午後だけTSする病【貞操観念逆転】   作:耳野笑

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【三行で分かる前回のあらすじ】

澪「お前まさか、私で抜いてないだろうな?」

吉乃「ご、ごめん! でもお前エロすぎるんだよ!」

澪「それはダメだろ! 親友をオカズにするな!」


第9話 中間テストで学年一位になったらおっぱい触らせてあげるよ(笑) まあお前じゃ無理だろうけど(笑)

 こんにちは、親友からオカズにされていた女・澪だ。

 

 そして私の隣にいるのは、私をオカズにしていた女・吉乃だ。

 

 来週から中間テストが始まるので、私たちは今、吉乃の家で勉強会をしている。

 

「私はいつまで吉乃係をやらなきゃいけないんだ」

 

「ずっと面倒見てくれよな、澪」

 

「え~だる~」

 

 私は、これまで全ての中間・期末で学年一位を取ってきた環境トップだ。そのため、毎回吉乃の勉強を見てあげている。

 

 が、今日の吉乃はモチベーションがなさそうだった。まだテストまで数日あるので、そこまで切迫してはいないのだ。

 

「なんかモチベがあればやる気出るんだけどな」

 

「たとえば?」

 

「私が学年一位取ったら澪の()っぱい触らせてくれ」

 

 私は自分の体を守るように抱いて、吉乃から距離を取る。

 

「お前の頭、マジで性欲しかないな」

 

「健全な女子高生なら誰でもそうだろ」

 

「まあそうだけども」

 

「で、学年一位になったら触らせてくれる?」

 

「え~なんでだよ」

 

「負けるのが怖いのか?」

 

「全教科赤点ギリギリの奴が学年一位に勝てるわけないだろ。寝言は寝てから言えよ、普通科高校の劣等生が」

 

「なんだと!!!!!」

 

「まあ、本当にお前が学年一位になったらおっぱい触らせてやるよ(笑) ムリだろうけど(笑)」

 

「おうやってやろうじゃねえか!!!!!」

 

 吉乃はシャーペンを握って机に向かい、熱心に勉強し始めた。

 

 動機はともかく、やる気になってくれてよかった。赤点を取ると追試になってしまい、一緒に遊べなくなる。私だって吉乃と遊べなくなるのは嫌なのだ。

 

 だから、ちょっとでも勉強をやる気になってくれるなら、その方がいい。

 

「澪、一応言っとくけど、触らせてもらうのは男の時のおっぱいだからな。女の時じゃなくて」

 

「分かってるって」

 

 *

 

 そして、中間テスト当日。吉乃は朝のホームルームが終わると、私のところへやってきた。

 

「いよいよ明日が中間テスト本番ですよ! むっちゃドキドキしてきた……。澪さん、今日くらい勉強は休んで明日に備えますよね?」

 

「今日と明日と明後日だよ。期末こそはがんばってよ」

 

「もうだめぽですか?????」

 

 共テに変わって久しいというのに、吉乃は古の『センター試験忘れコピペ』でふざけている。ずいぶんと余裕そうだった。

 

「なあ、今回はお前の勉強手伝ってないけど、ほんとに大丈夫か?」

 

「心配すんなよ」

 

「酢酸と酢酸ナトリウムの混合液が代表的な、少量の酸や塩基を加えてもpHが変化しない水溶液は?」

 

緩衝液(かんしょうえき)

 

「『やにわに』と『やおらに』の意味は?」

 

「『やにわに』は即座に。『やおらに』はゆっくりと」

 

刑部親王(おさかべしんのう)藤原不比等(ふじわらのふひと)が中心となって作った律令法典は?」

 

「大宝律令」

 

「うおすっご!!!!!」

 

 吉乃は腕を組んでドヤ顔をしている。

 

 私は思わず感動して立ち上がる。吉乃がこんなに勉強してくるなんて初めてだ。

 

「がんばったな吉乃。なんか今すごい嬉しい」

 

「澪、分かってるよな? 約束覚えてるよな?」

 

「ああ、うん。覚えてるよ。お前が学年一位になったらな」

 

