元不死人と愉快な仲間たちによるハッピーエンド検討会 作:コネコネさん
SIDE:太陽
俺が配信を終えた後、何故かコンビを組むことになった二人(理由は何となく察した)は破竹の勢いでランキングの順位を上げていった。
ここまで急激に人気を上げられた要因はいくつかあるが、積極性と容姿、この二つが大きい
『常に行動がすべての成功の基礎となる鍵である。』という名言があるように、そもそも行動しないことには何も起きない...その一方でかぐやは積極性の塊だ
例えば...
『このゲーム面白そう!かぐやもやろ~♪』
『パパ~、このお店めっちゃバズってるから一緒に行こ!彩葉?勿論一緒に行きますとも!』
『ねぇねぇ。配信で使いたいからこれ(クソデカピコピコハンマー)買って~。....いいの!?やった~!!!』
『Y〇uTube見てたら面白そうなの見つけた!彩葉、パパ、一緒にやろ!』
....とまあ二番煎じ、後追いなんのそので気になったものを片っ端からすべてやり始める行動力は天性の才能だろう
それにやりたいことに一直線な姿を応援したくなるのは人間の心理というものだからな
容姿に関してはもう言わずもがな美少女だ
異論は認めん(モンスターペアレント)
しかしまあ、この調子でファン数を増やしていけば上位入賞までならいけるだろう
....え、俺?
.....非常に、ひっじょぉぉうに不服だが現在8位だ
...もう一度言うぞ、8位だ
何故こんな順位なのか不思議だろう俺もだ
...一つ言えるのは『俺たちはマネモブたちの結束力を侮っていた』ということだ
すべてはあの配信から始まった
あの配信が終わってからマネモブたちの間でソラールの名前がちょっとだけ話題になった
それだけならああはならなかっただろう
決定打となったのは、ようやく解禁されたKASSENで帝さんと対戦した配信だ
あの時、ライブの時の恨みを晴らそうとして使った技が最悪だった...
____________________________________________
至近距離で剣と刀がいくつものフェイントを交えながら壮絶な打ち合いを繰り広げる
十秒が数十分にも感じられるほどの濃密な切り合いは、俺の剣が弾き飛ばされることで突然終わりを告げる
『おっと、頭がお留守だぜ』
そう言って俺の頭に向かって銃口を突き付ける
しかし...
『しゃあっ、灘神影流奥義"弾丸すべり"!』
『は?待て待て何だそr『しゃあっ、灘神影流"塊貫拳"!』ぐはっ!』
帝さんが放った銃弾を弾丸すべりで躱し、その勢いを利用し塊貫拳を食らわせる
だが帝さんもプロだ、すぐに体勢を立て直して刀を横薙ぎに振るう
まあ対応できる技はあるんだが
『しゃあっ、灘神影流"鷹鎌脚"!』
『いやなんでただの蹴りで俺の刀と打ち合えるんだよ!?』
『しゃあっ、灘神影流...
____________________________________________
....とまあこんな具合に灘神影流の技を使って帝さんをボコボコにした結果、マネモブたちの心に火が付いた
掲示板、まとめサイト、各種SNSで鼠算方式に登録者が増え続け、先週50万人を超えた(白目)
そしてまだ増え続けている(死んだ魚の目)
一番勘弁してほしいのは頭の可笑しいファンサを求められるようになったことだ
...ちょうどマネキンみたいに無表情な対戦相手が俺の方に向かってきた
「あ…あの自分…ファンなんすよ。握手してもらっていいスか」
「.....しょうがねえなプライベートでKASSENしてる時に…」
「あざーす」ガシッ
「なにっ」
「しゃあっ」
「...流石に何度もやられてるから効かんぞ」
今日だけで3人目だぞ
不意打ちにもなっていない左ストレートをダッキングで回避しながら懐に入り込みお返しのレバーブローを叩きこむ
「はうっ」
意識が下に向かった隙に左フックを顔面に叩き込み、掴んだままだった相手の右手を利用して合気道の握手落としの要領でで相手の体勢を崩す
最後に転がされた相手の首を踏み抜き、頚椎をへし折って体力を0にする
「う あ あ あ あ あ あ あ あ あ(PC書き文字)」
「...疲れる」
・その技はやめろーっ
・い つ も の
・悪魔を超えた悪魔
・ストレス発散で残虐ファイトしてるヤンケ
・しゃあけどストレスの原因はワシらなんやけどなブヘへへへ
YACHI8000 ちょっとやり過ぎたかも...*1
・(対戦相手は)負けたんㇲか?
・ソラールさんは灘神影流を受け継いだフルコンタクト野蛮人だァ
・貴様ーっソラールさんを愚弄する気かぁっ
・それを言ったら殺されても文句は言えねぇぞ!
