ハーレム回です
エ・ランテルがアインズ・ウール・ゴウン魔導国の物になって数日後。
アインズは自室にアルベドを呼びつけていた。
更には人払いがされている。アインズ当番のメイドも、護衛のエイトエッジアサシンも居ない。
これはついに初夜に呼ばれたかとアルベドはルンルン気分でアインズの自室に向かった。
まぁ、内心そんなことはないだろうと冷静な自分がどこかにはいたが。
アルベドがノックをするとアインズが「入れ」と許可を出した。
「失礼します。アインズ様」
そう言ってアルベドが入ってくる。
執務机の前には立って居るアインズが居た。その両手には強欲と無欲を装備している。
何故ワールドアイテムを装備しているのか。そのことに疑問を抱きつつアルベドはアインズに近づく。
「さて、アルベド。私は先の戦で大量の経験値を手に入れた。これの使い道は幾らでもある……だがまずは
「なるほど。いい事かと考えます。いざという時にどこまで出来るのか、コストは何なのかを把握していないと問題になりますから……今回はそれの実験を共にするという事でよろしいですか?」
「いいや? 私は
その言葉にアルベドのアホ毛がピンと立った。
「つまりそれは! 私とお世継ぎを──?!」
「……まぁ、そうなるかもしれないが。その前に確認したいことがあってな」
そうなるかもしれないという言葉にアルベドはくふーと笑顔を浮かべた。
だがすぐ冷静になる。
「確認したい事とは?」
「あぁ。アルベド。お前の設定についてだよ……これからの問いには真剣に、嘘偽りなく答えてもらうぞ。アルベド。その問いの回答次第では……いろいろと変わるかもしれないが」
アインズがそう冷徹に言う事でアルベドは表情を引き締めた。
「なんなりとご質問ください。アインズ様。この私、守護者統括として、アインズ様を愛する者として一切の偽りなく答えると誓います」
「そうか……なら、質問の前に少し話をしよう。あぁ、これもちゃんと聞くんだ。重要だからな……お前たちも察しているだろうが、至高の四十一人──プレイヤーはリアルと呼ばれる世界からユグドラシルに来ている。今はこの世界にもいるわけだ……そして、リアルというのは、人間の世界だ」
「……はい」
「人間だけが存在し、モンスターも……魔法もない世界で人類は発展し──発展しすぎた。猛毒の空気で世界を汚し、大地を穢してなお人類は生き足掻いて行った……そうしていると誰もが疲れる。だから、その疲労を慰安する場所が作られた。それがユグドラシルという訳だ」
アインズは一泊置いてから続ける。
「つまりはお前が愛する"モモンガ"というのは元は人間の男で、更にはリアルでは別の名を持つ……鈴木悟という名の男だったわけだ。どこにでもいる、凡庸な人間だ。お前はどうしたい? "モモンガを愛している"アルベドよ。お前の愛はモモンガの正体である鈴木悟にも向けられた物か? それともモモンガだけを愛するものなのか?」
答えろ──とアインズは真剣な瞳で問いかけた。目は無いが。
ふぅ、とアルベドは息を吐いた。
「リアルという物についてはわかりました。モモンガ様がもう一つの名を持っている事も。ですが──そのようなことで私の愛は変わりません」
そうアルベドは微笑んだ。
「モモンガ様。私は設定されたからモモンガ様を愛している訳ではないのです。シャルティアとアウラも設定上では嫌っているとありますが、その実仲はいいです。そのように設定が全てではないのです。
モモンガ様。私のこの愛は永久不滅です。モモンガ様がこれまでナザリックを守り通し、これからも私たちの主人で居てくれようとしている。だからこそ、私はモモンガ様を愛しているのです。名前など、ただの表記上の違いにすぎません。貴方様の名前が鈴木悟様であっても、また違う名前であっても、変わらず愛します」
その言葉にアインズは一瞬精神が沈静化された。
けど俺鈴木悟じゃないんだよな……という思いがあるのだ。
今これを言ったらナザリック中が敵に回ってフルボッコにされて殺されるか封印か監禁されるので言えないが。
「そうか……そうか。ならば──その愛を受け入れよう。アルベド。第一妃は、お前だ」
その言葉にアルベドは破顔した。
