マブラヴガールズガーデン You're Under Arrest 作:マブラマ
コンテストのステージに、再び熱いスポットライトが降り注いだ。
次の出場者として登場したのは、風紀委員会の三人――リリー・ラヴォア、カリナ・ジェンディーレ、大賀真桜だった。
三人がステージ中央に揃って立つと、観客席からどよめきと歓声が上がった。
リリーは鮮やかな青を基調としたアーマーに身を包み、自信たっぷりに胸を張っていた。
カリナは緑の重厚なアーマーで、いつもの明るい笑顔を浮かべている。
真桜は赤いアーマーを纏い、少し頰を赤らめながらも、しっかりと前を向いていた。
重甲ビーファイターのコスプレだった。
リリーがマイクを握り、元気いっぱいに叫んだ。
「ブルービート!」
カリナが続くように、明るく声を張り上げた。
「ジースタッグ!」
真桜は少し恥ずかしそうにしながらも、精一杯の声で叫んだ。
「れ……レッドル!」
三人が同時にポーズを決め、声を揃えた。
「重甲、ビーファイター!!!」
その瞬間、ステージ上に青・緑・赤の鮮やかな光が弾け、観客席から大きな歓声と拍手が沸き起こった。
リリーが得意げに笑いながら言った。
「ふふん! どう? この三人揃いの重甲ビーファイター! 完璧でしょ!」
カリナが隣でウィンクを飛ばした。
「ウチ、ジースタッグの角、ちゃんと再現したんだよ~! 見て見て!」
真桜は照れながらも、赤いマントを軽く翻してポーズを取った。
「……レッドル、です……」
控え室からその様子を見ていたアネットが、目を輝かせて拳を握った。
「うわぁ……! 三人ともめっちゃカッコいい! 特にあの変身ポーズ、完璧じゃん!」イングヒルトがくすっと笑った。
「風紀委員会の皆さん、意外とノリノリですね」
グレーテルは腕を組んだまま、呆れたように呟いた。
「……あいつら、事件の後処理を手伝ったばかりだというのに、よくそんな元気が出るものだ」
ステージ上では、三人が息を合わせて決めポーズを連発し、観客を大いに沸かせていた。リリーが最後に、観客に向かって大きく手を振った。
「みんな、今日は一緒に楽しもうね! 重甲ビーファイター、参上!」
その明るい声に、会場全体が再び温かい拍手に包まれた。
次に登場したのは、ハリエット・ミルズ、ミリアム・ヘイワード、ケイト・フルニエの三人だった。
三人は先日の騒動の時と同じ、『コスモファンタジア』のコスプレ衣装で挑んでいた。
ハリエットは大賢者アナーキの、露出度の高い優雅で神秘的なローブ姿。
緑髪を優しく流し、杖を手に静かに微笑んでいる。
ミリアムは大魔導士グレンツェの、黒と紫を基調とした禍々しくも華やかな魔王衣装を纏い、元気いっぱいに胸を張っていた。
ケイトは聖騎士コスモの、白と金の神聖な鎧を身に着け、少し緊張した面持ちで剣を構えていた。
月ヶ瀬ちゆるが明るく紹介した。
「次は、アークトゥルスよりハリエット・ミルズさん、ミリアム・ヘイワードさん、ケイト・フルニエさんです!『コスモファンタジア』より、大賢者アナーキ、大魔導士グレンツェ、聖騎士コスモの登場です!」
観客席から大きな拍手と歓声が沸き起こった。ハリエットが優雅に一歩前に出て、杖を軽く掲げながら穏やかな笑みを浮かべた。
「ふふ……緊張しますが、精一杯演じさせていただきます」
ミリアムが元気よくポーズを決め、大きな声で叫んだ。
「大魔導士グレンツェ、参上だよ! みんな、ボクの魔法を見ててね!」
ケイトは少し頰を赤らめながらも、剣を胸の前に掲げて真剣に言った。
「聖騎士コスモ……です。頑張ります!」
三人は息を合わせ、作品の名シーンを再現するようなパフォーマンスを始めた。
ハリエットが優雅に魔法陣を描くような仕草をし、ミリアムが派手な魔法攻撃のポーズを取り、ケイトがその前で聖なる盾のように守る――完璧なチームワークだった。
観客席では、ドロテアが優しく微笑みながら呟いた。
「立派に立っていますわね……三人とも」
リュシーが腕を組んで満足げに頷いた。
「あの事件の後でも、ちゃんと前を向いてる。……いい根性してるじゃねえか」
アネットが隣で拳を握りしめながら応援した。
「ハリエット、ミリアム、ケイト! 頑張れー!」
グレーテルも静かに、しかし力強く言った。
「……よくやっている」
ステージ上で輝く三人の姿は、先日の事件で傷ついた観客たちの心にも、温かい光を届けていた。
ちゆるがマイクを握り、明るく声を張り上げた。
「素晴らしいパフォーマンスです! アークトゥルスの皆さん、ありがとうございます!」
