貞操逆転世界に転生した読者の俺はどうすりゃいいですか?   作:カナのドリルで精通侍

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なに? マイナー作品は供給が少ない?
それは原作だけを読むからだよ。
逆に考えるんだ。作っちゃってもいいさと…



第1話 原作開始までの全ての時間は消し飛ぶッ!

 

 眩しい。眩しい。

 太陽が間近にあるのかってくらい眩しい。

 あとなんか、息がしづらい。息苦しいわけじゃないが、呼吸しようとしても体がついてこない。

 俺、今どうなってる? 何が起こった? わからない。わからないから周囲を確認しようにも、五感がいまいち使えない。瞼も腕も重たくて、息をするので精一杯だ。

 

「産まれましたよ! 可愛い双子の男の子ですよ!」

 

 それに滅茶苦茶疲れてる。今にも眠ってしまいそう。

 流石に雪山にいるとは思えないものの、このまま意識を手放すのはマズい。

 あ、やっと目が慣れてきた。

 ここは…何の部屋だ…?

 んでさっきから聞こえてくるこの声はなんだ?

 

「二人ともおめめぱっちりですねぇ~! ほらお母さん、抱っこしてあげてください」

 

 さっきまで俺家にいたよな? ここどこ? 夢? 明晰夢か? 意識しか明晰じゃないけど。

 いやでも待てよ…さっきまでやってたことを思い出せ。俺は確か、ネットで見つけた漫画を読んでたはず。結構面白かったんで、ベッドの上で笑い転げてた…

 漫画自体もそうだが、ニコ静のだから秀逸なコメにもゲラってた。ああいう面白い人たちがいるおかげで人生が楽しくなると考える俺である。

 しかしはて、スマホで漫画読んでただけなのに、この状況は一体全体?

 …あっもしかして。

 

「あぁ…私の赤ちゃん…かわいい…」

 

 だいぶ視界が鮮明になった。

 目の前には、汗だくの病衣姿で俺を抱きしめる女性。

 首が思うように動かない。けど見なくてもわかる。視界の端で、俺と同じく抱き上げられている()()()は、多分。

 俺の兄弟になる子供だ。

 つまるところ、転生である。

 

 多分ベッドから転げ落ちて首の骨折ったと思うんですけど(凡推理)

 

 

 


 

 

 

「あ、ありのまま16年前起こったことを話すぜ!」

 

 俺は自分ちで漫画読んでたらいつの間にか転生していた…

 な、何を言ってるのかわからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった…(原文ママ)

 

 俺とてネット民の端くれ。こういう展開何度も見たことある!(SMEKHR)わけだが、いざ自分が体験してみると…存外適応できた。なんか軽率に召喚されそう。マコ並感。

 前世に未練がないこともないが、既に16年を経てしまった今ではもはや受け入れた過去だ。

 まあ推定死因が大間抜けであることに目を瞑ればだが。どんだけアクロバティックに笑い転げたんだよ。ベッドの上で死ぬのは大往生だと相場は決まってるんだけどなぁ。

 

 さて、Backroomにノークリップする方が現実味があるような死に方した俺は、はたまた何の因果か読んでた漫画の世界に転生したのである。

 その漫画、「男女比1:39の平行世界は思いのほか普通」は題名通りの貞操逆転世界だ。残念ながらアニメ化はしていない。でも同作者様の成人向け版はドチャシコなので、買おう!

 ステマはおいといて、その漫画の主人公である佐藤蒼(さとうそう)はちょっと変な鈍感系である。彼のパンドラの箱パカパカ行動によって乙女(メス)心を振り回されるヒロインたちの様子や奇行で大笑いできるのがこの漫画だ。まあそれで死んだんですけど(悲哀)

 そして俺はどういう立ち位置なのかというと、なんと主人公の双子の兄だった。訓練された読者兄貴たちなら腐るほど見てきたパターンだろう。二次創作において主人公の血縁スタートはありきたりで、俺にとってもそうだった。

 なんであれ俺は原作世界に転生する読者という割とよくあるテンプレ転生者なわけだが。

 一つ問いたい。

 

 こうやって俺が頭の中であれこれ考えていることも、君たち読者にはお見通しなんだろう?

