゆっくりとポケットに手を伸ばし、赤い玉を取り出した
「?」
ネルたちはそこから脅威を感じず、ただ見ているだけだったが……
『それはっ!?…め……す…!!』
ヒガンだけはその”赤い玉”が何か分かった。通信で警告をしようとするが、上手く繋がらない。
「(カリッ)」
トキはその玉を口に入れ、噛み砕いた。
そして、トキの身体の傷がみるみるうちに治っていく。
「!? なんだそれっ!?」
ネルはその光景を見て急いでトキの体を抑えようとするが……
「ふぅ……一時撤退…、では。」
怪我が治ったトキは素早くその場から撤退した。
「はぁ〜……回復剤だったのか。あ〜クソっ!勘が鈍ったか…?」
「しょうがないよリーダー!あんなの見たこと無かったし。」
「そうですね。ですが、あれは……血のようにも見えました。」
「つまり…?」
「……あのチビ、敵になんてもん渡してんだ……。次会ったらぜってぇぶっ飛ばす……!」
あの丸薬は、ユウが作ったものであった。
■Sideユウ
「へっくち!」
「ユウ君、大丈夫?」
「……大丈夫です。……だれか噂してるのかなぁ。」
「ふふっ、貴方にもずいぶん可愛らしいところがあるのですね。」
現在僕はヒマリさんと、僕たちを助けに来てくれたエイミさんと共にいた。
もともと、エイミさんはヒマリさんを助けに来たのだが、ヒマリさんが僕のことも助けてほしいと頼んでくれたとのこと。
「それで……これからどうするんですか?」
「勿論、リオのところへ向かいますよ。」
「なら、僕も行きますか。」
ということで、僕たちはリオさんがいるタワーへと向かった。
僕が監禁されていたのがそこのタワーだと思っていたのだが……どうやら、少し離れた隔離施設だったようだ。
間違った情報を流してしまったかも……というか、噂してるのもそのことでは!?うぅ……皆さん、ごめんなさい……
■Sideヒガン
「やらかしちゃったなぁ……」
あの丸薬って、パパが作ったやつだったよね……あ〜…油断したぁ。すぐに気付けてればなぁ。
「というか、通信が繋がらないんだよな……」
警告を入れようとしたけど、通信が上手く繋がらなかったし、今も試してはいるが、先生達の部隊やヴェリタスに通信が繋がらない。
「うーん……とりあえず、移動しながら先生達を探すか……」
翼を広げ、空を飛んで移動する。通信ができない以上、目視で先生たちを探すしか無い。
飛ぶこと数分、前方の地上から戦闘音が聞こえた。
「……見つけた!」
近くのビルの屋上に降り立つ。
そして銃を構え、音のする方を覗く。
そこには先生たちと、奇妙なデザインのロボットが対峙していた。
「何アレ……ダサくない?……でも…」
あのロボット、絶妙にダサい。でも、戦闘力は非常に高かった。
「……さっさと援護しますか。」
トリガーに指を掛ける。
「狙うは………頭!」
ヒュンッ!!
高速の風切り音。赤い弾丸がロボットめがけて飛んでいく。
弾丸は狙い通りロボットの頭にクリーンヒット。頭が吹き飛び、動かなくなった。
「えっなになに!?」
モモイさんの元気な声が聞こえてくる。
「……わざわざ顔を出す必要はないかな?」
先生達のところに降りても良かったのだが、おそらくまだ続くであろう戦いのため、少しだけ休むことにした。と言っても、移動して少しでもタワーに近づいておく。
……
先生たちは沈黙したロボット、アバンギャルド君の前で話していた。
「今のは……」
「うん。ヒガンだね。」
「ふむ……やはり彼女なら、あの武器を最大限使いこなせるようだ。後でデータの収集をさせてもらうとしよう……。っ……」
ウタハはふらつく。他のエンジニア部も同じようになっていた。
「ウタハ!大丈夫?」
「すまないが、インドアな私たちにこの戦闘は少々キツかったようだ……」
そう言って、エンジニア部の3人はその場に倒れ込んだ。
「……3人は少し休んでてね。私たちが絶対に二人を助けに行くから…!」
先生とゲーム開発部は、タワーへ向かって動き出した。
C&C、ヒガン、先生とゲーム開発部。すべての戦力が、タワーへと向かう。
決戦は、すぐそこに。
ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。
少し短かいし味気なかったですが、ここまでということで。
そろそろ毎日投稿二ヶ月になりますね。まだまだ頑張っていきますので良ければ応援よろしくお願いします。