ホームカミングガーリー~ごきげんようお姉さま。わたし百合もバトルも無双します!~ 作:天野ぬぼ子
「うーん…」
「どうしたんです?珍しく悩んだりして」
いつもの夢。宇宙船の中。謎の部屋の主とことたつと煎餅と私。
「いやね、片付けようか迷ってんのよ。」
「この部屋そんな寒くないですしいいんじゃないですか?前から思ってたんですけどそもそもなんで炬燵なんですか?宇宙船的にどうなんです?」
「良くはないよね。ふつう。廃熱とか。まあそこは技術的にクリアしてるからいいのよ何なら普通に温度調節してるからねこの部屋」
「ならなんでまた急に?」
「雀卓置きたくってさあ。いや、この炬燵だって天板裏返せばできるんだよ?でもやっぱり麻雀は全自動に限るよね。積み込みもできないし。ゆりっぺは麻雀できる?」
あなたはイカサマする側では?という言葉をグッと飲み込んだ。
「ゲームでしかやった事ないですねー。ルールと役くらいはなんとかわかりますけど点数計算はできないですよ」
「いいねえ」
何がいいのかは聞かなかった。カモにするのに丁度いいとかそういう事か。
麻雀か…ソシャゲの「
「面子はどうするんです?」
「呼べばいいじゃない。姫子ちゃんと蛇苺ちゃん辺りを」
「はあ」
呼べるものなのか。まあ夢だしな。
「私の知り合い呼んでもいいけどコンビ打ちしてるとか疑われるのも嫌だしね」
「でも私、嫌いじゃないですよ。この炬燵」
「そ。じゃあこのままにしとくかー」
しかしまぁいつにも増して取り留めのない内容の夢だ。いつもならもう少し示唆に富んだ?内容なのに。私は煎餅を一枚手に取って齧った。ここらで一杯茶が欲しい。
「あーね、ぶっちゃけもう言う事もあんま無いんだわ」
察したのか、部屋の主は言った。
「無事覚醒したしねぇ。出生も知っちゃったみたいだし」
「いや、まだわからない事だらけなんですけど」
「何が?何がわからない?」
「謎の超古代文明とか、なんで私だけ眠ってたのかとか、プロトエンジン?が生み出された目的とか」
「さあ?」
さあ?て。
「知ってどうなる?もう無いんだよ?その超古代文明は」
「ただ知りたいだけです。誰だって気になるでしょ自分のルーツくらい。両親が誰なのかー、とか。そんなの居ればですけど」
「私」
「は?」
「私が君のお母さん」