元不死人と愉快な仲間たちによるハッピーエンド検討会 作:コネコネさん
いや、言い訳をさせてください
テスト期間が終わってその手ごたえが微妙過ぎてメンタルが死んでたんですよ(完全に私事)
なので許していただきたいです....
「じゃーん!」
おお、ある程度手伝ったとはいえ初めて作ったとは思えない出来栄えだな
「ま~ずは生のトウモロコシから作ったポタージュ!こっちは新ごぼうとアスパラガスのカリカリサラダ温玉付き!メインはトマト煮込みハンバーグ!ズッキーニのソテーをそ・え・て☆」
「何...これ?もしかしてかぐやが作ったの?」
「そだよ~~?」
何故か彩葉の顔から血の気が引く
「もしかして...これも太陽のウォレットで...?」
「そだよ~~」
「いや俺も一緒に買い物に行ったから無断使用とかではないぞ」
そう言うと明らかにホッとした表情を見せる
いやまあ前科があるとは言え疑いすぎるのはよくないと思うぞ?パッチでもないんだし(現代転生で丸くなった世界の破壊者並感)
「はい、食べて」
あっ口に無理やり突っ込まれた
「おいしい...というか味が私好み....」
「マジ!?やった~!」
彩葉が幸せと悔しさが混ざった何とも言い難い表情になってやがる...
「.....悪魔」
「悪魔じゃないよ、かぐやだよ~☆」
二人のじゃれあい見てたら本格的に腹減って来たし俺も食うか....うまっ
「あのさぁ....」
満腹になった彩葉がフローリングに横たわりながら話し始める
「マジでここでは匿えないよ」
「ただでさえ親に無理行って一人暮らししてるんだし、面倒ごとはごめんなの。太陽の部屋が片付くまでまだかかるし、何かあったら速攻で実家に送還されちゃうからさ....ねえ、聞いてるの?」
「こやつ聞いとらんぞ」
さっきから俺のパソコンを弄って何かしらのプログラムを構築しているようだ
そんなかぐやを咎めようとしたが、できなかった
だって、その後ろ姿があまりにも昔の彩葉にそっくりだったから
今の彩葉にしたのはお前だろ、という自己嫌悪もあったのかもしれないけれど
「出来たあ!」
ハッ!やばいメンタルが暗黒面に落ちるとこだった
「まさかそれ、サイバー犯罪とかじゃないよね?」
「はっはっは、さすがにないだろ....ないよね?」
「見て、二人とも!携帯ゲーム見つけたから弄ってみた!」
「あ、それ.....」
「昔流行った『た〇ごっち』じゃん」
ひっさしぶりに見たなこれ
「違うよ?これ、『犬DOGE』!」
さっきまで打ち込んでたコードってこれのためか、完成度高ぇーなおい
「完成度高ぇーなおい」
おっとつい口に出しちまった
「これでいつまでも一緒だって~!ふっふぅ~~~♪」
「ご機嫌ですね....。てか、一生住む気満々かよ」
「ぶっちゃけお前はこんなこと言いつつも一生住まわせてそう」
「そんなこと.....」
「そこで詰まってる時点で追い出す気ないだろ」
「ぐぅ....」
リアルぐうの音が出るほどなのか
「そうそう、それに他にどこに行けばいいの?もし捕まっちゃたらかぐやちゃん解剖されちゃうかも~」
やめろカ〇シ、その術は俺に効く
ソウルから物質を取りだす(1コンボ)、神殺しの武器(2コンボ)、物理法則を無視したアイテムの数々(3コンボ)、う~ん役満
「月に帰ればいいでしょうが。頑張って帰り方思い出しなよ」
「頑張ってるけどむずかし~~ぐぬぬ」
「俺でもないんだから記憶は頑張っておもいだせるもんでもねーぞー」
「あんたが言うと説得力あるけどねぇ...」
もちろんです。プロ(元不死人)ですから
ほんと、頑張って思いだせるものだったらどれだけよかったか
「じゃあ、迎えが来るまでね」
「いいの!?」
「1、目立たない!2、許可なく出ない!3、私の邪魔をしない!このルールを守れるならここにいてもいいよ」
「あ、俺からも1つ条件、許可なく他人の金銭を使用しない」
流石に12万いかれたのはキツかった....