 

 思うんだ。自分が誰かの創作物だと突きつけられる感覚って、こんなにもやるせないんだなと。

 なんでそう思うのかって? そりゃあ君、こちらから見て架空の世界に入り込んじまった人間が狂うのなんてよくある話じゃないか。アメデジとかもその系譜だろ? いや、ちょい違うか。でもまあ気持ちとしては似たようなもんだ。

 所詮俺の行動も、言葉も、思考さえも、どこか誰かの筋書きに過ぎない。こうやって内心を吐露することさえ、スマホかPCか知らないが数行に収まる情報でしかない。

 いや、わからないよ? 悪魔の証明ってやつで、本当は人が思い描いた分だけ世界が実在していて、俺はたまたまそこに移っちゃったって可能性もある。だけども、それは確かめようがない。

 仮に読者がいたとして、俺がデップーみたいに第四の壁を認識しているように見えるかもしれんが、俺はただ思考実験をしているだけだ。妄想だ。なんの手応えもないシャドーボクシングだ。

 我思う故に我あり。非現実だと思っていた架空は現実で、でもその確証はどこにもなくて、唯一自分の意識だけが存在証明の世界。それは植物状態の夢かもしれないし、ともすると俺の意識さえ誰かの想像の…創造の産物かもしれない。

 そんなことを自室で考えてみてるが、答えなど帰ってくるはずもなし。

 

「…よく考えたら俺の死因って、ニコ静のコメともいえる?」

 

 面白い人たちのおかげで死んだ上に悟っちゃったよ。

 

「それはないか…」

 

 フローリングに敷いたマットの上で、天井を仰ぎ見る。

 今、家には俺一人。最近、双子の弟が頭を強かにぶつけて入院した。多分、原作通りに。

 今世の俺は弟含め、姉と妹の四人兄弟である。親は母一人。女手一つで我が家を支えている。前世があるんだから俺も母のために家計を支えたかったのだが、曰く国からの補助金があるそうで俺は生きているだけで偉いらしい。国営スパチャかな。まあその分お国のために貢献しなければいけないのだが。

 とはいえ、収入を得る以外にも家族に貢献できることはある。家事だ。

 物心ついたのが赤ん坊時代だった俺は、ある程度体ができてからは母に代わって家の仕事を率先してやっている。柱に身長を刻むのと同じく、俺は物干し竿に手を伸ばす度成長を感じてきたわけだ。

 そうやって献身しないきゃ、俺は、どこにも価値なんか見出せない。

 おかげさまで母は仕事に専念でき、確か原作では課長だったはずが今や部長なんだとか。でも俺が余計に生まれてきたせいでエンゲル係数を稼いでしまったのだから、申し訳なさの方が勝つ。

 そして俺ばかり家事をするので姉の生活力は未だ無きに等しい。いやどうだろ、原作でも姉は冷食弁当が精一杯だったと思うし、大して変わらないか? けどゴミ出しは絶対やってくれるんだよな。なんでだろ? 残念だがシコティッシュはないぞ。勿体ないからな。

 

「そろそろやるか…♠ 勉強。はぁ…今に始まったことじゃないけど独り言が多い」

 

 厨二病の後遺症だろうか。面白いもので、記憶や人格に転生後のこの体の影響はなかったというのに、食べ物の好みの違いや思春期があったのだ。前世じゃピーマン大好き星人だったのに、今は大の苦手である。思春期の方は、ええっと…また今度。

 

 布団から起き上がり、机に無造作に置かれた本のうち、「建築施工管理技士」と書かれたものを開く。

 昭和の価値観じゃないが、俺が家事をやるのは当たり前。第二の人生のチャンスをくれた母には前世の分も含めて報いたい。なら、俺は手に職つけて母の老後、ひいては家族の人生のために尽くすべきだ。

