『デュエマ青春物語』─青春のロストメモリー    作:グリザイユの牢獄

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名前の通りです


切札勝太死す!!(大嘘)

 

 

現在…アビドスにて哀れにも遭難してしまった切札勝太一行!

 

「うぇ……水ぅ…カレーパン……」

「無理だ勝太…俺たち全部食べちまったろ…」

「嫌やぁ…砂漠で死にたくない……」

 

『皆さん何してるんですか!しっかりしてください!』

「そうでござる!拙者達は依頼を解決しに行ってるのにどうなってるんでござるか!?」

 

アロナとこの先の事も考えてこっそりひまわりの種を蓄え、現在ゆったりと食べてるカツえもんだけは無事なのだが、他のメンバーが貯蔵などまともな事をしてるわけなく……

 

 

「「「………………」」」

 

「完全に死ぬ寸前でござる!!」

『先生!!顔がふやけて!!」

 

 

「うるせえ……俺は……主人公だぞぉ…」 

「死に体で言っても意味ないでござる!!」

 

俺は主人公だ!勝太あるあるの自分が主人公だという自負に対して思わずカツえもんのツッコミが光るが、だんだん勝太の体が崩壊しかけてる。

 

 

「なんで勝太殿の体が崩壊してるでござる!?個性:崩壊の敵なんて居ないでござるよ!!」

「まだ……終わってねぇ……」

「今度はデュエプレでのトリガー来た時のボイス!!」

 

『先生!ここにはドルマゲドンもドギラゴールデンもいません!』

 

なんで知ってるんだアロナ……情けないやりとりがある中でカツえもんは辺りを見渡しながら考える。

 

 

(明らかに砂漠しかない周り… 生活区域が砂で浸食されたのでござるか…やはり気になるでござる。敵の思考が… 暴力組織とやらは、何のために学校を襲っている?………ここに何か価値ある物があるのでござるか?)

 

 

カツえもんは考え続ける。このアビドスの地を襲う暴力組織の目的を。

 

 

 

 

そんな時だった。ロードバイクで近くを駆け抜ける少女がこちらを見ていた。

 

 

 

「…………ん。大丈夫?」

 

 

狼…もしくは犬のような姿の少女が勝太を見ていると、こてん?と首を傾げたまま思いついたように水筒とペットボトルを取り出すと馬鹿1人とハムスター2匹に飲ませるだけでなく水を顔に被せた。

 

「んふぇ!?ゴホッ!?ゴホッ!?!!なんだこのアクエリ○スがさらに甘くなったジュース!!」

「贅沢言えないでござるよ勝太殿」

「ハムスターでも飲めたかな?」

「「復活だぁぁぁぁ!!!ファー!美味い美味い!!」」

「……ん???喋ってる?」

「拙者も喋ってるでござる」

 

 

 

「…………売ったらいくらかな?」

「売り物じゃないでござるがぁ!?」

 

少女は明らかに不味い反応をするためカツえもんがどうにかして説得して、感謝のお礼も伝えると勝太も立ち上がり完全復活したのか話を聞く。

 

 

「嬢ちゃんありがとな!名前はなんて言うんだ?」

「私の名前………砂狼シロコ。アビドス高校の2年生」

「シロコか……おう!よろしくな!!」

(見た目は間違いなく大人…だけど凄く子供っぽい)

 

 

シロコは汚い大人を見てきた。見てきた大人の共通点としてはどれもこれも自分を賢く見せようとしてるような大人ばかりだったが、目の前の絆創膏をつけた大人は子供っぽいし、抜けてそうだ。

 

だがその笑顔はとても眩しい。

 

 

「アビドス高校…って言ってたよな?これを見てほしいんだ!」

「これ……アヤネの……届いたんだ」

「あぁ!お前達の頼み!俺に任せろ!」

 

勝太の隣でハムカツ団のメンバーもグッジョブと親指を立てると小さな笑みをシロコは浮かべる。

 

「分かった……案内する」

「うし!頼んだぜ!あっ…コンビニあったらカレーパン買っていいか?」

「通り道………ないよ?」

「……………え?」

 

 

「………………………ん」

「………………………ん?」

 

 

 

 

………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

「まさか、本当に先生に来てもらえるとは思っていませんでした。シャーレの噂を聞いてすぐに手紙を出してよかったです」

 

校舎に入り教室の一室を目的地としてシロコが集めていたようで、そこに入ると生徒がいた。

 

我先に話し始めたのはメガネっ子の奥空アヤネ。そして残り4名の生徒がいた。

 