「....え、じゃあ、お友達作ったりは?」
「第1項により、ない」
「......カフェについて行ったりは?」
「第2項により、ない」
「.....一緒に遊んだりは?」
「第3項により、ない」
「じゃあ、じゃあ、かぐやは外にも出れず、楽しみもなく、ずっとずっと、このまま幽閉されてバットエンドって.....こと?」
ちい〇わかい
「嫌ならこの話はなかったことに」
「やだやだ、意地悪なしー!」
「ハッピーエンドには自分でするんでしょ?この状況もハッピーに楽しみなよ」
「こんな映えない詰まんない部屋で!?」
「ぶはっ?!」
「悪かったな映えない部屋で。太陽は後でシバく」
やっべ藪蛇だった
とっさに土下座の姿勢に移ろうとしたら、彩葉のスマホからアラームが鳴りだす
「もうこんな時間?はぁ、この時間までに予習終わらせるつもりだったのに。....仕方ない、行くか」
「何?どこ行くの?またかぐやを置いてくの?」
「離して。どこにもいかないよ。ただツクヨミに行くだけだから」
「行くじゃん!かぐやも連れてって!」
「無理だって、スマコンがないことにはなにも....あっ」
「....持ってるな」
そう、こやつはスマコンを持っているのである
「そういえばかぐやちゃん持ってんじゃ~ん。いやっふ~!買ってよかった~!」
「あんまり調子に乗るようならまたお説教だからな?」
何故だろう。努めて笑顔にしてるのに二人の顔色がどんどん青ざめていっているようだ
「はあ、まあ今更だからしょうがないけど、次やったらガチで切れるからな?」
顔を青ざめさせながらこくこくとうなずくかぐやを尻目に玄関に向かう
「えちょちょちょ、どこ向かうの!?」
「何って、自分の部屋だが?」
「なんで?」
「いや、スマコン部屋に置いてきたし、これ以上彩葉の部屋に居ると世間体的に色々不味い」
おばちゃんネットワークはSNSを超える情報伝達力を備えているからな....
「やだやだ~!パパも一緒じゃないとやだ~!」
「駄々をこねない!」
「やだやだ~!!!」
どうしよこれ...
彩葉に助けを求める視線を向けると、あきらめろという視線が帰ってきた
...しゃあないか
「分かった分かった。一緒に行くからとにかく離してくれ」
「....ほんと?かぐやを置いて行ったりしない?」
「しないしないからちょっと待ててくれ」
そして数分後
「それじゃ、行くよ。せーの!」
――――――太陽が沈んで、夜がやってきます
「よっと」
相変わらずこの感覚には慣れねえな
「お、太陽もきた」
どうやら彩葉もログインできたみたいだ
「おお、どうやらイロ殿もログインできたようだな!」
「相変わらずロールプレイガチ勢だね...」
彩葉があきれた様子で呟く
「ウワッハッハッハ、俺はこの人に憧れててたからな!それに、VRの世界では現実と違う自分を演じるのも醍醐味だろう?」
この人がいなかったらとっくに真面じゃいられなかっただろうしな
「まあそれはそうだけどさ(この人?)」
とこんな風に雑談をしてるとウサ耳金髪ギャルという属性モリモリの美少女が現れた
「ヴエェェ!」
「金髪...ギャルいかぐや姫....w」
「もしやかぐや殿か?とても似合っているな!」
ずっこけたかぐやに二人で手を伸ばす
「ほら、手ーかして」
「転んだままではこの素晴らしい世界を楽しめないからな!」
「あ、もしかして彩葉?そんで隣の人は....誰?」
どうやら
そりゃあフルプレートメイルつけてるから分からんわな
「こいつ、太陽」
「えっ...パパ!?」
「ウワッハッハッハ、ここではソラールと呼んでくれ!」
マジでやめてね?配信者として子供疑惑はシャレにならん...
そんなことを考えている俺と他二人の周りを1匹の犬が駆け回る
「犬DOGE!連れてこれるんだ!」
「ツクヨミにそのような機能があったとはな....」
このリハクの目をもってしても(以下略)
とまあボケはここまでにしておいて、何故こんな機能がある?
俺が知る限り携帯ゲーム会社とコラボしたことは無かったはずだ
それにパソコンとスマコンを接続させてるとしても、何故その中から犬DOGEのプログラムのみがツクヨミに転送させられている?
俺のパソコンから他のデータが転送されていたら唯のバグか未発見の仕様として片付けられる。だが一部のデータ、しかもかぐやがさっき作った犬DOGEのみが転送されたってことは恐らく人為的なものだろう
かぐやの話しぶりからして意図的にプログラムを仕込んだ訳でも転送させた訳でもないのは分かった
だが犬DOGEの存在を知っていてなおかつプログラミングに長けた奴はかぐや以外に思いつかない
「おーい太陽?かぐやの奴興奮して先行っちゃったから急いで追いかけないと置き去りになるよ~」
....考えすぎたか
そもそもこんなことして誰が得するのか分からんしこれ以上の考察は妄想の域を出ないな
これから現実とツクヨミでは常に監視されてると仮定して動く必要があるな
まあでも結局の所、犯人がかぐやと彩葉のことを悪意を持って傷つけるような奴だったら
「すまない、すぐに追いかけるぞイロ殿!」
どんな手を使ってでもこの手で殺すだけだからな
この主人公はフロム世界出身です(再確認)
メンタルが一時的に落ち込んでいることもあり思考回路がダクソ時代に戻りかけてます
このタイミングで犯人に出会うとノータイムで首を取りに来ます(1敗)
なのでかぐや達と遊ばせる必要があったんですね(RTA並感)