「では今すぐに初夜を!」
「あ、あぁ……一応言っておくが、私に異性経験はない。だから拙い物となるだろうが……」
「構いません! 手鳥足取りお教えいたします──受け入れてくださるのですね!」
「あぁ。その前に。この骨の身体では愛し合う事も出来ない……だから少し待ってくれ。I wish──」
アインズを中心に立体的な魔法陣が展開される。
そしてアインズを襲う全能感。今なら何でも出来そうだ。
「──私に擬人化能力を付与せよ」
そして弔慰魔法が発動された。
そして、アインズの姿が変わる。
「……こうなるのか」
そこに居たのは平凡な……どこにでもいそうな男だ。黒髪黒目の容姿をしている。
不細工という訳でも、容姿端麗という訳でもない。道端を歩けばそこらに居そうな一般人だ。
(レベルは……結構下がったな)
今のアインズのレベルは二十程度まで下がっている。
擬人化したことでアンデッドの種族レベルが丸々封印された訳だ。
更にアインズのクラス構成はアンデッドであるのを前提にしている。
チョーセン・オブ・アンデッドやエクリプスはアンデッドだからこそ習得できたクラスだ。
そしてアンデッドではなくなったが故それらのクラスも封印され、レベル二十の駆け出し死霊術師程度まで落ちたのだ。
と言っても今この状態でも
さて、今の自分の容姿は、とアイテムボックスを開こうとするガッとアインズは抱きかかえられた。
なんだとみると興奮したアルベドが居た。
「あっ食われる」
そしてアインズはそのまま寝室に連れ込まれ、ベッドに置かれた。
──この後めちゃくちゃセックスした。
■
アルベドとヤる事やった翌日。
アインズは人化した状態で自室のテーブルで料理に舌鼓を打っていた。
数か月ぶりの食事に加えナザリックの美食。感動もするという物だ。
そして綺麗に食べ終えるとメイドに片づけをさせ、念のため歯磨きをしてからアンデッドの姿に戻る。
執務椅子に座って待つことしばし。シャルティアがやってくる。
「お待たせしましたアインズ様! この度は何の御用でありんしょうか?」
「うむ。シャルティア……お前には言っておかないといけないことがあってな……その前に。シャルティア。お前は私を愛しているか?」
その問いに疑問を感じながらもシャルティアは答えた。
「勿論愛しているでありんす! いと尊き御方でありんすえ!」
「そうか──だが、お前はペロロンチーノさんの嫁、として作られたNPCだ。それを知っても尚、私を愛せるか?」
その言葉にシャルティアは目を点にして驚いた。
「ペロロンチーノ様の……嫁……?!」
「そうだ。シャルティア・ブラッドフォールンはペロロンチーノさんが己の性癖を詰め込んだNPCだ。まぁ、すこし詰め込みすぎな気もするが……兎も角そういうNPCだ。と言っても、ペロロンチーノさんが真にシャルティア一人を愛しているかはわからない。かつてはよく"シャルティアがモモンガさんに惚れてしまう"などと騒いでいたしな……それを知って尚、設定を変えていないという事はシャルティアが私に惚れる事も想定内のはずだったろうしな」
「そうで……ありんすか……」
シャルティアは考え込む表情を見せた。
アルベドとヤる事やって恋愛関係になった以上、シャルティアとの関係も決めないといけない。
王であるので第二妃を娶ってもいいし、本人たちもどちらが第一妃になるかで揉めていたので二人目を取る事自体は嫌がってないだろう。
ただこれ原作アインズから寝取ってるよな、とアインズは頬をかいた。
「──決めました。アインズ様。わらわは……アインズ様の嫁となります!」
そう覚悟を決めた声でシャルティアは言った。
「いいのか?」
「はい。ペロロンチーノ様ならば娘が嫁に行くように祝福してくれると信じています!」
「……そうか。ならば、お前の愛を受け取ろう、シャルティア。そして……悪いが、第一妃は決まってしまっている」
「それは……アルベドでありんすか?」
「……そうだ。まぁ、その、私が人化の
「そうでありんしたか……ではわたしもアインズ様と一発!」
ひゃっはー! とシャルティアがアインズに襲い掛かった。
この後めちゃくちゃセックスした。