『デュエマ青春物語』─青春のロストメモリー 作:グリザイユの牢獄
次はちょっと小話に入ると思う
「まさか…あの人が…クリーチャーを使役出来る方だとは!」
ワカモは思わずの想定外に思わず狼狽えた瞬間、ボスカツが前方位に対して強く地面をぶん殴る!
「なぁ……なんだぁ!?」
「ちょ!これ…地震!?うわあ!!」
ボスカツは繊細なパワーで不良グループのみに対して地震を起こして態勢を完全に崩した瞬間、ニヤリと笑った勝太の「そうこうげーき!!」という指示にユウカ達は一斉に無力化させていく。
「うわっ!銃が!!」
「なっ!!」
「戦車が一撃で!?」
カツえもんの軽ーい斬撃一発で粉々に爆破される戦車、ハムカツはユウカ達のサポートとして出来るだけ優しく無力化させるために銃を奪う、もしくは泣きどころを良い加減で撃ち怯ませたところをハスミやスズミ達で無力化させていく。
初めて会ったにも関わらずハムカツ団一同は天才的な連携を生徒と共に行う。
(ハムカツ団…ハムスターのマスコット集団だと思ったのに…凄い!私達と初めて会ったのにこの連携!)
(動きの俊敏さ、私たちがやってほしい事をすぐさま察して動いている…まるで数多の修羅場を乗り越えたような)
ユウカやハスミはハムカツ団一同の動きを見て様々な思惑を感じるが…目の先に大きな変化が起きた。
「先生、あれは恐らく我が校の正義実現委員会でも正式採用されている巡航戦車、クルセイダーⅠ型です!見る限り、あの主砲口径は違法改造によって搭載された95mm榴弾砲…対人戦闘や警察車両との交戦に特化させ、火力を倍増したのでしょう。あれには、私達でも対処は困難です…!」
「しかも……6台!?」
「どんだけ裏で動いてたのですか……!!」
「なるほどな…ならすこーしおしおきだな」
へっ…そう言って笑った勝太はハムカツ団を一瞬で招集させる。
「行くぜ!!」
「「「おう!!」」」
ハムカツ団一同は横並びすると力を膨大化させる。そしてクルセイダーが一瞬だけ密集したタイミング……そう。そこだ。
「今だ!ハムカツ!」
「今やで!ボス!カツえもん!」
「「「俺たち!ハムカツ団の爆砕GO!」」」
3人が武器を同時に振るい己の巨大なエネルギーを一気に放つ!その一撃はクルセイダーを一瞬で全て破壊した。しかも破壊されたにも関わらずクルセイダーに乗っていた生徒達は無事だ。
チナツは察していた…その気になれば粉々に破壊するどころか乗っていた生徒ごとぐちゃぐちゃにする事は容易かったのだろうと。だが生徒達が無事に立ち上がり逃げ出した様子は…おそらく勝太達がそうするように加減したのだと。
「全く…なんだかんだ言って大型クリーチャーを正面させた実績もある技だからな…加減程度も大変なんだぜ?さて…これでワカモってやつは…」
勝太は目印としてた狐のお面の少女を探していたが…どこにも居ない。
「…………………」
「「「「……………」」」」
「何処だよ!?」
『先生!目標の人物はシャーレの中に入りました!』
「シャーレだ?いや何処にあんだよ」
『……………目の前です。目標もそこに居ます』
「…………………………」
「これぇ!?」
「先生知らなかったのですか!?」
「いやぁ…兄貴から聞かされてたし書類も見たけど…」
「けど?」
「忘れちった」
「何やってるんですか先生!!」
やはり勝太は勝太である。ユウカも思わず腕元を掴みぶるんぶるんと勝太を揺さぶるもチナツとハスミは冷静になり目的を思い出してと再認識させる。
「おっ…そうだったな。とりあえず全員はここら一帯の修復とワカモって奴が出てきた時に俺に連絡してくれ!俺とハムカツ達で追いかけるぜ!」
そう言った後にすぐさま勝太はシャーレの中に入っていった。
………………………………………
ワカモがシャーレに侵入し物を物色していた。
「あら………これは?」
ワカモが見つけたのは謎のタブレットらしき物…どうせならこれでも破壊しておこう。そう思いながら銃を手にしようとした瞬間
「あら?…銃が」
「銃はここでござるよ」
ワカモが振り向いた先にはカツえもんが銃をパクっていた。同時にハムカツがワカモに余計なことをするなよ?と牽制、ボスカツは勝太の目の前に立つ。
「……いつの間に」
「悪いな。暴れないようにこんなことまでして」
「ヤム…銃も取らせてもらったでござる」
「うふふっ……そんなに警戒をされてはゆっくりとお話もできませんよ?」
「いや、説得した瞬間人の頭に向かって攻撃する奴が、んな事言うなよ…」
「冷静そうな顔で言われても説得力がありません。おまけに銃も取られて無力になったのはこちらですし」
「……いやぁ…なぁ?」
「それはどういう反応なのです??」
勝太も思わずどんな反応なんだよと頭を掻いてしまう…思わずろくでもない反応をしないのは大人になった証拠だ(いや子供でもダメだろ!?)
