正義の味方の成り掛け   作:海老星人

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やっと戦闘シーンまで辿り着けました。


3 崩れ行く日常

 一成の少しの会話の後、衛宮士郎はいつも通りな日常を過ごす。

 学校で授業を受け、昼食を食べ、そしてまた午後の授業を受け生徒会の備品を直す。

 そして帰る。

 

 そんな学生としての当たり前な日常が徐々に衛宮士郎の心を締め付けていく。

 これが本当に正解なのか、今のままで本当に正義の味方と本当に言えるのだろうか。

 

「まあー、そんなこと俺には分かんねえよ。はぁ、爺さん、俺はどうすればいいかな」

 

 夜が黒く染まり夕日が照らす中、いつの間にか穂群原学園の下校時間になって慌てて下校するクラスメイトの中、衛宮士郎は窓に背中を預け、夕日を見つめていた。

 

 ただ、こうすれば自分が何をしたいのかを心で整理できるからだ。

 

 

 

 

 

 

だが、そんな学生として当たり前なことができる中で呪いはまわる。時には激しく、時には静かに、ゆっくりと廻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ったく、なんで私がこんなど田舎に行かないと行かないんだよ」

 

 

 穂群原学園の隣にある森林の中にその女はいた。切れ長で三白眼の瞳、髪型はポニーテールをしている。リムレスのメガネをしていてその眼光はどこか鋭い。

 

「いやー、ごめんね。でも前も言ったでしょう。呪術師は年中人手不足。パンダは東京の方に棘は近畿地方の方に行っちゃったから、手が空いているのは真希だけなんだよ。てなわけで後はよろしくー」

「・・・おいっ、ちょっと待てよバカ目隠し‼️」

 

 電話をしている中、突然切られ、禪院真希は唖然としたがやがて「はっ」と息を取り戻し電話をしている相手に悪態をついた。

 

 だが、そんなやりとりをしているうちに明るい夕日もどんどん黒い夜に染まっていく。

 

 それは呪いが廻り呪霊が最も活動する時間帯だ。

 

「そもそも、なんで私にこんな難易度が高い任務が来るんだよ。術師殺しと一反木綿を探せって、本当上層部もどうかしてるぜ」

 

「いや、でも呪力が使えないとしては私が天敵なのか。いやいやそれはないな。相手は1級術師と特級呪霊を何度も殺し祓ってきたやり手だ」

 

 そこで禪院真希はずれようとしたメガネを掛け直し、槍らしきものを隠している袋を背中からはずし報告書を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、一反木綿は布の妖怪でどっかの学園に住み着いている。ええと、推定は1級。はぁ、おかしいだろ。私まだ4級だぞ」

 

 

「で、術師殺しの名前は衛宮切嗣。変な名前だな」

 

 

 

 

 

 

 

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「はあ、やっぱ夕日は綺麗だな。ずっと明るくて、純粋だな。俺もあんな風になってみたいな。ってまずいなもうこんな時間か藤ねえのご飯もあるし急いで帰らねえと。そもそもなんで俺が作んないといけねえんだよ」

 

 夕日を見て黄昏ていた衛宮士郎は慌てて、帰りの荷物をまとめ帰りの準備をする。耳を呪力で強化して耳を澄ませると校内にはあまり人はいなかった。

 そして空は暗く染まり夕日が包まれていく。

 

「いやー、帰りに商店街に行ってお惣菜と米を買わないといけないからなー、ちょっと急いで帰るか」

 

 そう言い衛宮士郎は教室のドアをガララと音をたて開け、足を一歩踏み出した。

 

「えっ、」

 

 

 そこで驚いた声を衛宮士郎の口から飛び出した。なぜなら衛宮士郎が立っている場所から4m前当たりに布が浮いていた。

 

ひらひらと揺れているが、衛宮士郎はどこか不気味に感じた。そもそも布は風もなく飛ぶのか、なぜその布から呪力が感じるのか。

 

周りに人がいないのがいっそう不気味さを感じさせ、衛宮士郎は心臓が高鳴るのを抑え、隣に偶然置いてあった鉄パイプを手で握り唱える。

 

 

「同調開始」

 

 すると今までグレー色だった鉄パイプに緑色の呪力が宿り変質していく。

 

(爺さんが昔言っていた、こういう人ならざるもの、いわゆる呪霊にはただの物理攻撃は効かない。攻撃するんだったら術式かもしくは呪力で体や武器を纏って攻撃しなくてはいけない。けど俺には術式がなく。呪力での強化も爺さんみたいにできない)

 

「jrgゔぉjsvkwぴvwkvh;kwhvぴwhv」

 

 ひらひらと空中に揺れていた純白の布は突如、人間には理解できない声を発した。

 

「うわ、気持ち悪いな」

 

衛宮士郎は目の前の光景を見て苦々しく言った。なぜなら清く美しい布にギラギラな眼光を持った目と目に届くと言わんばかりに釣り上がった口があったからだ。

 

(逃げるか、今ここで俺が戦っても勝てる保証はない。そもそも俺はまだ一度も戦ったことすらない)

 

 衛宮士郎に逃げる権利はある。だれだって人間が理解できないものを目にすれば足はすくむ。

 

 だが、衛宮士郎はあの夜、衛宮切嗣に言った。

 

 

 「だったら、俺がその正義の味方ってやつになってやるよ」

 

 その言葉は無意識に衛宮士郎の足をその場から動かさないように縛り付ける。

 

 

・・・逃げるなと、もしここで呪霊が暴れ、この学校の生徒に危害を加えられたらどうする。

 

 

 

 

 それは正義の味方に矛盾している。

 

「はあああああああああっ」

 

 衛宮士郎はカバンを廊下の隅に置き布の呪霊に愚直に立ち向かう。

 

 何の技術も型もないただの鉄パイプの振り下ろし。

 

 だが呪力で強化された分、その重さはコンクリートを壊すだろう。

 

 

・・・だが

 

 

「自h御jdgfvjhfvjfjんhlgkんkbhsぴg」

 

「がはっあああああああ」

 

 そんなただの振り下ろし攻撃も1級呪霊である一反木綿は避け返す刀で衛宮士郎の肩を切り裂いた。

 

 衛宮士郎は絶叫とともに倒れ、うずくまる。

 

 

「こjsdgf;おいhdsg;おいふsd後h」

 

 

 一反木綿はその姿を見て蔑みあざ笑い呪いとしての本性を表す。

 

 いつの間にか清らかな布はどす黒く変わり口は目に届く釣り上がっている。

 

 

「ういh右派vetslhlhせl絵tkjwsれf。hjsf絵dh。じゃdc」

 

 ひらひらりと不気味に揺れながら一反木綿は衛宮士郎に襲い掛かろうとくる。

 

 ゆっくりとゆっくりと揺れながら口を開け迫ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おいおい、なんで帷張ってんのに一般人がいるんだよ」

 

 衛宮士郎は目の前にきた呪霊に立ちすくんで目を瞑ろうとしたが何か女の声が聞こえた。

 

 

 だがいつまでたっても痛みが来ないことを不思議に思い衛宮士郎は目を開けてみる。

 

 

 そこには長身のリムレスのメガネをした女が身の丈にあった槍で一反木綿の牙を防いでいた。

 

 

 

 




少しだけ呪術とfateの設定が曖昧になるかもしれませんができるだけ矛盾しないように頑張ります。









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