退廃的な主人公はプロジェクトセカイの夢を見るか? 作:針が11を指している
視点変更…天野川四季
四季「・・・よっと」
私は、再び深海のセカイに来ていた
ミク「・・・本当に来たのね、貴女」
四季「あぁ、勿論だよ」
そうして、周りを見渡す
ミク「・・・景は居ないわよ」
四季「・・・そうかい まぁ、いいか」
四季「で、だ ミク」
ミク「・・・何よ」
四季「案内してくれないか、セカイを」
ミク「何で私が...」
四季「別にいいではないか」
ミク「・・・一人で、彷徨っていなさい」
四季「冷たいな~」
ミク「・・・遭難したら、『Untitled』を止めなさい」
四季「りょーかい」
ミクはどこかへ去っていった
四季「・・・素直じゃあないんだから」
そう呟きながら、歩み始める
数十秒、数分、数十分
少年がセカイに持ってきたであろう幾つもの物を見ていた
蓄音機と数多くのレコード、規則正しく並べられたカセットテープと再生機
そして、数百冊の小説が並べられた本棚がおいてあった
四季「前々から思っていたが、少年は懐古趣味的側面があるなぁ」
四季「・・・もう少し、遠くに行ってみるか」
そう思い立ち、歩を進める
数十分後
四季「・・・これは一体...」
私の目の前には、巨大な黒鉄色の鉄塊が鎮座していた
四季「・・・」
その鉄塊の周りを回る
その鉄塊には、所々に穴があり、細長く、横たわっていた
四季「これは船?いや、艦?」
甲板と思われる所に目測46センチの砲が供えられていた
四季「まさかこれは...」
四季「戦艦大和?」
それに気が付くと
可不「あ...えっと、確か貴方は...」
戦艦大和の中から、可不が出てきた
四季「あぁ、可不か いつも、ここに居るのか」
可不「うんん、今日見つけたの」
四季「そうなのか どんな感じだったんだ?」
可不「とても暗くて、よく分からないものが沢山あったの」
四季「そうか、フーム...」
もう一度、よく戦艦大和を見る
四季「・・・少年に聞くしかないな」
可不「景さんに?」
四季「あぁ、少年の想いによって作られたのなら」
四季「少年に心当たりがあるはずだからね」
四季「可不、少年がセカイに来たら、ここに連れていてくれないか」
可不「どうして?」
四季「ただの好奇心だよ 私の、ね」
そう言って、私はセカイを後にした
視点変更…足立小春
16時00分
小春「ただいま~」
凜「お帰りなさい、小春ちゃん」
洗面所に向かい、手を洗う
小春「・・・あれ、景さんは?」
凜「景ちゃん? まだ、帰ってはいないわよ」
小春「そう、なんだ...」
凜「・・・ふふ、随分と景ちゃんになついているのね」
小春「別に、なついてなんか...」
凜「あら、そうなの?」
小春「そうだよ」
ミル「みぃ~」
凜「あ、ミルちゃん どうしたの~」
ミル「クルルルルル~」
小春「・・・ミル」
そっと、ミルを撫でる
ミル「ん~~~」
小春「・・・可愛い」
凜「ね~、ミルちゃん可愛いわよね~」
小春「ふぅ...自室に戻ろ」
凜「19時には、リビングにいてね」
小春「分かった~」
そうして、自室に行く
小春「・・・」
スマホを操作して、『25時、ナイトコードで。』のチャンネルを開く
そして、ワイヤレスイヤホンを耳にセットして
最新投稿楽曲から、聴いていく
視点変更…足立景
18時50分
景「・・・ただいま、凜さん」
凜「お帰りなさい、景ちゃん」
凜「あ、そうだ あともう少しで、晩御飯だから」
凜「小春ちゃんを呼んできてくれないかしら?」
景「わかった」
凜「よろしくね、景ちゃん」
洗面所に向かい、手を洗い
そうして、小春の自室に行く
小春「・・・」
そこには、ワイヤレスイヤホンをしている小春の姿があった
景「・・・小春」
小春「・・・」
気付いていないようだ
景「・・・小春」
肩をポンポンする
小春「ひゃっ!? あ、け、景さん!?」
景「・・・凜さんが、呼んでいますよ」
小春「え?あ、もうこんな時間!?」
小春「ありがとう、景さん」
小春「すぐにリビングに行くから、景さんは先に行ってていいよ」
景「分かった」
そう言って、自室に赴き、制服を脱ぎ、私服に着替える
景「・・・」
そして、リビングに行く
視点変更…足立小春
数時間後、晩御飯を済ませ、お風呂を済ませた後
小春「・・・」
私は自室で、スマホに映った
『25時、ナイトコードで。』のチャンネルを見ていた
小春「・・・いい曲だったな」
そう思い返す
小春「咲希ちゃんが薦めてくるのも分かるなぁ」
小春「・・・景さんに薦めようかな」
そう思い立ち、景さんの自室に行く
小春「・・・あれ、いない」
小春「リビングかな」
そうして、リビングに向かうと
景「・・・」
ミル「ん~~~」
景さんはソファーに座ってミルを撫でていた
小春「け、景さん」
景「・・・なんですか、小春」
小春「あ、あの 聞いてほしい曲々があるんだけど...」
景「・・・分かりました どのような曲々なんですか」
小春「『25時、ナイトコードで。』っていう」
小春「正体不明の音楽サークルのやつなんだけど」
そう言いながら、『25時、ナイトコードで。』のチャンネルを見せた
景「!!...」
見せた瞬間、景さんは押し黙った
小春「け、景さん?」
景「・・・小春、そのURLを送って下さい」
小春「え? わ、分かった」
そうして、ピクシェアを通じて、景さんのスマホにURLを送る
景「・・・ありがとうございました」
景「自室で聴いてきますね」
そう言って景さんは、ソファーにミルを残して、自室に戻っていった
ミル「ん?」
小春「・・・景さん?」
ただ、そそくさと自室に戻る景さんの背中を
私は、見るしか出来なかった
視点変更…足立景
景「・・・」
自室に戻り、小春に送ってもらったURLをタップする
スマホの画面には、『25時、ナイトコードで。』と映っていた
景「・・・」
ワイヤレスイヤホンを耳にセットして
最新投稿楽曲から、聴いていく
そうして、数時間後
景「・・・ほぼ確定、か」
ワイヤレスイヤホンをしまい
パソコンを起動して
景「・・・」
予定を確認する
景「・・・次の土曜か」
ふと、時刻を確認する
針は、25時を指していた
景「流石に寝るか...」
そうして、その日を終えた
今回も、ご愛読ありがとうございました
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