かなりグダグダになってます。
「……俺等は…何のために戦ってるんだ?」
一人の青年が、仰向けに倒れながらふと言った。その全身は傷だらけになって、腕は大量の血で真っ赤に染まり、脚にも同じような深い傷を覆っていた。
他にも、眉間を撃たれた傷口からは血が流れ、全身は弾丸のかすり傷でいっぱいになっていた。
動くと全身に強烈な痛みが走る様な状態だったが、痛みが麻痺していたため、それほど苦しくなかった。
横を向くと自軍の兵士がたくさん倒れていた。殆どはもう完全に機能が停止している者たちである。
いわゆる、死と同じものだ。
ほんの一部は青年同様に、半死状態の仲間がいたが、すぐに力尽きてしまった。
辺りを見渡すが、立ち上がっている自軍の兵士はいないようだった。
見えるのは倒れている自軍の兵と編隊を組み、ゆっくりとこちらへ向かってくる敵軍だけだった。
敵軍は、息のある者にトドメを刺しながら進んでくる。
いずれ俺も殺されるのだと、青年は思った。そして、遂に敵軍は青年のすぐ近くまで来た。
その青年を見た敵兵は叫んだ。
「隊長、目標の人物を発見いたしました!」
「間違いないか?」
敵軍の隊長と思われるゴツイ大男は低い声で言った
「様々な情報を適合させたところ、間違いないと思われます!」
「そうか」
目標の人物は倒れている青年のことである。長い白銀色のロングコートに黒色の上着にライフルの照準のようなマークが付き、黒色のズボンを履いている。
敵軍の隊長は薄笑みをこぼし、青年に近づいた。そして首を掴み、持ち上げた。
「うぐ…」
首を閉めつけられ、身体が数十cmほど浮くような態勢になった。しかし、もがく気力は無かった。
「会えて光栄に思うぞ、リア・ビスマルク。」
リア・ビスマルクとは青年の名前である。
「…とても光栄に思う態度には見えないな」
リアは苦し紛れの声で言った。
「んなこたぁどうでもいい。とりあえずお前にはここで死んでもらうが、最後に何か言い残す言葉はあるか?」
「…そうだな」
少し考えて答えた。
「これからも部下に優しく生きろ」
「…は?」
敵軍の隊長は唖然としたがリアは構わず話を続けた。
「お前は部下を大事にしている珍しい奴だと聞いた。さらに勇敢で優しいとも聞いている」
「俺がそんなことをしているとでも?」
敵軍の隊長はリアを睨みつけた
「お前の基地の近くに行った時にお前の部下が言ってたんだ。間違いないだろ」
「てめぇ、本気で潰すぞ」
敵軍の隊長は怒りに震えていた。そこにリアが追撃する様に言った。
「やってみろよ、できるならな」
言い終えた瞬間にリアの身体は大きく振り上げられ、地面に思いきり叩きつけられた。意識が遠のく中、リアは彼の言葉を聞いた。
「次、会うことがあったらこの手でお前を潰す。覚えておけ」
敵軍の隊長は、部隊に全員帰還命令を出した。
「…本当、優しいな…あいつは…」
リアはそうこぼした後、意識を失った
今回の話は主人公のリア・ビスマルクが過去に経験したことの一部です。