退廃的な主人公はプロジェクトセカイ的な夢を見るのか?   作:針が11を指している

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父親の再婚

 

翌日、自室にて

 

景「・・・」

 

カタカタとパソコンを弄っていた

 

ミル「zzz...」

 

ミルは膝下で尻尾を膝に巻き付けながら寝ている

活動に一区切りつき、背もたれによっかかる

そして、饅頭になっているミルをそっと撫でる

 

景「・・・」

 

ミルを起こさないように、本棚に椅子を動かし、本(恋に至る病)を取る

 

景「・・・」

 

すると、プルルルルと、置きっぱなしになっていたスマホがなり始めた

 

景「ん...?」

 

画面を見ると、『父さん』と出ていた

本に栞を挟み、机の上に置き、電話に出る

 

景「・・・もしもし、父さん」

 

弥助「もしもし、景 元気か?」

 

景「うん、元気だよ それで、どうかしたの?」

 

弥助「あぁ、それがな...実はな、父さん」

 

弥助「結婚することにしたんだ」

 

景「・・・へ?」

 

弥助「分かっている 景が混乱するのも」

 

弥助「でも、落ち着いてくれないか」

 

景「う、うん...分かった」

 

景「それで、お相手は?」

 

弥助「あぁ、それは...日本に帰った時に話すよ」

 

景「日本に帰るって、いつ?」

 

弥助「ゴールデンウィークだ」

 

景「・・・え?そうなの?」

 

弥助「なんだ、景 予定でも入っているのか?」

 

景「ない、けど...」

 

弥助「そうか なら、大丈夫だな」

 

景「うん、そうだね...」

 

弥助「なぁ、景 もしかして、結婚は反対か?」

 

景「うんん、全然そんなことはないよ」

 

景「だって、結婚するのは父さんの自由なんだから...」

 

弥助「そうか ありがとう」

 

景「うん...」

 

弥助「それじゃあ あ、そうだ 景なら大丈夫だと思うが」

 

弥助「部屋、掃除していてくれよな」

 

景「うん、分かっているよ じゃあ、またね バイバイ」

 

そうして、国際電話が切れる

 

景「・・・」

 

黒く染まった画面を見る

 

景「・・・ミル、少しどいてくれないか」

 

少し抑えた声色でミルに話しかける

 

ミル「んー?クルルルル~」

 

膝の上でノビーとした後、ベッドの方に行き丸まる

それを見届けた後、自室から出て

リビングに向かう

そして、“それ”に向き合い線香を灯す

チーンとならし、数十秒、手を合わす

そして、数十秒後

 

景「・・・どうやら、父さんが結婚をするらしいよ」

 

景「・・・母さん」

 

母親の遺影を見ながら、そう話しかける

 

 

 

翌日、神山高校にて

8時10分

まだ誰もいない教室に入り、自分の座席に座る

そして、本(火車)を取り出し、読む

・・・が、集中出来ずに、栞を挟んで畳む

 

景「・・・」

 

すると、教室の扉が開かれる

 

瑞希「・・・」

 

前の席の人が教室に入ってきた

そうして、コトコトと歩いてきて

そして、目の前で足を止めた

 

瑞希「・・・ねぇ、キミ...」

 

話しかけられた

 

景「・・・えっと...なん、ですか...?」

 

瑞希「キミ、いつも本を読んでいるよね 何を読んでいるの?」

 

景「え?」

 

瑞希「だめ?」

 

景「えっっと...今、読んでいるのは宮部みゆき著作の“火車”と言って...」

 

瑞希「火車、ねぇ...どういう話なの?」

 

景「えっと、それはですね...」

 

瑞希「うんうん」

 

景「・・・休職中の刑事が失踪して友人の婚約者を捜索するところから始まる」

 

景「ミステリー...です...」

 

瑞希「へぇ~ 面白そう!」

 

景「そ、そうですか...それはよかったです...」

 

目線を逸らしながら、そう言う

 

瑞希「ねぇねぇ、その火車って何処で買える?」

 

景「そう、ですね...結構古い本なので、書店で売っているかどうか...」

 

瑞希「そうなんだ~...」

 

明らかに落ち込んだ声を出す

 

景「・・・えっと、よかったら貸しますよ?」

 

瑞希「え!いいの!?」

 

景「今日中には読み終わると思うので...」

 

瑞希「ありがとう~ あ、そういえば、まだキミの名前を聞いていなかったよね」

 

瑞希「なんて言うの?」

 

景「・・・景...足立景です...」

 

瑞希「景君ね これからもよろしく~」

 

景「あぁ、はい よろしくお願いいたします...」

 

瑞希「そして、ボクの名前は...」

 

景「暁山瑞希さん...ですよね」

 

瑞希「へぇー、知っているんだ」

 

景「えぇ...まぁ...」

 

瑞希「・・・」

 

景「・・・」

 

瑞希「まぁ、とりあえず よろしくね」

 

景「えぇ、そうですね」

 

そうして、数十分間 たわいもない世間話をして

朝のホームルームが始まり、会話を終わられ

学校生活を始めた

 

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