「よし、絶対勝つ!!!!!」

 

 確かに、吉乃は頑張って勉強してきたようだ。

 

 とはいえ、不動の学年一位である私に勝てるはずもない。

 

 見せてやるよ、論理(ロジック)律動(リズム)を――。

 

 *

 

 数日後の昼休み。教室裏の黒板に、成績上位者の表が貼り出された。

 

 第一位 茨城吉乃 935点。

 第二位 琴澪 934点。

 

 ――私は崩れ落ち、床に膝をついた。

 

「ま、負けた……? この私が……?」

 

「いぃやっほぉおおおぅうッ! やったぜ! 見たか澪!」

 

 吉乃は喜びのあまり跳ね回っている。

 

 私は床に膝をついたまま頭を抱える。

 

「ちくしょうッ……!!!」

 

「残念だったなあ澪!!!!!」

 

 吉乃はドヤ顔で私を見下ろしてくる。

 

 この私が、吉乃より劣った存在?

 

 ありえない。こんなこと、受け入れられない。

 

 屈辱だ。こんなエロ猿に私が負けるなんて。私が吉乃以下の存在になるなんて。

 

「ほら立てよ、澪」

 

 私は吉乃に腕を掴んで起こされた。彼女はいやらしい笑みを浮かべて私を見ている。

 

「放課後が楽しみだなあ、澪?」

 

「くっ……! ぐうっ……!!!」

 

 *

 

 放課後。私と吉乃は、河川敷沿いの道を歩いていた。

 

 夕陽がオレンジ色に燃えている。川の水面が眩しかった。

 

 私はテストの回答用紙を握り締めながら、川に向かって叫ぶ。

 

「私の実力はこんなもんじゃねえええええッ!」

 

「うおどうした急に」

 

「これからは! 予習一日三時間! 復習一日六時間やる! 予定だあああッ!」

 

「Z会のCM?」

 

「ほあぁあああああああああああッ!」

 

 と、私は叫びながら走り出す。――が、その瞬間吉乃に腕を掴まれた。

 

「逃げられると思うのか?」

 

「……」

 

「約束だよな?」

 

「ほ、ほんとに触る気なのかよ?」

 

「当たり前だろ。そのために死ぬ気で勉強したんだから」

 

 **1

 

 そして、私は家に澪を連れ込み、一緒に自室へと移動した。

 

 ラグに座り、澪と膝を突き合わせるようにして向かい合う。彼は珍しく緊張していた。

 

「じゃあ、約束通りおっぱいを触らせてもらおうか」

 

「くっ……!!!」

 

 澪の表情が嫌そうに歪む。

 

「澪、脱いで」

 

「うっ……うぅッ……!」

 

 澪はブレザーを脱いだ。そして、ワイシャツのボタンを上からひとつずつ外していく。

 

 生脱ぎエッッッッロぉ……! エロすぎでしょこれ……!

 

 だらしなく鼻の下が伸びてしまう。やばい。男子の脱衣、最高のエンターテインメントすぎ。

 

 そして、澪はワイシャツを脱いだ。残るは、黒のインナーだけ。

 

 気が強そうな、切れ長の瞳。氷像のように美しく、冷たい圧のある顔。強く気高い容貌が、今は屈辱に歪んでいる。

 

「くっそ……!!! この変態っ……!!!」

 

 彼はインナーをめくり上げ、がばっと脱ぎ捨てた。

 

 露わになる――おっぱい。

 

 男子のおっぱい。

 

 男性らしい平らかな胸板と、桜色の綺麗な乳首。

 

 エッロ!!!!!!!!!!!!!

 

 男のおっぱいエッロ!!!!!!!