 

「お前がアヤネだな。この手紙の差し出し人の」

「はい!アビドス廃校対策委員会で書記を勤めています!こちらが3年で委員長の小鳥遊ホシノ先輩です!」

「うへー…はるばるご苦労だねぇ。おじさん尊敬しちゃうね」

「(お…おじさん?俺より若いだろ)まぁ…苦労したからなぁ。とりあえず!この学校の事情と暴力組織の事について聞くから座らせてもらうぜ」

「見た目の割に結構コツコツやるんだね?」

「見た目は余計だ!元々の仕事柄だしな」

 

勝太は研究職をしている都合上、あらゆる場所に行くだけでなく現地の人やクリーチャーとの話を聞いた上でメモをまとめるような仕事は当たり前だ。忘れっぽい男ではあるがやる時はやるのだ。

 

ふざけて笑うホシノをメモ用紙を取りながら勝太とカツえもんはこっそり見ていたがあくびをしながらもこちらに目を離さない様子のホシノを見て勝太も一瞬でホシノを把握した。

 

情けないことばかりしてるカレーパン馬鹿でも修羅場は潜り抜けてきたからこそ分かる。こちら側に友好的でありながらも見極め見定めるクリーチャーはどんだけいたことか。

 

「よし!まずはこの学園についてだ!色々と聞きた…」

 

 

 

 

 

 

 

ドン!!ドン!!ドカン!!

 

突如として戦車の発砲音と手榴弾の爆破音がした。

 

「この音は…」

「まただね…」

「まぁうるさい音だな。…ちょっと待ってな?」

 

いいとこだったのにな…と内心思いながらも窓際に居らずとも見える不良グループらしき存在に声をかけようとする。

 

 

「おい!お前…わぎゃ!?」

 

 

だが締まらないのが勝太だ。勝太は哀れにも窓を開けた瞬間持っていたカレーパンを窓から落としてしまう。

 

当然ヘルメットを被った不良グループ一同はカレーパンに向かって警戒も兼ねて発泡するわけで…

 

 

「俺のカレーパンがぁぁぁ!!!!!」

 

 

「おい…何してんだあの大人」

「カレーパンなんて食おうとしてる時点で馬鹿なのか?」

「違う!大体貧乏で500円で売ってるいきつよ系のデュエマのカードどころかまともなカードどころか食事や住処すらまともに整えてないあたしらに対して喧嘩売ってんだよアイツは!」

「カレーパンなんてもん食ってる方が悪いんだよ!大人しく安いあんぱんとか食パン食ってろ!くだらねぇ……終わらせてやろうぜ!」

 

 

不良グループ達が総攻撃で学園を破壊しようとした瞬間…勝太の眉間に皺が寄る。

 

 

「おい…………」

 

 

勝太は少しだけお怒りな様子を向けながらハムカツを呼ぶと一枚のカードを取り出させる。

 

「ハムスター?」

「あの時先生と喋っていたハムスターだ…」

「ちょっと!?これどういう事!!大人の人居るんですけど!」

「知らない人ですね?」

 

シロコとアヤネの後ろから新たな2人の生徒らしき存在が現れた。猫耳の子と髪色が他の一同と変わった黄色に近い子だ。

 

 

 

「少しだけ…おいたの時間だぜ?怪我はさせないけどな!」

「新しい団長の姿を見せたるで!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「吼えろ!王道の革命 ドギラゴン!」

 

突如として空から飛来し地面に降り立つクリーチャーが現れた。

 

 

そのクリーチャーが登場し地面についた時、強い衝撃が辺りを起こし不良グループもとい…カタカタヘルメット団の動きが崩壊し膝をついてしまう。

 

 

「なぁ……なんで…」

「クリー……チャー……なんであんな馬鹿っぽい奴がクリーチャーを呼び出したんだよ!!!」

「あっ……」

 

 

カタカタヘルメット団一同は王道ドギラゴンを見た瞬間立ち尽くし、ドギラゴンの人睨みで恐怖する子も居た…安心して欲しい。勝太は怪我はさせない。

 

 

「お前達の敗因は1つ、タイミングが合わなかった事もあるがただ1つ!」

 

 

 

 

 

「俺はあんぱんが大嫌いだし!何よりカレーパンを粗末に扱った事だぁぁぁぁ!!!!」

 

 

 

「『そこですかぁ!?」』

 