次に登場したのは、クラウディア・ヴァーグナー率いるユニティ・エッジのメンバーたちだった。
しかし、彼女たちの姿を見た観客席から、どよめきと興奮の声が一気に上がった。
予定を変更し、彼女たちが選んだのは――ネネカ隊のコスプレだった。
これは、イングヒルトがリュシーに提案したものだったという。
ブルーの極めて扇情的なビキニ型の水着を、金属のリングで留めた過激なデザイン。
左脇には拳銃のホルスター、右脇にはバズーカのスペアカートリッジ。
頭部にはヘッドフォン型の通信機器を装着し、足元は青のブーツ、手首には青いリストバンド。
背中には小型バーニア「ランドムーバー」を背負い、そこにはトリモチ弾や酸素ボンベまで再現されている。
まさに、劇中通りの「近衛師団戦闘服」――通称「裸のお姉さん達」の姿だった。
クラウディアが先頭に立ち、少し頰を赤らめながらも、気丈にマイクを握った。
「ユ、ユニティ・エッジです……今回は、急遽変更しまして……ネネカ隊で出場します!」
その後ろに並んだメンバーたちも、それぞれ照れながらもポーズを取った。
リーダーであるクラウディアを中心に、6名の精鋭が揃う。
観客席が一瞬静まり返った後、爆発的な歓声と拍手が巻き起こった。
ちゆるが、珍しく声を上ずらせながら紹介した。
「え、えっと……! ザンスカール帝国近衛師団、ネネカ隊の登場です! これは……かなり大胆なコスプレですね!」
クラウディアが深呼吸をし、隊長ネネカ・ニブローとして毅然と叫んだ。
「ネネカ隊、参上!」
他のメンバーたちも続けて声を揃えた。
「隊長、指示を!」
「いつでも行けます!」
「V2……来い!」
ステージ上で、青い水着姿の美女たちが一糸乱れぬ連携でポーズを決める。
背中のランドムーバーや、腰の無反動砲まで忠実に再現されたその姿は、劇中の過激さと美しさを完璧に体現していた。
観客席では、アネットが目を輝かせて立ち上がっていた。
「うわぁぁっ! クラウディアたち、めっちゃ大胆! でも……すっごく似合ってる!!」
イングヒルトが隣で小さく微笑んだ。
「私の提案通り、ちゃんと決まってよかったです」
リュシーが腕を組んで満足げに頷いた。
「へへ、いいじゃねえか。ネネカ隊の再現度、高いぞ」
ドロテアが扇子で口元を隠しながら、くすくすと笑った。
「まあ……大胆ですわね。ユニティ・エッジの皆さん、覚悟が違いますこと」
ステージ上では、クラウディアが少し顔を赤らめながらも、堂々と最後までパフォーマンスを披露した。
彼女たちの勇姿は、事件の傷を乗り越えようとするフェスの象徴のように、会場全体を明るく照らしていた。
ちゆるが、興奮気味に声を張り上げた。
「素晴らしい……! ネネカ隊、完璧です! 皆さんの熱い声援、ありがとうございます!」
拍手は鳴り止まず、コンテストは最高潮の盛り上がりを見せていた。
コンテストも中盤に差し掛かり、観客の熱気は最高潮に達していた。
次の出場者としてアナウンスされたのは――
「次は……アークトゥルスより、ドロテア・カークランドさん&リュシー・ムーアクロフトさんのペアです!」
ステージの照明が一瞬落ち、スポットライトが二人の登場を待つ。
そして、軽快で疾走感あふれるイントロが流れ始めた。
松田樹利亜『Starting UP』。
アップテンポのギターサウンドが会場を駆け巡る中、二人がステージに飛び出した。
ドロテア・カークランドは小早川美幸、リュシー・ムーアクロフトは辻本夏実の完璧なコスプレで登場した。
ドロテアは白と青の制服を身に纏い、優雅でありながらも凛とした美幸の笑顔を完璧に再現。
長い黒髪で三つ編み(ウィッグ)にまとめ、タイトスカートから伸びる美しい脚線美を惜しげもなく披露している。
リュシーは夏実らしい荒々しい雰囲気で、制服の着崩し具合まで忠実に再現。
短めの髪(ウィッグ)を少し乱れさせ、腰に手を当て、挑戦的な笑みを浮かべていた。
二人が同時にポーズを決めると、観客席からどよめきと大歓声が爆発した。
ちゆるが、マイクを握ったまま目を丸くして笑い出した。
「え、えええっ!? ドロテアさんとリュシーさん、二人とも暴走婦警コスプレ!? しかもめちゃくちゃ似合ってて……びっくりしました! ふふっ、笑っちゃいます!」
ドロテアが優雅に微笑みながら、マイクに向かって言った。
「ふふ……私たちも、今日は全力で暴走させていただきますわ」
リュシーがニヤリと笑って続けた。
「逮捕しちゃうぞ! ……って感じで、楽しんでくれよな!」
