退廃的な主人公はプロジェクトセカイの夢を見るか? 作:針が11を指している
私用で約一ヶ月間、投稿をお休みしていました
本日から投稿を再開するので、是非ともご覧になってください
視点変更…天野川四季
17時00分、四季の自室にて
四季「ふっふ~ん♪」
少年こと、足立景とのデート(デートではない)から
惜しくも帰ってきていた
机の上には、古本屋で買った埃っぽい古書や資料が
まるで戦利品の山のように積まれていた
四季「・・・」
その山を見ながら、今日の出来事を思い返す
少年がフタゴムシを気に掛けていた姿
少年がバーガーをもきゅもきゅと頬張っている姿
少年が古本屋で何の本を買おうか悩んでいる姿
四季「ふふ...」
少年の愛おしい姿を思い出して、ふと笑顔がでる
四季「っと...いけないいけない」
緩みかけた頬を引き締め、私はデスクの端に置いていたノートパソコンを開く
画面の光は、心拍数が上がった私の顔を反射した
四季「・・・ん?」
デスクトップに、見慣れないアプリがインストールされていた
四季「『Untitled』?入れた覚えはないけど...」
首を傾げながら、カチカチとマウスをダブルクリックした
そして、パソコンから、円状に光で出てくる
四季「——っ!?」
そのまま、光に飲まれていき...
気づけば、立っていた
四季「・・・ここは...?」
目を開け息を呑む
そこは先ほどまで居たはずの、使い慣れた自室ではなかった
砂浜の地面に、オーシャンブルーのような色をした空間
そうして、まるで水中にいるかのような、光のきらめき
ミク「・・・」
MAYU「・・・」
ミル「ん~~?」
そこには、初音ミクとゴスロリ衣装を着、ぬいぐるみと斧を持った少女
そして、猫がいた
四季「・・・これは一体?」
MAYU「・・・不審者」
ミク「またなの...」
ミル「みー?」
各々が各々の反応を見せる
四季「不審者、とは聞き捨てならないね カワイ子ちゃん」
MAYU「カワイ子ちゃん?」
ミク「・・・面倒そうな奴が来たわね」
四季「さてと、だ 初音ミクとカワイ子ちゃん、あと一応猫」
四季「聞きたいことが山ほどあるが、取り敢えずこれだけは答えてくれないか」
四季「ここが何処で、君達は何者なんだい?」
ミク「・・・それは、こちらのセリフでもあるわよ」
ミク「貴方は一体何処から来たの?」
ミク「・・・何者なの?」
四季「・・・何者か、と聞かれたら 応えるのが世の情け」
MAYU「ん?」
ミク「サッサと応えてくれないかしら」
四季「ちぇ、釣れないねぇ~」
四季「ま、いいや 私は天野川四季」
ミク「初音ミクよ」
MAYU「・・・MAYU」
ミル「みぃー」
四季「それで、ここはだい?」
ミク「ここは『深海のセカイ』 足立景の想いによって形作られたの」
四季「足立景!? 少年が...」
MAYU「景を知っているの...」
四季「当然! 私と少年は、ただの先輩後輩関係ではなく」
四季「もっと密接で、もっと親密で...」
ミク「は?」
MAYU「あ゛?」
ミル「みぃ?」
レイ「お~い!、ミクちゃん~」
四季「むむ、この声は、足立レイかな」
可不「えっと...この状況は一体?」
テト「なんか、すっごいことになってる~☆」
ミク「レイ、可不、テト...」
足立レイと白髪の少女と重音テトが現れた
四季「君達は、足立レイに重音テトに...」
可不「・・・可不、です」
四季「そうか、可不と言うのか」
レイ「それで、貴方は誰なの?」
四季「あぁ、私は...」
そうして、自己紹介をする
レイ「なるほど、四季ちゃんですか」
四季「ちゃん付けか...」
レイ「いや、でしたか?」
四季「いや、ただ珍しくてね」
レイ「ふふ、じゃあこれから『四季ちゃん』って呼ばせてもらいますね!」
四季「まぁ、悪くはない響きだね」