アヤネとアロナがツッコミをしてしまうがこれが勝太だ。これがコイツなんだよ。ドギラゴンの強い覇気が混ざった遠吠えは銃を衝撃で破壊するだけでなく、戦車すら遠くに吹っ飛ばす。

 

「ぐっ………おぼえてろー!!!」

 

そしてヘルメット団の戦意も完全にへし折るだけでなく気絶する子も居たが耐えた子がどうにかして気絶した子を抱えて全員退散させた。

 

 

「クリーチャーの力を使える大人?」

 

 

思わずホシノも驚いてしまう。アビドス高校は『ある事』が原因で支援が受けられなかった事、アビドスが辺境の土地もあってクリーチャーという縁が一切なかった事、お金自体があまりない事も拍車をかけてデュエマ自体の縁もなかった。

 

 

いや。それを含めても…見た事ない大人だった。

 

 

「ちょ!?ちょっとどうなってるのこれ!」

「クリーチャーを使役する人なんて雑誌とかでしか見た事ないもんね」

「そもそも…私達はデュエル・マスターズを触ってる人が居ないですから」

「ん…私が居る」

「シロコ先輩カードゲームしてたの!?」

「カードは拾った」

「それは別のカードゲームよ!」

「それにハムスターが喋る…なんかもう訳わかんないわ」

 

「そうだったな!胸ポケットに隠れてたし紹介するぜ!出てこいお前ら!」

「「「おう(ヤム!)!!」」」

「いっぱい出てきた!」

 

「ワイはハムカツや!宜しく頼むで!」

「ヤムヤム…拙者カツえもんでござる」

「おう!俺はボスカツだ!コイツらのボスだ!」

 

「へぇ〜喋るハムスターかぁ。いくらで売れるかな?」

「「「ひっ!!」」」

「うへへ…冗談だよ〜」

 

 

 

 

 

 

「まぁ…それはさておきだな。アイツらはなんて言うんだ?」

「は、はい!アレは『カタカタヘルメット団』と言って不良や退学者が集まった学籍のない生徒の集まりです!」

「学籍がない?」

 

「ん…簡単な話。学籍がない=キヴォトスでは人権がないに等しい。口座とか作れない」

「は……はぁ!?そこまでやばいのか!!おかしいだろそれ!!」

 

どこかの学校に所属してないというだけで数多の自由がないですよ。というクソみたいな制約があるなど勝太からしても驚くしかない。

 

「マジか…お前ら曰く何度もやられているんだろ?そう考えるとやっぱり変だなこりゃ。目的とか吐いてるのか?」

「目的…ですか?」

「あぁ…ヘルメット団はアジトがあるのかは知らねぇが、あんな事してるんだ目的はあるはずなんだがどうもしっくり来ない」

「しっくり来ない…ですか?」

 

勝太の考えはこうだ。一同の話をまとめた時に、カタカタヘルメット団を追い払ってもまた来るどころか…ヘルメット団は襲撃しても死ぬ気で戦ってるような雰囲気でなく、時には暴れるだけ暴れてけろっと帰る様子すらあったと言っていた。

 

 

「そう考えるならアイツらの様子も見るに、帰る場所はあるとしてもここを代わりのアジトとする感じでは無さそうだし…ここら周辺にシロコ以外に人なんて居なかったからなぁ…」

「それ以外にもやり遂げなければならない問題があるからねぇ〜まぁ別にバレるだろうし言っちゃっていいよ」

「ホシノ先輩がそれ言うんですか!?……こほん」

 

 

「アビドス高校には…正確には9億6235万です…9億円の借金があります」

「……………9……おく?」

「ん?ワイの聞き間違いやったか?」

「本当です。はい…これが返済出来ないと学校は終わり。銀行に権利が渡って、廃校手続きをしなきゃいけない。おまけに私達の口座は学校と紐付けされてるので学校が廃校してしまえば生活すら苦労してしまいます」

「………借金の原因は?」

 

「え?」

「借金の原因。確かに9億円ってのは俺もめちゃくちゃ驚いてるし信じられない額だけど、そこにも原因があるから聞いておかねぇといけねぇからな。事業の失敗だとか…それ以外にも色々あるだろうしな」

 

勝太も大人になったものだ。これが中学生の頃からめちゃくちゃ爆笑したりチクショウなことをやらかしてただろうが(それはそれとしてチクショウなことは大人の今でもやる)今のように冷静になりながら何故を問うのは社会に揉まれて修羅場を味わって大人になっていった証だろう。

 

そしてその原因は…

 