 

「うひょおおおおおおおおおッ!!!」

 

「うるさっ……! あんま見んなっ……!」

 

「おっぱい! 男のおっぱいだああああッ!」

 

 私は感激し、澪のおっぱいを凝視する。

 

 ほんのわずかな曲線を描く、平面的な胸。女では味わえない、男性らしい体の輪郭。

 

 そして、綺麗なピンク色の乳首。

 

 人生で初めて、男のおっぱいを見ている。私が、こんな美少年のおっぱいを見れている。

 

「じゃあ、触るよ……澪……!」

 

「お前っ、鼻息荒っ……!」

 

 私は澪のおっぱいを覆うように、優しく触れた。

 

 そして、揉み込むように撫でる。

 

 うおおおッ……! これが男子のおっぱい!

 

「こんのッ……陥没処女がッ……!」

 

「誰が陥没だって……?」

 

 ピキリと額の血管が動いたのが、自分でも分かった。

 

 私は澪の乳首を摘まみ、ぎゅっと抓った。

 

「んあっ……!♡」

 

「!?!?!?」

 

 澪は慌てて自分の口元を抑えた。

 

 え、なに今の声、すっごい可愛かった……。

 

 元々地声がASMRみたいなしっとりした声だからか、余計に喘ぎ声が淫靡だった。

 

「んっ……!♡ んんっ……!♡」

 

「お前エッロ……!」

 

 澪は顔を真っ赤にして、快楽に耐え、必死に声を押し殺している。

 

 嗜虐心に火が付く。

 

 澪を、いじめたい。啼かせたい。顔を真っ赤にして屈辱に震える姿を見たい。

 

 私は彼の肩を掴んで押し倒した。

 

「え、ちょっ、んっ……!♡」

 

 彼の乳首を、ダイヤルのように素早く抓り倒す。

 

「んうッ……!♡ あっ……!♡ んんぅッ……!♡」

 

 乳首をいじってやる度、澪の喉から甘い嬌声が漏れ聞こえる。彼は海老反りになり、びくびくと腰を跳ねさせながら、気持ちよさそうに悶えていた。

 

「澪エッロ……!」

 

「やめっ……! ばかっ……! んあっ……!♡」

 

「お前乳首よわっ!!!!!」

 

「よわくないっ!!!!!!」

 

 澪は顔を真っ赤にして、潤んだ瞳で私を睨みつける。屈辱に表情が歪み――煽情的だった。

 

「こらっ……! んっ……!♡ あっ……!♡」

 

 ラグに澪を組み敷いたまま、彼の乳首を責める。澪は淫乱に啼きながら、抵抗して藻掻いている。

 

 ああ、だめだ。もうこんなの、ガマンできない。

 

 私は、澪に顔を近づけ――。

 

「このケダモノがっ!!!!!」

 

「ぐへえっ!!!!!!!!!」

 

 ビンタされた。身体がふらつく。

 

 澪は私の下から脱出して、体勢を整える。

 

「お前いま絶対キスしようとしただろ!」

 

「え、うん」

 

「そこまで許してないだろ!」

 

「ごめん、もう限界だった」

 

「コイツ……」

 

 澪は呆れた目で私を見下ろしている。

 

 私は彼を見上げて頼み込む。

 

「じゃあ変なことしないから、もうちょっとおっぱい触らせて」

 

「もうダメ」

 

「頼む!!!!!」

 

「ダメなものはダメ! もうおしまい!」

 

 澪はそう言いながらインナーを着始める。

 

 ああ……そんなあ……。

 

 あっという間に、澪はシャツとブレザーまで着込んでしまった。そして彼は立ち上がり、荷物を持って部屋を出ていく。

 

「今日は帰る。私のことオカズにするなよ」

 

「コメントは控えさせていただきます」

 

「おいふざけんな!!!!! 絶対するなよ!」

 

 **2

 

 私は自室のベッドへ横たわり、さっきの出来事を振り返る。

 

 ついにおっぱいを触られてしまった。

 

 アイツ、私があのまま受け入れてたら最後までするつもりだった。

 

 いつか、流されそうで怖い。

 

 というか……男の体でするセックスって気持ちいいのかな?

 

 ……。

 

 ……。

 

 いや、なんで相手を吉乃で想像してるんだ。

 

 あ~~~~~も~~~~~~!!!

 

 吉乃のアホ~~~~~~~~!!!

*1
吉乃視点

*2
澪視点

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