コメント欄が無秩序に流れるさまを死んだ目で見続ける
兜被ってて良かったわ
あの一連の動作を流れ作業のようにできるほど慣れてしまい、いくら何でもめんどくさくなってきた....
火の時代で感じたストレスとは一風変わったストレスでメンタルに来るんだよなぁ....
...とりあえず配信終了するかぁ...
「すまない貴公ら、今日は少し早いが配信を締めさせてもらう。最後に、申し訳ないのだがほとぼりが冷めるまで配信を休止するつもりだ。詳しくはチャンネルの概要欄を見てくれ。それでは」
・えっ
・なにっ
・なっなんだあっ
・何を言うとるんじゃぁっ
・お…お前変なクスリでもやってるのか
・なんだよこのクソ展開
YACHI8000 ごめんねほんとに休んで!!!
・待てよ、配信はここから面白くなるんだぜ
・すごい数のマネモブが悲しんでいるっ
ふざけたことを抜かすリスナー(マネモブ)達を無視して強制的に配信を閉じる
「どっと疲れた...」
最近ストレスが増えてきたような気がする
気分転換にどっかで遊ぼうかね~とでも考えていると、玄関の扉が乱暴に開かれる
「パパ!芦花と真実が海行くんだって!彩葉も誘って一緒に行こ!!!」
「オッケー俺も行く」
ちょうどいいタイミングだったため即答だった
「「海だー!!!」」
テンションの上がった俺とかぐやが思いっきりシャウトする
そんな俺たちを呆れたような、微笑ましいような表情で見ている彩葉たち
「こら、二人とも!海に入る前に準備運動!」
彩葉はスポーティなポニーテールに去年芦花と一緒に選んだらしいホルターネックタイプの水着だ
色合いも彩葉の目の色と同系色のパステルグリーンのため、統一感が出てとても似合っている
「二人ともテンション高いね~」
真実も去年彼氏と一緒に選んだらしいガーリーなチェックのオフショルと水色のスカートだ
...似合っているのだがあんなに甘いものを食べているはずなのに無駄な脂肪が殆どないのは何故なんだろう
「太陽は特にストレスがたまってるから仕方ないんじゃない?」
芦花は二人よりも大人な雰囲気な水着を身に着けている
太めの三つ編みに胸元がVの字に開いた黒いワンピースタイプの水着だ
モデルの仕事をしているだけあって綺麗なスタイルをしており、可愛いというよりセクシーな印象を与える水着だ
「でもさでもさ、初めての海なんだよ?そりゃ楽しむしかないっしょ~♪」
最後に、かぐやは珍しいツインテールの髪形にかぐやの性格を表したかのようなオレンジ色の元気な印象を与える水着だ
言わずもがな可愛いうちの子最高(親馬鹿)
この美少女たちの水着を見て何も思わないのかって?
忘れられてるかもしれんが俺は精神年齢ウン万歳のジジイだぞ?
そんなクソジジイが十代を狙うだなんて流石にヤバいだろ(クソボケ)
枯れてる?不死人になってみな、飛ぶぞ(欲求が)
まあそんな下世話な話は置いておいて、実は俺は泳ぐのが好きだ
不死人時代ではまったくもって泳ぐことが出来なかったが、あれは恐らく海の性質と不死の呪いが嚙み合ったのが原因だろう
Bloodboneにおいて、『呪いと海に底は無く、故にすべてを受け容れる』というフレーバーテキストがある
この性質から海と不死の呪いがお互いを受け入れ合った結果、呪いにとって居心地のいい海から上がれなくなったのでは?と思ったわけだ
寒い日は布団から出たくなくなるみたいなもんだな
今更確かめようもないけど
SEKIRO?あれは分類上祝福に当たるから(震え声)
しかーし、今の俺には呪いはないっ!つまり泳ぎを楽しめるというわけだぁ!
ヒャッホー!俺が一番乗りだぜぇぇぇ!
....あっ......この海、深いッ!!!
ボボボボボボ!! ボハァッ!! ブォーッ! ボホッ! ボホッ!
_______________________________________
_____________
「あんたほんまにアホやろ!!!」
「面目ないっす...」
救助されてからというもの、『カナヅチのくせに深いとこに行こうとしたアホです』と書かれたプラカードを首から下げながら彩葉に説教されていた
芦花は気の毒そうにこっちを見てるが止める気はないようだし、かぐやと真実は俺をアホを見る目で見ている
...これも全てグウィンってやつの仕業なんだ!!!*2
「また変なこと考えてるでしょ」
アッ、スゥーーー
「誠に申し訳ございませんでした」
「ダメ」
この後、30分説教が続いた
主人公不憫オチは便利なんだ。悔しいだろうが仕方ないんだ