やっぱり戦闘描写が苦手。よろしくお願いします。
[また会ったわね。ヒガン。]
「……お姉ちゃん。」
真っ赤なルナと対峙するヒガン達。
「えっ、ヒガンのお姉ちゃんなのアレ!?」
「聞いていた通り……彼女、かなり強い。」
驚きの声を上げる者、その強さを見抜く者。だが共通しているのは……
「な、なんなんだあのオーラは!?くっ……まともに動けないぞ……!」
「く、空気がピリつく感じが……うぅ……」
赤いルナから発せられる超強力なオーラがその場にいる生徒を圧倒していた。ただ1人、ヒガンを除いて……
「パパの次は、私を殺しに来た……って所でしょ?」
[そうよ。私と、私の恩人の目標達成のために、あなた達2人は障害となりうる。なら、その前にその芽を摘んでおく。]
「でも、直接じゃないんだね?」
[あなたには分身体で十分。]
言う通り、目の前にいるのはルナ本人ではない。彼女が得意としている技のうちの一つ、分身体であった。
[じゃあ……死んで?]
そう言うと、分身はヒガンに向けて突進をする。
「見えてるっ!!」
だが、その動きはヒガンにとって何度も見たことのある動きだった。突進して来た分身の武器を難なく弾き返した。
そのままヒガンは分身体と打ち合いを始める。
「は、速い……!」
「援護の隙がない……下手に撃てば、ヒガンにも当たってしまう。」
高速な打ち合いに、他の生徒は手出しができなかった。
数分間続いた打ち合い。それまで渡り合えていたヒガンに疲れが見え始めていた。
「(くっ……相手は分身……だから疲れなんて概念はない……このままじゃ……まずい。)」
[さっきまでの威勢はどうしたの?]
「っ……」
徐々にヒガンが押され始め……
「うっ!!」
初めて、分身の攻撃がヒガンに直撃する。
[終わりね。]
その瞬間。
バン。と一つの銃声が響き、放たれたであろう弾丸が分身に直撃した。
『ちょ、直撃……しました……』
通信越しの声が全員に聞こえる。先程の援護射撃はミユの狙撃によるものだった。
「ミユさん!?」
[ちっ……。また邪魔が入りましたか。]
「そう、なら私もあなたの邪魔をする。」
[っ!?]
分身の死角に、ヒナが現れる。そして、愛銃の火が吹いた。
マシンガンの超高密度のマシンガン連射。分身にいくつもの穴が空く。
[ぐぅっ……]
「今!仕留めて!」
ヒナの合図とともに、一斉射撃が行われる。
目の前の光景に、ヒガンは思う。
「(ああ……そっか。……私はもう……1人じゃない。)」
煙が晴れる。
[……慢心しすぎましたか。]
分身は塵となって消えていく。
だが、それをヒガンが呼び止める。
「待って!」
[何?]
頭だけ残った状態で話が進む。
「お姉ちゃんの恩人の目標……って?」
[さあね。貴女たちが大好きな先生とやらにでも聞いてみたら?分かると思うわよ。]
「そんなわけ……!」
[じゃあ一つだけ。上で待つ。]
そう言うと、分身は完全に消えた。
そして、ユウからの通信が入る。
『皆さん、無事ですか!?』
「ええ、全員無事よ。」
『はあ……良かったです。…そういえば、敵は…?』
ユウの質問に、ヒガンが小さな声で答えた。
「この前の襲撃者だったよ。パパ。」
『! なんと。』
ユウは、その襲撃者の正体がルナ……自身の娘だということを知らない。ヒガンは、それを伝える勇気が、無かった。
『無事に撃退できたのなら、本当に良かったです。それより、おそらく皆さんのおかげで第6サンクトゥムの攻略が完了しそうです。』
「私たちの?」
『はい。第6サンクトゥムのエネルギーが、そちらに集中していたんです。ヒマリさんの見解によると、第6サンクトゥムのエネルギーはバックアップ的なものだったらしいです。でも、なんで第3サンクトゥムに集中したのかは不明とのことでしたが……』
「そう……じゃあ、後は――」
その時。
空が、再び青くなった。
「!」
「これって……」
『はい……!攻略が完了しました!!』
ユウの報告に、作戦メンバー全員が歓声を上げた。通信の向こうでも、音が割れるほどの歓声が聞こえてくる。
「ふぅ……」
ヒガンはその場に座り込む。
「終わったぁ……」
でもやっぱり、ヒガンの胸には突っかかりがあった。
「まだ戦いは終わってない…………?」
「……申し訳ないわ。」
「ん、別に気にしてない。先生たちは絶対に来る。ルナの目的の子だって来るよ。その時に仕留めれば良い。」
「それもそうね。……ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいわ。」
ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。
もうちょっと書き込みたかったけど戦闘描写が苦手すぎるので結構短めになってしまいました。
そろそろ佳境となっていきます。頑張ります。