 それで選んだのが建設業だった。男性が9割を占めるとか前世で聞いてたし、男女比1:39の今世においてもそのメカニズムというか、必然性は生きているんじゃないかと考えたのだ。

 実際、どういう理由か知らないが女性の膂力は男性よりも低い。貞操逆転でよくある男より力のある女という、ある種生物学的に理に適った設定はこの世界には当てはまらない。それでどうやって存続してきたんだ人カスはって疑問でしかないが、調べてもそれっぽい研究や論文は少なかった。あるにはあるのだが…和訳されてなかった。マジでそのレベルだ。

 話を戻し、俺は今日も今日とて資格の勉強をしているのである。将来的には会社を立ち上げるのもいいかもしれないな。なんてほくそ笑みつつ。

 一時期、動画配信業でもやって儲けようかとも考えたのだ。前世で見た貞操逆転モノにもそういうのあったし。ただ俺の独断でやるわけにもいかんってことで、家族に意見を伺ったのだが…お察しの通り、猛反対を食らった。主にレディーズから。

 

母「ユウちゃんの魅力は世界に収まる器じゃないわ。宇宙規模よ。だから文明が宇宙世紀になるまでおあずけね」

姉「ユウ、悪いことは言わないから、ネットに露出するのはやめなさい。あ、風呂上りの露出はバッチコイよ」

妹「確かにユウ兄なら世界を取るなんて造作もないと思う。でもさくらは…さくらだけのユウ兄でいてほしいな」

 

 こんな感じに。あと弟にも聞いてみたんだが、相変わらず無愛想に「どうでもいい」とだけ言って部屋に帰ってしまった。我が半身ながら、何を考えているのか終ぞわからなかったな。

 

 ふと、ノートを取っていた右手が止まる。

 そうか、事実上、あいつはもうこの世にいないのか。なぜだか知らんがあいつの意識と主人公の意識が入れ替わって、もはや別人と化して我が家に来る。そのことに怒りだとか悲しみとかは覚えないけど、そうか…

 …ま、原作曰く向こうでよろしくやってるらしいし、それがあいつにとっての幸せなら何も言うまい。

 

 一抹の寂しさを紛らわせるように机に向かっていると、晩飯の支度をしなければいけない時間になっていた。

 

 今日母は病院の近くで済ませると聞いている。弟の見舞いのためだ。休みを取ってまで行くあたり愛が深い。お世辞にも親孝行者とは言えなかった弟も、ある意味浮かばれるのかもしれない。いや死んでないけど。平行世界と新海誠(入れ替わ)っただけだが。

 

 ただなんとなく、今日はあいつが好きだったハンバーグを作ることにしよう。供える墓石すら無い、俺の自己満だ。でも手向けにはなる。葬式ってのは残された側のためにあるっていうしな。

 

 あっ、冷蔵庫に食材あったかな…

 

 

 


 

 

 

 ひき肉↑です! が足りなかったので買いに行くことに。

 春になって日照時間が延びたとはいえ、夕方の空はやや暗い。

 逢魔が時である。

 何か起こるフラグしか感じないが、そこは貞操逆転世界16年と数ヶ月の俺を信じてほしい。

 

 さっきも触れたが、この世界の男は女より身体能力が高い。体力、最大筋力、瞬発力は元の世界と据え置きで、やろうと思えばLGBTQ遵守五輪みたく男は無双できるのである。まあ女性から好奇の目で見られること請け合いだろうけど。あと社会通念上の障壁もある。

 あくまでも男は女よりひ弱、というのが常識な世界だ。恐らくだが。女性は圧倒的母数によりトップアスリートレベルの人たちが産まれやすく、男性はその逆に母数が少ないためフィジギフが産まれづらく、また産まれたとしても環境要因によってその真価を発揮することなく人生を終える…なんてことがよくあるのだろう。

 

「その点、俺の血は立派やね。高い背、長い手足、自分が狩猟民族やと心底理解しとる」

 

 母にはそこも感謝している。俗物思考だけども。

 でも実際、自転車爆漕ぎしながら澱みなくネットミームを呟けるくらいには体が強いのだ。フィジカルなんてなんぼあってもいいですからね。法定速度でぶち抜いたる!