四季「君みたいな、可愛い子にそう呼ばれるのは嫌いじゃない」
MAYU「・・・何だか、また面倒臭そうなのが増えたわね」
ミク「・・・まったく同感だわ」
ミク「景の周りって、どうしてこう変な奴ばかり集まるのかしらね」
可不「た、確かにちょっと独特な雰囲気の人、かも...」
テト「おもしろーい!」
四季「いやはや、歓迎されているのかいないのか」
四季「君達のような、我の強い人に囲まれるなんて、少年も大変だね」
レイ「それで、四季ちゃんは、景さんとはどういうご関係なんですか?」
四季「お、それを聞いてしまうかい?」
四季「私と少年はねぇ~」
そうやって話し始めようとすると
小春「・・・あの、貴方は誰ですか?」
一人の少女が話しかけてきた
四季「おや、私と少年以外に人がいるのかい」
小春「・・・応えて下さい、貴方は誰ですか」
警戒色を全面に押し出していた
四季「私は、天野川四季 君こそ、どうして少年のセカイに入れているんだい?」
小春「それは、こっちのセリフです...!」
景「・・・なにをしているんですか 小春、四季先輩」
声がした方を振り返ると、蓄音機を持っている少年の姿があった
四季「少年」
小春「景さん」
MAYU「景、来てたの」
景「はい、景です それで、一体どうかしたんですか」
四季「ふむ、少年が反応している辺り、知り合いのようだね 君は」
小春「それは、こちらのセリフですよ」
景「・・・四季先輩、概ね検討はついていますが」
景「どうやってここに来たか、説明して下さい」
四季「そんなの簡単だよ 『Untitled』をクリックしたら、この通りさ」
景「まぁ、そうですよね それで...」
少年が可不の前に立ち
景「・・・初めまして、ですね」
可不「う、うん」
景「可不さん、でよろしいでしょうか」
可不「うん、可不だよ 景さん、よろしくね」
景「はい、よろしくお願いいたします 可不さん」
ミク「はぁ...ようやく落ち着いて話せそうね」
ミル「みー」
景「ミル、ここにいたの」
持っていた蓄音機をいつの間にか生えていた机の上に置き
少年はミルを抱き上げる
ミル「ん~~」
可不「あ、猫ちゃんだ...かわいい」
可不はきょとんとした顔で猫を見つめ
そっと小さな手を伸ばしてその柔らかそうな毛並みにふわりと触れた
ミルは気持ちよさそうに喉を鳴らし、少年の腕の中で丸くなる
四季「ふふ、随分と愛らしいね ミルと言うのかい、少年」
景「はい、そうですよ 四季先輩」
景「・・・ミル、いい?」
ミル「みー!」
景「うん、ありがとう」
景「四季先輩、撫でますか?」
四季「いいのかい?」
景「はい」
四季「そうかい それじゃあ、お構いなく」
その柔らかそうな毛並みにふわりと触れた
四季「こ、これは...なかなか...」
そう言って、撫で続けていると
ミル「ん~、みぃにゃ」
ペシと手をはたかれる
四季「おや、もういいのかい」
景「そうみたいですね」
景「四季先輩、小春、ミク、レイさん、MAYU、重音テトさん、可不さん」
景「ミルのご飯の時間なので、これで...」
レイ「そっか、それなら仕方ないですね また、来て下さいね」
景「えぇ、また...」
そうして、少年はいなくなった
四季「・・・さてとだ 君達には色々と聞きたいことがあるが」
四季「まぁ、取り敢えずだ 元の世界に返してくれないか」
小春「『Untitled』を停止すれば、帰れますよ」
四季「そうかい それじゃ、また」
MAYU「またって、また来るの」
四季「あぁ、もちろんさ! では、また、どこかで」
そうして、円状に光に包まれ
気が付いたら、自室にいた
四季「・・・ふふ、面白くなってきたね」
そう呟き、熟考していった
今回も、ご愛読ありがとうございました
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