退廃的な主人公はプロジェクトセカイ的な夢を見るのか? 作:針が11を指している
この話では、原作キャラどころか、セカイそのものが出てきません
まぁ、次の話から出てきますので、ご了承くださいm(_ _"m)
景「・・・はぁ...」
大きな溜息が出る
部屋の時計を見る
長針が12時を指していた
カーテンから漏れ出た陽の光が薄っすらと暗い部屋を照らす
景「・・・」
机の端に置かれていたゼリー飲料に手を伸ばす
カチっと開けて
ゼリー飲料を空っぽの胃に流し込む
すると半開きにしていた自室のドアがキィーと音を立てて押された
ミル「みぃー」
飼い猫のミルが、鳴きながら膝にのり
ミル「グルルルル」
と、喉を鳴らしながら、みぞおちに頭を押し付けてきた
景「分かっているから、少し待っててくれ」
食べかけのゼリー飲料を机の上に置き
ミルの頭を撫でながら、目の前にあるパソコンを弄る
カチカチカチカチ
と、タイピング音が数十回なった後、その音はようやく止まる
景「一区切りついたから、どいてくれないか」
背中を軽く撫でてそう言うと
ミル「みっ」
膝から飛び降りて、そそくさと自室から出ていった
その後ろ姿を追うように、飲みかけのゼリー飲料を持って
椅子から立ち上がって歩き始める
そして、リビングに到達するとキッチンへと向かい
戸棚から、キャットフードを取り出す
それを猫用の皿に入れ、礼儀正しく座っているミルの目の前に出す
そして、皿が置かれた瞬間、勢い良くミルは食べ始めた
景「・・・」
手に持っていたゼリー飲料を再び口に含む
プルルルルと、置きっぱなしになっていたスマホがなり始めた
画面を見ると、『父さん』と出ていた
ゼリー飲料を机の上に置き、電話に出る
景「・・・もしもし、父さん」
弥助「もしもし、景 元気か?」
景「うん、元気だよ それで、どうかしたの」
弥助「あぁ、それが...日本に帰れなくなったんだ」
景「そう...なんだ」
弥助「本当に済まない 景...」
景「うんん、大丈夫だよ それに、父さんの仕事は大変なのは知っているから」
弥助「そうか...そうだな、夏休みのうちに一回は帰るからな」
景「うん、分かった 楽しみにしているね バイバイ」
そうして、国際電話が切れる
景「・・・」
黒く染まった画面を見る
机の上に置いたゼリー飲料を体に流し込む
そして、空っぽになったゼリー飲料をゴミ箱に入れる
景「・・・」
カリカリと音を立てながら、ご飯を頬張るミルを横目に
立て掛けられていたスケッチブックとペンを手に取り
その様子を描き出す
シュシュと、紙とペンが擦れる音が静かになる
景「・・・出来た...」
その絵は、上手くも下手でもない出来のものだった
景「・・・」
スケッチブックを閉じて、机の上に置き
ミルが食べ終わるのを、ただ待つ
そして、ミルが食べ終わるのを見届けると
自室に戻り、再びパソコンをいじり始める
カチャカチャと、一定間隔でタイピング音を鳴らしていると
ミル「みにゃー」
と、鳴きながら膝に飛び込んできた
ミル「グルルルル」
と喉を鳴らしながら、饅頭になって
惰眠を謳歌し始めた
景「・・・」
大して気にすることもなく、タイピング音を鳴らす
数分、数十分、数時間
その間、殆どタイピング音を途絶える事無くなり続けていた
そのタイピング音の合間合間に、ミルの寝息、外界の生活音が静か響いていた
そうして、一日が終わる
閲覧して下さりありがとうございます
次回の話は、新学期 学校に登校します