『Starting UP』のサビが流れ始めると、二人は息を合わせてパフォーマンスを開始した。
ドロテアは美幸らしい優雅でキレのある動きで拳を繰り出し、リュシーは夏実らしい豪快な蹴り技や投げ技を披露。
二人の息の合った連携は、まるで本物の墨東署暴走コンビが現れたかのようだった。
観客席ではアネットが立ち上がって大興奮していた。
「うわぁぁっ! ドロテアとリュシー、めっちゃ本格的! あのミニパトの時よりカッコいいよー!」
イングヒルトがくすくす笑いながら言った。
「本当に……お二人とも、ノリノリですね」
グレーテルは腕を組んだまま、苦笑を浮かべた。
「……公爵令嬢が婦警コスプレでステージに上がるとは。ユーロ・タワーの歴史に残る一幕だな」
ステージ中央で、ドロテアとリュシーは最後にもう一度、決めポーズを決めた。
ドロテアが優しく微笑みながら、手を振る。
「皆さん、今日はありがとうございます」
リュシーが親指を立てて、豪快に笑う。
「楽しんでくれよ!」
二人のパフォーマンスが終わると、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。
ちゆるが笑顔でマイクを握り直した。
「最高です! ドロテアさん、リュシーさん、ありがとうございました! 暴走婦警コンビ、最高に決まってました!」
ステージ袖では、クラウディアが少し頰を赤らめながら呟いた。
「……私たちも、負けてられないですね」
コンテストも佳境を迎え、ステージの熱気は最高潮に達していた。
次にスポットライトを浴びたのは、アネット・ホーゼンフェルトとグレーテル・イエッケルンの二人だった。
アネットは錦木千束のファーストリコリス衣装を完璧に着こなし、明るい金髪(ウィッグ)をなびかせて元気いっぱいに手を振っていた。
短めのスカートに白のトップス、特徴的な赤いジャケットを羽織り、いつもの無邪気な笑顔を全開にしている。
その隣に立っているグレーテル・イエッケルンは――半ば強制的に井ノ上たきなのコスプレをさせられていた。青を基調としたシックなリコリス制服に身を包み、長い黒髪をストレートに下ろしている。
普段かけている眼鏡は外され、鋭い瞳が露わになっていた。
ちゆるがマイクを握り、目を丸くして紹介した。
「続いては……アネット・ホーゼンフェルトさんとグレーテル・イエッケルンさんです! 『リコリス・リコイル』より、錦木千束と井ノ上たきなのペア登場!」
観客席から大きな歓声が上がる中、グレーテルはこめかみを押さえながら小さく愚痴をこぼした。
「何故こんな茶番を……」
アネットが楽しそうにグレーテルの隣にぴったりと寄り、笑顔で言った。
「セカンドリコリスの井ノ上たきなちゃんだよ♪ ほら、眼鏡外して」
「ちょ、お前……」
アネットはグレーテルの顔を覗き込み、目を輝かせた。
「あ、似合ってるじゃん! 眼鏡なしでも可愛い♪」
グレーテルはため息を深く吐き、わずかに頰を赤らめながらぼやいた。
「……はぁ、コンタクトレンズでも付けるか。目がぼやける」
アネットがグレーテルの腕を掴んでステージ中央に引っ張りながら、元気よく叫んだ。「みんな見てー! リコリス最強コンビ、登場だよ!」
二人は息を合わせてポーズを決めた。
アネットは千束らしい明るく自由奔放な笑顔とガンアクションを、グレーテルはたきならしいクールで真剣な表情と精密射撃の構えを再現する。
観客席ではイングヒルトがくすくすと笑っていた。
「グレーテルさん、意外と似合っていますよ」
シルヴィアが冷ややかに言った。
「強制的に着せられたにしては、よく我慢しているわね」
ドロテアが扇子で口元を隠し、優雅に微笑んだ。
「ふふ……グレーテルさんも、なかなか可愛らしいですわ」
リュシーが大笑いした。
「眼鏡外したグレーテル、結構イケてるじゃねえか!」
ステージ上で、アネットがグレーテルの肩を抱きながら明るく叫んだ。
「たきなちゃん、今日も一緒に頑張ろうね!」
グレーテルは観客の視線に耐えながら、ため息混じりに小さく応じた。
「……早く終わらせろ」
二人の息の合ったパフォーマンスに、会場は再び大きな拍手と歓声に包まれた。
ちゆるが笑顔でマイクを握った。
「最高のコンビです! アネットさん、グレーテルさん、ありがとうございました!」
こうして、再開されたコスプレコンテストは、笑いと感動と、少しの強引さに満ちた最高の盛り上がりを見せていた。
Fortgesetzt werden