短めです。よろしくお願いします。
虚妄のサンクトゥム攻略は成功した。
「みんな、お疲れ様。」
「はい。先生こそ、お疲れ様でした。」
作戦が終わった後のシャーレでは互いに労いの言葉を掛け合っていた。
「疲れた……。……少し休憩してきます。」
「分かりました。」
そう言ってユウはシャーレの屋上に上がった。
「……やっぱ、キヴォトスにはこの青い空が無くちゃね。……日差しも穏やかで、ちょうどいい。」
近頃のユウは日差しに対しての耐性がついてきていた。と言っても、日差しを浴びていると少しだるかったりはする。
「……作戦は成功した。でも、なんだろう……まだ終わった感じがしない。」
ユウの中の胸騒ぎは消えていなかった。主に、襲撃者のせいである。
「彼女は、僕を殺そうとしていた。……はあ……ダメだ、考えれば考えるほどわかんなくなってくる。」
その時、悩むユウの目の前で、空間が歪んだ。
「!?」
そしてそこから、あの襲撃者……ルナが出てきた。
「あなたは……!……また、殺しに来たのですか?襲撃者さん。」
ユウの質問にルナは少し驚きながらも平然を装い言葉発した。
「……ヒガンから何も聞いていないのね。」
「はい……?」
「まあいいわ。今はお父様を殺すつもりはない。」
「この前言っていたことと違う気もしますが?」
「今は、です。貴方を殺す舞台は、今じゃない。ただそれだけ。」
「じゃあなんで今僕の前に……」
ユウの言いたいことはもっともだった。殺すつもりがあるわけじゃない。ならどうしてユウの前に現れたのか。
「私の恩人の付き添い。せっかくならお父様と話したかったし。……でも、無駄足だったみたいね。」
「ほんっと、あなたの言うことは全然理解できませんね。」
「……」
空気が少しピリつく。すると、ルナの横の空間がまた歪んだ。
「ルナ、戻るよ。」
そこからちらりと見えた人影に、ユウは驚きを隠せなかった。
「……シロコさん?」
大人びたシロコの姿が、そこにあった。
「その子が、ルナの目的の子?」
「そうよ。……布石は打ったわ。」
「ん……」
「ちょっ、待っ――」
ユウが手を伸ばすものの、またもや空間が歪み、2人の姿が消えた。
「消えた……。……あれはシロコさんなんでしょうか。でも、僕のことを知らないようでしたし……。あのシロコさんは襲撃者のことをルナと呼んだ…………はあ……余計わからなくなってきましたね……」
あの2人との会話は、ユウの胸騒ぎを助長させた。
■
ユウが屋上から戻ると、司令室の中は少し慌ただしかった。
「あっ、ユウ!」
「先生。……何か、ありましたか?」
「うん、大変なことになった。」
すると、近くで作業していたモモカが説明をする。
「”虚妄のサンクトゥム”が復活するかもしれないの。」
「! なんと。」
モモカは「でもね。」と続け、上に指さした。
「エネルギーの出発点。そこを叩ければ、止められるかもしれない。」
「それは上にある……と。」
「そう。キヴォトスの上空75,000メートル。そこに何かしらの構造体があるんだけど……」
モモカの顔が少し難しくなる。
「色々試したけど、こっちから干渉するのが無理っぽいんだよね〜。」
「それは、どういう……?」
『私が説明しましょう。』
ヒマリが通信してくる。
『少しばかり難しい話ですが……まあ、ユウさんなら問題ないでしょう。』
「……」
『――”多次元解釈”、可能性の世界の理論です。”攻撃が当たった”という結果、”攻撃を避けた”という結果。そういった”可能性”、”状態の共存”が、あの構造物をバリアのように展開して守っています。』
「……なるほど……大体わかりました。でも、それならどうすれば……?」
『方策はありますよ。』
「! 本当ですか。」
『こちらも、あのバリアと同じ状態になれば良いのです。』
「それはつまり、”状態の共存”をこちらもする……と。」
『はい。ですが、それは現状不可能に近いです。』
「なら、このまま虚妄のサンクトゥムが復活するのを黙って見ているしかないと?」
ユウの声のトーンが落ちる。
『ですので、方法を探しに行きます。』
「え?」
「そ。先生が方法を聞いてきた?んだっけ。」
「うん。そういったものに詳しい知り合いにね。」
『そして、その方法というのが……』
「――アビドスにある。」
ここまで読んで読んでいただきありがとうございます。
うん。難しい。
というか、最近時間があまり取れていなくてですね……
できるだけ頑張ります。