 このフィジカルがあれば護身として過不足ないだろう。格闘技やってる姉の手解きも受けてるしな。まあ戦わずして勝つ口の上手さにも自信はあるが。交渉、逃走、戦闘、隙が無いと思うよ。

 そんなこんな、ママチャリで爆走するDKこと俺は近所のスーパーからの帰り道を走っていた。

 

 片道5分、下校時間を少し過ぎた時間のことだった。

 

「…ん? あの孤独なSilhouetteは…?」

 

 川沿いの道の先、夕焼けを写し取ったような長髪の後ろ姿。

 

 妹と同じ中学の制服の少女だ。自転車の速度を落とした俺は、その珍しい髪色に目を奪われた。

 鏡のような銀髪だった。茜と群青に染まる少女の髪は、この世のものとは思えないほど美しい。

 少女が歩く。その度に、清流のせせらぎをたたえているような。そんな錯覚を覚えさせられた。

 

 自然と自転車から降りていた。俺は無意識に、この画角を保たなければと思ってしまった。

 しかし、俺の感動など知る由もないその少女は、何の感慨もなく歩き去っていく。

 

「あの、君」

 

 気付けば声が出た後だった。どっと冷や汗が吹き出る。

 一拍遅れて、少女はこちらに振り返る。

 

「え、はい? え?」

 

 呆気に取られている。下校路で見知らぬ男に声をかけられた少女は、ひどく整った顔立ちをしていた。

 いや馬鹿。マズい、何やってんだ俺。普通に事案だろこれ。

 いくら貞操逆転世界とはいえ、赤の他人の年上が年下に話しかけるのは不審者過ぎる。よしんば問題無かったとしても近所だし、妙なことにはしたくない。爆◯イに晒されるのはゴメンだ。

 何か誤魔化さなくては。そうだ、妹。妹と同じ学校なら、上手く誤魔化せるんじゃ。

 考えもまとまらない内に俺は口を開いた。

 

「えーと、君四中の子だよね。妹も四中行っててさ」

「へぁっ? あっ、はぃ…」

「佐藤桜っていうんだけど、知り合いだったりする?」

「あっあっ、友達ですぅ…!」

「あっ、ふーん…」

 

 すっげぇ(目が)白黒なってる。はっきりわかんだね。

 見るからに困惑しきってる少女。

 推測だが、俺はこの子を()()()()()

 作中きっての面白キャラとしてお墨付きをいただいている、灰塚美咲(はいづかみさき)その人であろうと。あと作中で一番胸が小さい。

 妹と同じ中学三年生の彼女は、二つ年上の男である俺に委縮しきっていた。

 原作だとわりかし心のつえー子だったと記憶しているが、如何せんこの状況では混乱せざるを得ないだろう。

 とにかく何か話をしなくては。でも特に思いつかんし、定型文っぽいこと言っとこ。

 

「…妹と仲良くしてくれてありがとう」

「めめめ滅相もない! こちらこそありがとうございます!」

 

 俺より頭2つ分ほど小さな灰塚ちゃんは、髪を振り乱す勢いで腰を曲げた。この世界の女性によくある反応である。男性に敵意や警戒心なく話しかけられるのは、それはとても貴重なのだろう。頭を下げられる身としては未だに慣れないが。

 

「急に呼び止めて悪かったね。そんじゃ、帰り道気を付けて」

「あっはい…あっ」

「…ん? …どうかした?」

 

 その場を去ろうとした俺に、灰塚ちゃんは弱々しく手を伸ばした。俺でなきゃ見逃しちゃうね。

 

「あのぉ〜、なんて言うかですね…お兄さんの、その…」

「…名前?」

「…はい」

 