「砂嵐や大地震での被害をどうにかするために、金融業者に金を借りた…後は学園の相続……か。確かに事情を聞けば納得だな。分かるぜ…5人という人数の中でも金はいるからな。だけど解決策は…」

 

 

 

 

「あぁそうね!人が居なくて悪かったわね!」

 

そのような中で猫耳の生徒…セリカだけは勝太に対して明確な敵意で睨んでいた。

 

「これまでだって私たちだけでがんばってきた…これは、貴方には関係のない事…それに!いきなり現れた大人の事なんて信頼も信用もできる訳ないでしょ!?」

「セリカちゃん落ち着いて!」

「砂嵐や地震だけじゃない!私達やキヴォトスはクリーチャーで苦しんだ事までたくさんあるの!ブラックマーケットやトリニティは特に酷いけど行方不明になった生徒なんていくらでも居る!新時代適応しないといけないだとか!変わる事も難しいのに変わらなきゃいけないなんてそんなの怖いに決まってるじゃない!変わらないと完全に詰む!?時代に合わせて生きる!?簡単に変われたら誰も苦労しないわよ!」

 

「おまけにその依頼に来たアンタすらクリーチャーを使役する力がある!クリーチャーの影響はアンタが思ってるよりかなり大きいの!パワーバランスが簡単に崩壊するの!あんな力を持っていて、わけもわからない大人を!そんな人を…簡単に信じられるわけないじゃない!」

 

そう言ってセリカは立ち去っていった。

 

 

「セリカちゃん待って!!」

 

ノノミの言葉も虚しくセリカの姿が見えなくなった。

 

 

「先生……追わないの?」

「無理やり追っても相手のあの様子からして意味はない。逆効果だ…迂闊すぎたな。俺もキヴォトスに来たばかりで馬鹿兄貴やユウカの話を聞いてキヴォトスを知った気になってたけど、ここまでとはな。セリカだっけ?アイツの様子的に多分…クリーチャーに酷い目にあってたのが見えた」

「先生も気づいたみたいだね…」

 

先ほどのだらーんとした言動から少し真面目な様子になったホシノがポツリと話し始めた。

 

 

「前にセリカちゃんはクリーチャーの被害を受けたの。帰ってる途中のアビドスの砂漠内で悪魔みたいなクリーチャーに襲われて。セリカちゃんも交戦したけど銃弾や手榴弾すらまともな傷も与えれず、銃を破壊されて深い怪我もしてしまった」

 

「幸いにも通りかかったホシノ先輩が絶体絶命のセリカちゃんを救助し、クリーチャーと交戦しても致命打を全く与えられず、逃げる事に専念して無事に蒔くことはできた。セリカちゃんの傷は酷かったけどなんとか長い時間をかけて完治は出来ました…でもホシノ先輩が少し遅れてたら」

「セリカは殺されてた可能性もあった…ってことか」

 

アヤネのうなずきに勝太は考える。

 

 

(頭に入れてたが深くは考えてなかったな…さて、どうしようか)

 

 

少し難しそうに腕を組んでいた。

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

舞台は別視点。

 

 

場所はとある組織『便利屋68』の事務所

 

事務所としては『かなり豪華』な場所であり、そこは緊迫した空気があった。

 

ソファに座り緊張した様子なのは社長の『陸八魔アル』と依頼者に対して誰よりも警戒を弱めない課長の『鬼方カヨコ』

 

そしてこの状況がどうなるかを笑顔でありながらも見定める『浅黄ムツキ』とあたふたしているのは平社員の『伊草ハルカ』だ。

 

 

そしてソファにぐきゃーんとだらけて、緊張感なんて知ったことかと言わんばかりに握手する人外のような存在がいた。

 

「コラゼーロ!お得意様だとしても依頼者の前でだらけちゃだめよ!」

「うぅ………むにゃむにゃ」

「寝てる!?一周回って凄いわこの子!良い度胸の持ち主じゃない!」

「社長…多分それゼーロの場合顔見知りだからの方が大きいから」

 

 

ゼーロ……またの名前を………

 

 

『闇王ゼーロ』という…この存在がゲヘナ風紀委員会どころか裏社会含めた大多数の組織視点であまりにも厄介すぎたのもあり便利屋68はクリーチャー情勢を勝ち抜くことが出来た。

 

 

そして依頼主は……

 

 

「今回は真面目な依頼だからなぁ。この事はヒナにも一言も言ってないし、ゼーロが必須すぎる案件だし俺も追ってるからな。今回も前払いもするし、お前らが依頼を達成したら弾ませるけど」