「不思議な人です…何故あのような事を?」
「あのような?」
「アレしかないでしょう。ヘイローのないただの人間が…いや"最近はヘイローがない人間の方が強いなんて事例が多発してます"が命の危険がある戦場のど真ん中に立ち、あまつさえ生徒を庇い挙げ句の果てには敵である私に対して謝れと説教したことです。普通はこのようなことありませんよ」
「え?当たり前だろ?銃社会と言われてもダメな物はダメだと怒っただけさ。スズミも無事で良かったけどな」
「………私が悪名高い人物だとしても?」
「あぁ…お前変な呼び名で呼ばれてたな。まぁ…どうでもいいけどな。どんな名前で呼ばれようがお前はお前だろ?」
「お前がやっている事が間違っているから。間違ったことをした人がいるならその人と向き合い、話し合って、自分が間違っていたことを気づかせる…それが正しいことだって母ちゃんも言ってたからな。受け売りだけどな」
「っ!!」
ワカモはなんと…と思うほどに想定外の回答だったようだ。
ワカモの別名は『災厄の狐』
それどこらかキヴォトスにおいて悪質な重犯罪を繰り返した生徒を閉じ込めておく矯正施設・連邦矯正局に勾留されては、幾度となく破壊工作と脱獄によって、大規模な損害を出してきたのがワカモだ。
それほどの悪名の存在に説教しようもする生徒も大人も居ない。見捨てるのが明白だ…そんな中でしっかりと向き合ったのが勝太だ。
初めてだったのだろう…ワカモの反応を見た勝太も察した。
(なるほどな…アイツの様子を見る限り、面と向かって叱ってくれる人がいなかったんだな)
キヴォトスの事について一部聞いていたが、聞いた内容だけでも歪つさは感じていた。
「なぁに!お前みたいに未来や進路に悩みでもあんなら聞くのが俺の役目さ!先生でもねえ…1人の人間としてな!まぁ…進路に苦労した俺が言うのもなんだがな!あははははは!」
(いや笑えんやろ…)
大笑いする勝太に思わずえぇ…となるハムカツであるが、本心からの勝太の回答にワカモの心は決まっていた。
「貴方様……改めてお名前は?」
「ん?切札勝太、これでも既婚者だぜ!」
「ふふっ!大丈夫ですよ。勝太様…その銃は貴方に差し上げます。また、どこかでお会いしましょう」
ワカモはそう言って嬉しそうに笑うとハムカツ達にも律儀に失礼しますと笑みを浮かべてゆっくりと立ち去る。
カツえもんは追いかけるべきか勝太を見るが、大丈夫だという合図になら良いと引く。
「勝太!」
「先生!」
「……ん?リンとバカ兄貴」
「どうしたんだ?狐坂ワカモは」
「まぁ……あの様子なら大丈夫だろ」
「大丈夫!?まさか逃したのですか!?」
「あいつよりはジョーの方が百倍やんちゃしてたしな。その気になれば一瞬で街一帯を吹っ飛ばせるくらいにはすげぇんだぜ?」
「ハツハッハッハッ!確かにジョーのめちゃくちゃぷりは俺も驚くほどだな!」
「ど……どんな息子さんなのですか???」
勝舞と勝太の会話に思わずなんて息子なんだよと言いたくなるもタブレット端末を渡す事が優先だと思考を変える。
「さて…長官、こちらを」
「すまないなリン。勝太!これが『シッテムの箱』だ!」
「……あ?これ箱じゃなくてタブレットだろ?」
「まぁ…これはウチの生徒会長から託された物だ。どのような物かも、正体も、なんならこのパスワードの起動も俺たちは出来ない。出来るのはおそらくお前だけだ」
「俺……だけ?」
振ったり回したりして見るがびくともしない。なら地面に叩きつける!叩きつけてもヒビが入らない。
「なんだこりゃ?」
「何してるのですか先生!?」
「いやぁ色々気になってな?これすげぇな?野球バットの代わりにも出来るよなこれ」
