元不死人と愉快な仲間たちによるハッピーエンド検討会 作:コネコネさん
|・ω・)⊃最新話 スッ
追記:すみません!サブタイ入れるの忘れてました!
SIDE:太陽
「「ん????」」
俺たちの間の抜けた声が響くと同時に赤ちゃんの目が開く。
「...どうしようこれ」
「俺たちのほう見てるみたいだけど」
と、とりあえず状況を整理しよう。
1俺たちは家に帰っていた
2帰りの途中に流れ星を見る...ここまではいい
3ゲーミング電柱が家の目の前に発生した
4中から赤ちゃんが出てくる
...状況を整理したはずなのにもっとややこしくなってんじゃねえか!!
とと深呼吸深呼吸。
まず、スレ民たちの言うことが正しければこの子は「かぐや」ってことになる。
つまり俺が今やるべきことはどうにかして彩葉にこの子を育てさせる気にさせるってことだな。
「どうするって言っても...連れて帰るか放置しか選択肢はねえよなぁ」
「警察に通報するっていう選択肢は...?」
「それもちょっと考えたけどこの状況をどうやって説明しろってんだ。良くて精神科を紹介される。悪くてクスリやってると思われるぞ」
「だよねぇ...でも私にも赤ちゃん育てる余裕ないし...」
「そうだけどこのまま放置ってのも...」
―――もう、どうなってもいいんだあ!ひっく
―――ガシャーン!
―――あおーん
―――キキーッ
まるで示し合わせたように赤ちゃんにとって危機的状況が生まれたな。
...ここら辺こんな治安悪かったっけ?
いつからここの地名は米花町になったんだよ教えはどうなってんだ教えは。
まあでも好都合と言わざるをえないな。
「さすがにここは危ないし...私の部屋に連れてくよ...」
そういって彩葉が赤ちゃんを抱きあげると「じゃ、後は任せるわ」と言わんばかりに光が消え、扉も消滅してしまい、元の電柱に戻っていった。
...どうなってんだこりゃ。
「えちょ、すみません!お忘れ物ですよ!」
彩葉がそう言いながら電柱を叩くが、うんともすんとも言わない。
「たい♡」
「ど、どうしよぉ...太陽ぉ...」
「...こうなったら育てるしかないか」
「えっいやいや無理無理無理!」
「つってもこのまんま放置するわけにもいかねえし」
「でも私には無理だって!」
「一応赤ちゃんの世話をしたことはあんだけど...少なくともこの三連休は俺の部屋は無理だしなぁ」
「なんで!?」
「忘れたか。俺の部屋は赤ちゃんにとっての危険物という名の筋トレ器具が大量にあるんだよ」
「そうだった...!」
どうやら俺たちの相談してる声がうるさかったのか、とうとう伝家の宝刀を抜いてしまったようだ。
「ふええええええん!!」
「えっちょっとどうしよう太陽!」
「ちょ、落ち着け!とりあえず彩葉の部屋に連れてくぞ!」
そうして赤ちゃんを連れて彩葉の部屋につき、中に入って鍵をかける。
...うん、こうして文字に起こすと俺たち立派な誘拐犯だな!
「ええええええええん!」
赤ちゃんの泣き声で我に返ると同時に
―――どんっ!
と、お隣さんから怒りの鉄槌をもらうことになった
「か、壁ドン...初めてされた」
今まで優等生として生きてきた彩葉は嫌な初めてにショックを受けてるようだが、赤ちゃんの泣き声は止まらない。
「ふえええええん!」
「ああ、怖くない怖くないよー。ほら、べろべろば~~」
―――どんっ!どんっ!
「ふやああああああ!」
「あーどうしよ太陽!」
「落ち着け、こういう時は子守歌が良いはずだ」
「記憶にない!太陽が歌って!」
「それはすまん!けど俺が歌うとなんでか赤ちゃん泣くんだよ...」
昔爺ちゃん家で子守唄歌ったら皆一斉に泣き始めて泣き声の大合唱になってたっけなぁ(死んだ目)*2
「え~といっても子守歌、子守歌...あっ」
彩葉が何かを見つけると急に止まった。
気になって視線を辿ってみるとヤチヨの神棚が目に入る。
彩葉にとってヤチヨが推しを超えて信仰の領域に入ってるとはいえこの状況でも役に立つもんなのか?
「大切なメロディーは―――流れてるよ―――あなたのハートに――」
何故子守歌で『Remember』なんだ、何故これで泣き止むんだ。
まるで意味が分からんぞ!?(上官並感)
「ヤチヨパワー、すげー」
「いやそれですませんな」
いくら歌がうまいからと言って限度があるだろ...