 

 

 

「ヒナに対して話を通じてないってどういう事?これほどの大事件を解決するには普通ならヒナの力も借りるはずじゃない?」

「…ヒナじゃ無理だ。アイツにはまだこのステージは速すぎる。少なくともお前ら便利屋の中ならゼーロが最低条件だ」

「ゼーロが最低条件?どんなめちゃくちゃな依頼を与える気なの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「斬札ウィン」

 

 

カヨコの問いかけに一切の笑いはなくウィンは話していた。

 

「まぁ…この依頼は正直言ってだいぶきついぞ。逃げ所を履き違えた瞬間終わるし、なんなら命に関わるなんて当たり前…もはや必須な依頼だからな」

 

「そのくらいきつい依頼ならばそれ相応の金額を払ってもらうわよ」

「もちろん。依頼を受けてくれたお礼代わりの前払いで数百万…お前達便利屋が依頼を達成した場合はその時は好きな額言ってくれ。それを払うから」

「……………え?」

 

思ってもいない想定外のウィンのセリフにアルどころかムツキすらキョトンとした反応をする。

 

「好きな……額?」

「おいおい、依頼料は成功した後に貰うのがお前らのポリシーだろ?忘れてないぜ?」

「わ!わ…わ!分かったるわよ!?」

「アルちゃん驚きすぎ…で?ウィン君実に今日はお金の出しどころが良いねぇ。依頼を解決すれば好きな額言えば全額なんて。クフフ、私達が1億なんて言っても知らないよ?」

 

「無論思ってるさ…じゃあ、5000VT4枚、パーフェクトネイチャー4枚、ついでに新しく大規模大会の優勝プロモとして登場したパーフェクトペテンシーを4枚これらを報酬としてどうだ?」

「………え?」

 

ウィンの発言に対してカヨコだけは言葉の意味を理解して冷や汗を掻きながら話す。

 

5000VTは数千人規模のデュエマの大会の優勝プロモでしか配布されない希少さ、それ以外にも人気度と市場少なさもあって相場はおよそ最低でも5000万以上…それ以上の希少性度が高すぎるネイチャーとペテンシーはVT以上の高額相場を余裕で誇るため………

 

カヨコの電卓を見てアルちゃんはいつもの顔になった。

 

「さ…最低でもご、ゴゴゴご…5億!?!?」

 

白目剥いたアルだけじゃない…他のメンバーすらどういう風の吹き回しだと言わんばかりにウィンを見る。

 

「落ち着けって…今の俺の現状を知ってるなら分かるけどお金くらいはカードが無くてもそのくらいは余裕で出せるし」

「そうじゃない…本当にどんな依頼を受けさせるの?」

「ふぅ……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ある男の…キヴォトスの裏社会で最も危険な男の討伐兼抹殺の依頼を俺と一緒に協力してもらう」

 

 

この日…とある便利屋に情報量の爆弾が落ちた。

 

 

 

 

…………………………………………

 

 

そしてとある場所にて…謎の機械の馬に跨り駆け抜けるガンマンがいた。

 

 

「なるほどな…場所はアビドス。あのラーメン屋がある場所か?ジョー!そこにお前の親父が居るんだろ!」

「でもよぉ…1日くらいは必要だよな多分」

「大丈夫!早く行こうよジョニー!ジョラゴン!!」

「ジョー様!ここらの近くに宿屋はありません!野宿が必須になりますよ!?」

「いいっていいって!そのくらいは余裕だし!んじゃ…行くよー!」

 

「「「「「おーう!!」」」」」

 

ジョーと呼ばれた謎の少年は新幹線のようなクリーチャーの上に乗り多数のクリーチャーと共にその地を駆け抜けていった。




次回!

セリカの信頼を得られず四苦八苦する勝太!襲撃するヘルメット団の身包みを剥がして略奪した後

「もう腹減ったから飯でも食おうぜ!!カレーパン味のラーメン屋があるって聞いたしな!」

なんだそのラーメン屋はぁ!?と思いながらラーメン屋に行くとそこにはセリカが!

「えぇ!?なんで!?」
「なんでお前が居るんだ!?」

そんな事を思ってるとまさかのセリカが連れ去られてしまった!


「引き金は2度引かねぇ…一発が全てだ!」

こ…この名言を言う少年は!?


次回 デュエルマスターズ!

「新たなる風!勝太の息子ジョー!!登ジョー!!」

俺たち登場!

ジョー!デッキー!!!
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