「絶対ダメです!!」
「フッ…さぁ、今こそそれを起動させるんだ!」
勝舞の指示通りに…勝太はシッテムの箱を起動させる。
この後の展開は…皆が知る通りの物だ。
だが…切札勝太の来訪とサンクトゥムタワーの奪還は…他勢力にも情報が知れ渡った。
………………………………………
『百鬼夜行』
「アバクさーん!!ナグサ先輩!」
「ん?……ユカリか」
そこはとある広大な一軒家と何処ぞの東京ドームくらいの巨大な農場。そして近くにはフィオナの森が存在する。
そのような場所に1人のジャージ姿の少年とうら若き乙女達がいた。
「見ろユカリ、キキョウ、レンゲ、ナグサ!採れたての大根だ!良い色をしてるだろう!」
「こっちも見て…トマトが採れたわ」
「身共も綺麗なブドウを持ってきました!」
そこにはたくさんの果物と野菜を取っていたようで賑やかだ。
「なぁアバク…今朝の新聞見たか?」
「どうしたレンゲ。お前が新聞だなんて」
「アタシだって読むに決まってるだろ!?」
「どれどれ……なっ!?」
『切札勝太、サンクトゥムタワーを奪還しシャーレの先生として就任!』
「切札勝太……ジョー!ジャオウガ!!」
「んぇ?何アバ…あぎゃ!?」
『アバクよ。何故慌てている』
そこに1人の少年が駆け寄るが転んでしまうも、クリーチャーである『CRYMAXジャオウガ』が少年を支えてアバクの元へ駆け寄る。
「ジョー見ろ!これ!」
「え?…え?父ちゃん!?」
「「「「え?ジョー(くん)の父親!?」」」」
アバク「そうなんだよ!コイツ…ジョーの父親なんだよ!」
『ほう…モモキングの相棒たるジョーの父か』
「あぁ……間違いなく、このキヴォトスは大きく動くぞ。改めて百鬼夜行一同…ニヤやイッサ達やラビシェフ達と交えて会議しないとな」
『百鬼夜行…陰陽部相談役兼謎の隠居老人』
『切札勝舞直々の特記戦力の1人』
鬼札アバク!!
「じゃあ!ちょっと行ってくるねアバク!」
勝太の息子…切札ジョー!
…………………………………………………
『ミレニアム』
「ドクター!」
「んぅなんだい?ぼくちん寝てたんだけど?」
「このデッキ見てください!この前の1000人規模の大会で無事に優勝しました!」
「え…ということは優勝して『飛翔龍 5000VT』を獲得したのかい!?」
「はい!ついでにベスト8位プロモの『逆転の影ガレック』とベスト16プロモの『ロストreソウル』も初ゲットですよ!?流石ですよDr.牛次郎先生!」
「ぺららら!!僕ちんが勧めてパーツも少し渡した『ドロマー墓地退化』デッキは良かっただろう?」
「はい!確か次の1500人規模の大会の優勝景品は…」
「『真気楼と誠偽感の決断』…パーフェクトペテンシー、初めて市場にも出ると共に初めて優勝景品にされるカードだね。切札勝舞もとんでもないカードを出すよこれは」
「教授!これ絶対やばいカードです!次も勝ちたいです!練習させてください!!」
「分かった分かった!忙しいからちょっと待って!でも嬉しいよ、ペテンシーの凄さを一目見て分かるなんてね!」
『ミレニアムの教授兼多数の部活のサポーター』
邪藩牛次郎!!
「おい社長…そんな暇ねぇだろ」
「ん?なんだいバサラくん?」
「切札勝太がキヴォトスに来た。切札勝舞からも会議で伝わってただろ?」
「あぁ、聞いてるよ…全く!とんでもないお騒がせな奴を先生とは…見る目しかないね彼は!」
「……とりあえず俺は不届な奴がミレニアムに入ってきたのに気づいた。No.2と一緒に始末してくる」
「あぁ、いってら」
『セミナー相談役兼エンジニア部』
『切札勝舞直々の特記戦力』
赤城山バサラ!!!