「泣き止んだとはいえこの子どうしよう...」
「...育てるっきゃないだろ」
「そんなこと言ったって私に赤ちゃん育てられるほどの余裕ないよ....」
「けど、見捨てる気はないんだろ?」
「それは」
「もう腹は決まってるんだろ。勿論俺が育てるって言ったんだし責任はとる。それにいつでも頼ってくれって言ったしな。子育て経験ある俺がいるほうがいいだろ?」
「けどすまん、多分夜の子育ては彩葉中心になる」
「それはいいけど...なんで?」
「さっき言った通り俺の部屋は赤ちゃんにとって危険なものが多いし、彩葉の部屋で育てるってなったら男の俺が女性の部屋に深夜まで入り浸るってのも世間体的にもまずい」
「なるほど、確かに」
「そういう訳で彩葉に結構負担を背負わせることになるから子育てに掛かる金額は俺が全額負担させてもらう」
「えっ、そこまでしてもらう訳にはいかないって。この子を拾うって決めたのは私なんだしさすがに半分は払うよ」
「そんなこと言ったってお前そこまで金に余裕ないだろ?なら余裕がある俺が払うのが筋ってもんだ」
「...せめて四割は払わせて」
「いや、俺には配信もあるし三割くらいで十分だそれに最悪あの時代で集めた金貨売ればいいし」
「...分かった」
絶対納得してないなこいつ
「とりあえずベビー用品は明日買ってくるから今日はお互い寝るか」
「....そうだね、おやすみ」
「ああ、おやすみ」
原作開始初日からハードな一日だったぜ...
「げ、最近のベビー用品って思ったよりたけえな」
とりあえず今必要なのは粉ミルクと、おむつと、服ってところか。
「お会計12168円です」
「ふじゅ~Payでお願いします」
「ありがとうございましたー」
思ったより量あるな...バイクもってくりゃよかった。
この大荷物に(精神的に)ヒーヒー言いながら彩葉の部屋に向かう。
「彩葉~起きてるか~?」
「起きてるよ。おはよう太陽...何その大荷物」
「応、おはよう。早速だけどベビー用品買ってきたわ」
「ありがと、後でお金払うからいくらか教えて」
「大体12000円くらいだな」
ここで嘘ついてもいいんだけどお金に関する嘘はいっつもすぐばれんだよね。
「お、思ったより高いな...」
「それな、あっそういや赤ちゃんの体調は平気か?」
「あ~そのことなんだけど」
そうして彩葉に連れられて赤ちゃんの方へ行くと、そこには昨日より明らかに成長してる赤ちゃんがいた
「...デカくなってんね」
「やっぱり幻覚じゃなかったか...!」
「ゲーミング電柱から出てきたんだし今更感はあるけどな」
明らかにでかくなってるけど...これサイズ合うか?
確認のために赤ちゃんに赤ちゃん服を着せるとぴったり入った。
よし、セーフ
「...大きめのサイズ買っといてよかったわ。危うくせっかく買った服がパーになるとこだった」
「ずいぶん手馴れてるね」
「まあな、田舎だと横の繋がりが強いから畑仕事の間よその子預かっておくってのが結構あるんだよ」
「へ~そうなんだ」
「というかお前今日のバイトのシフトそろそろじゃね?」
「あっほんとだ!ごめんバイト行ってる間この子預かっててくれない?」
「元々そのつもりだったからもんだいねえよ。それに俺は今日バイト休みなんで~」
「うざ。でもありがとね、後でお礼するから~」
「おう、いってら」
「さてと、こっちはこっちでやることやるか」
赤ちゃんの世話は久しぶりだけど...何とかなるか!
「いでででで!髪引っ張るのはやめてくれ!!」
「キャッキャ!」
背負ったら髪を引っ張られたり。
「ふう、髪は抜けてないな、ヨシ!この隙にミルクの準備を...ってどうやって其処まで行ったーー!?あっぶねえ!!」
「ふ、ふえええええん!」
「やば、また泣いちまった。ほ~ら高い高~い!」
「キャッキャ!」
「これでも泣き止むのか...メモっとこ」
ベランダから落ちそうになったのを全力で阻止したり。
「ほーら頑張れーげっぷしなー」
「うあー...けぷっ」
「おーよしよしいい子だな~」
ミルクを飲ませた後ゲップさせたりと大変だったような、楽しかったような、そんな一日が過ぎていった。
SIDE:彩葉
「ただいまーって太陽?」
バイトから帰ってきて部屋に戻ると、太陽とあの子が二人そろって床でくかーっと気持ちよさそうに寝ている。
...ほんとにパパみたい。
「おーい起きて太陽。帰ってきたから後は任せて。」
「...ふがっ、ふぁ~。ん~よし、なら後は頼んだ...」
太陽は眠そうな目を擦って部屋から出ていく。
....ん?こんなとこにメモ帳?
・子守歌以外にも高い高いでも泣き止む
・目を離すとどっかに行くから目を離さないこと(絶対!)
・ミルクは36~38℃あたり(人肌位)
これって...太陽が書いたやつ...だよね?
ということは...
「この子、いいパパを持ったな~」
「んゆ?」