 観念したように少女は頷く。

 夕焼けに負けず劣らずの赤を顔にさして、灰塚ちゃんは目を逸らす。もじもじと両手の指を交差させる仕草はいかにも奥ゆかしくて、俺の中で父性のようなときめきが弾けた。

 おお、可愛いな。姪っ子がいればこんな感じだったのかもなぁ。

 

「う〜ん。教えてもいいけど、それってナンパになる?」

 

 一応確認だ。この子の社会生命をこんなことで終わらせるわけには行かない。大げさだろって? そうかもな。でも、どこで誰が聞いているかわからないんだ。人の口に戸を建てられぬなら、こちらで内容を決めさせてもらう。

 これはナンパではなく、友達の家族との世間話である、と。

 

「うぇっ!? ち、違います! ナンパじゃなくてぇ…なんていうか、そのぉ…学術的興味? みたいな? ふへへ…」

 

 言って、ちょっと残念な笑い方で俺を見上げる灰塚ちゃん。

 おもしれー女…

 前言撤回。少し遊ぶか。

 

「相手に名前を聞くのは、まず自分が名乗ってからじゃない?」

「えっ。あ、そうですよね、すみませんでした…」

「なんてね。灰塚美咲ちゃんだろ? 妹から聞いてるよ」

 

 はじめまして、と言う俺に対し灰塚ちゃんはポカンとしている。アホ面である。

 

「知って、るんですか…?」

「え、うん」

「もしかして運命の人ですか…?」

「なんて?」

 

 質問が突飛すぎる。アキ◯イターかな?

 

「だ、だって女の名前を覚えているんですよ? しかも見知らぬ他人の名前を…これが運命の相手でなくてなんだというんですか?」

「そうかな…そうかな…?」

「そうだよ(思考誘導)」

 

 やめなって!(SIBMMI)

 この世界にも例のアレがあるのは知ってるゾ。灰塚ちゃんはネット民だし知ってても不思議じゃないけど。

 

「ふへへ…お兄さんのお名前はなんていうんですかぁ? ねえねえ教えてくださいよぉ~」

「愚地独歩です…」

「…なんか聞いたことあるんですけど」

 

 バキ履修してんのかよこの子。いやこの世界だと刃姫だったか。たいしたものですね。

 

「偽名バレたか。やるね灰塚ちゃん」

「お゛っほ♡ 男の人に名前呼ばれるのたまんね♡」

「えぇ…」

 

 軽率にオホるじゃん。淑女教育(おしえ)はどうなってんだ淑女教育(おしえ)は!

 

「オホめいただけて嬉しいですぅ♡」

「こいつやばw」

 

 誰が上手いことを言えと。やっぱおんもしれぇ奴だな灰塚ちゃん。

 このまま眺めてるのもいいか。と思ったが、そうもいかない。早く帰って飯を作らないといかんからだ。

 やおらママチャリに跨る。通り魔みたいなことしちゃったけど、遠からずまた会えるだろう。

 すまんな灰塚ちゃん。今度一緒にピザ食べようぜ。

 

「そろそろ帰るね。また会おう、灰崎ちゃん」

「ふひひひひ…あれ? え、この流れで放流されるのわたし!?」

「いつでもうちに遊びにおいで~」

「待っ、待って! せめて名前だけでもぉ!」

 

 そういえば名乗ってなかった。スゴイ・シツレイである。

 既に20メートルは距離が空いているし、チャリは漕ぎなおすのが億劫だ。

 そう思って、俺は肺に息を溜めた。

 

「俺、佐藤裕也!」

 

 ピャーっという自転車の音が尾を引いた。

 

 

 





佐藤裕也(Sato Yuya)

誕生日:主人公と同じ
身長:主人公と同じ
体重:主人公より筋肉の分重いがすぐ追いつかれる
血液型:主人公と同じ
一人称:主人公と同じ
3サイズ:興味ないね
趣味:家事を極める
好きな食べ物:母の料理
苦手な食べ物:ピーマン
好きなこと:ネットサーフィン
嫌いなこと:利己主義
マイブーム:家族とやるババ抜き

主人公視点:なし
 
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