ホームカミングガーリー~ごきげんようお姉さま。わたし百合もバトルも無双します!~   作:天野ぬぼ子

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第26話 転校生がやってきた!

明けて次の日。月曜日。

私と姫子が揃って教室に入ると恵が憂鬱そうな面持ちで肘をつき窓の外を眺めていた。二人でごきげんようと声をかけるとこっちを向いて、ため息をついてからごきげんようと返事が返ってくる。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「へっへっへ、()()ですかい旦那」

 

おどけて見せると、恵はふるふると首を横に振った。

 

「そうではござらん…。最近、お二方の付き合いが悪くて毎日つまらんのでござるよ。昨日おとといとRINEも返してこないではござらんか」

 

「う」

 

私は答えに詰まった。そうでなくても生徒会の仕事を押し付けられて一緒に帰れなくなったというのに、土日は実家を襲われたり六ッ菱に呼び出されたりでそれどころじゃなかった。

 

「ご、ごめん…ちょーっと忙しくてさぁ」

 

「わかってるでござるよ。蛇苺さまの事でござろう?」

 

いきなり蛇苺さまの名前がでて来て頭が???となる。まああながち間違いではないけれども。

 

「結合殿はいま時の人でござるからなぁ」

 

「時の人?」

 

「よもや噂に気付いておいででない?」

 

なんだ噂って。私が普通の人間でないという事が出回っているとか!?

 

「蛇苺さまがここの教室に来て結合殿を連れ出した事があったでござろう?あの後から皆の間で噂になっておるのでござるよ。蛇苺さまの妹の座を睦子さまと結合殿が取り合っていると」

 

なんじゃそりゃ。

 

「取り合うもなにも、蛇苺さまの妹は睦子さまでしょう?なんでそんな事になってるの!?」

 

「噂は噂でござったか…。しかし、ただならぬ仲でござったからなあ…仕方がありますまい。それに翔陽台(ここ)の歴史の中で、姉妹を解消したり妹の座を奪い取ったりというのは前例があってですな…」

 

「けっこうドロドロしてるのね姉妹(スール)って」

 

「いやあ、あくまで例外でござるよ、例外。まあ、それだから噂になってるのでござるが」

 

その時、始業ベルが鳴った。なんだか納得いかないものを抱えながら私も自分の席に着く。言われてみるとなんだかチラチラと見られている気がする。しかしHRが始まるとそんな悩みなんて吹き飛んでしまった何故なら。

 

「おはよう諸君。今日は転校生を紹介する。入って来い」

 

ミレイユ先生が入口に向かって来い来いと手招きすると()()は入ってきた。

 

「ちょりーっす。ウチは九郎あまね。よろしく!」

 

ギャルピースで挨拶をするあまね。頭を抱える私。更に。

 

「あー、それから。次の学校集会で紹介があると思うが、産休中でお休みしている養護教諭の田中先生の代わりに盛田(もるた)先生が来てくれる事になった。それと教育実習生の李先生が───」

 

おかしいだろ!

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