…………………………………………………
そして…ゲヘナにも大きな動きがあった。
『給食室』
給食室で1人…フウカの隣で新聞を読んでる少年がいた。
「ねぇジャシンくん、あの切札勝太さんがキヴォトスに来たんだって!」
「ほう…貴様が言ってた奴か」
「うん!いやぁ…"この時期くらいに来るのは俺も見えてた"けど、もうちょい早かったかなぁ…色々な世界も見たけどねー」
「………このキヴォトスで『サバトを始末』し、己の闇を覚醒させた後に身につけた力を使いこなしてるようだな」
「ウィンくん無茶しないでね。貴方は私達よりも年下なのよ?深夜まで動いてたら体壊しちゃう」
「平気だよフウカ。この程度ならもう慣れてるって!……へぇ?コイツは新時代がやってくるなぁ…ハハッ!」
その瞬間…ゲヘナの食堂で喧嘩が発生したのか食器が飛び交う。ウィンの新聞に食べ物がボロボロとこぼれるわ水浸しになるわ…勝太の写真の部分がケチャップまみれになるわ"少年の体に当たる前に水も食料も当たることなく地面に落ちていく“がだんだんと少年の額に青筋が立つ。
すると乱闘してた生徒の服を掴み、すぐさま地面に叩きつけると食堂どころかゲヘナが大きく揺れる大地震が起きる。
「わぁぁぁぁ!!」
「やばい!やっちまった!」
「ボスがお怒りだぁぁぁ!!!」
荒くれ者のゲヘナの生徒達が大慌てし、ボスと呼ぶ青年の方を見ると汚れた新聞片手にキレてる様子の少年がいた。
「お前ら…俺が飯食いながら大事な事の確認をしてると分かってんのか!?」
「「「すいません!!ボス!!!」
「団長…何があったのですか?」
「悪いな…シャーレの先生に顔を見せに行かないといけなくなった」
「了解。姉さんもお呼びしますか?」
「いや…多分勝手に来る。まずは同盟関係のワイルドハントとの情勢と事情の確認に行かなきゃならないからそっちを優先する」
「分かりましたボス」
「しばらくゲヘナを開ける。頼んだ…フウカ!ごちそうさん!」
「え…ちょっとどこに行くのウィンくん!!」
デュエマサイコークラブリーダー兼ゲヘナの頭領
勝舞直々の特記戦力の1人
斬札ウィン!!
…………………………………………
『トリニティ』
とある仕事部屋の一室…女性生徒は居なくそこには男2人と鉄仮面がいた。
「ファルゴ…貴様、ウィンとの話し合いはどうだった?」
「良い結果になったぜ。やっぱりお前か俺じゃねぇとウィンに話は通じねぇな」
「あの事件が起きたのだ。トリニティその物がアイツを怒らせたのだから当然のこと」
「あの事件も起きてから…ティーパーティは完全な形骸化と共にお前が本格的にトリニティのリーダーになった…だがあの事件はまるで、お前をトリニティのトップとして何者かによって縛り付けられたようにしか見えねぇ」
「トリニティは無理矢理にでも完全統率しなければ内部崩壊していた。下手すれば一時期の中国のように…だからこそ私が動いて良かったと思っているとも」
「まぁ…お前もウィンが頭角を表してくれたおかげで羽沼マコトの相手をしなくて良かったと思ってんだろ?」
「……ふん。あのような無責任の塊のような存在を私は心から嫌悪する」
「派閥もあの事件が引き金で完全に終わったに等しいんだよなぁ。…本当にやるのかカイザ」
「なんだ持って回った言い方はやめろ」
「新トリニティ計画だよ…アレは本当にやるつもりなのか?」
「当然だ。アレをしない限りトリニティは正しく未来に進んだことにならない」
トリニティ総合学園…最高責任者
プリンス・カイザ!!
トリニティ総合学園…No.2
霞ヶ関ファルゴ!
鉄仮面!ボルシャック・カイザー!!
切札勝太のキヴォトス来訪は!キヴォトスの新時代を大いに加速させるきっかけとなったのだ!!!
……………………………………
『デュエルマスターズ!!』
そこには謎の男とヘイローのある女性生徒が実験室らしき場所にいた。
「それで?計画は順調なのですか?」
「えぇ…貴方が大量の奴隷を連れてきてくれたおかげでディスペクターも成長しましたよ」
「あら、そうですか?私はしばらく姿を暗ますことにしましょう」
「ほう…逃げるということです?」
男の言葉に地雷となったのか、少女は怒りあらゆる薬剤を指を鳴らして粉々に破壊する。それと共に片手に持っていた剣に漆黒のオーラを纏った斬撃を男に対して放つが、男の持つ水晶は斬撃を晒して、近くのクリーチャーに被弾するもそのクリーチャーはバラバラに崩壊する。
「………あまり調子に乗ったことを言わないほうがいいですよ?」
「さて…どういうことかな?」
不適な笑みを浮かべる謎の男は少女がワープして姿を消したのを見届けると一室に大量に隔離したクリーチャーを見る。
「フフフ…そんなに斬札ウィンが怖いのですか?桐藤ナギサ…いや──────と呼びましょうか」
『次回』
・やべぇ………どこだよこの砂漠!!
・勝太が行先はアビドス!…だがなんだこの土地は!?
・廃校寸前!?
・私はこの人を信じない!!
・ちょっとゼーロ!?何してるの!
・来い……無月の門・絶!!
・え…父ちゃん!?
・ジョー!?お前もキヴォトスに!?
・お前…俺の仲間に手を出したのか?
・アル達を壊そうとしたお前らを壊す!!
・困った…俺はお前を仲間だと思ってたのに…仕方ない…殺すか
・お前…斬札….きりふだって!?
『アビドス対策委員会編開幕』
俺たちサイコー!ジョー!デッキー!!