ホロウの中で人のGO!を咎めるおじさん   作:究極の出来損ない

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今回紹介するのは、適当観の軒下に閉じ込められた変な仮面した皆さんご存じのあの動物。
そう、ゼンゼロトビラオジサンモドキを紹介したいと思います。

この変なおじさんは適当観の軒下の土の中に巣(秘密基地)を作ります。生態としては極めて友好的ですが、天敵の讃頌会を見つけるとバチクソにバチギレて周辺を暴れ回ります。

主食はもっぱらロープウェイの途中から見える海の下で素潜りして魚を確保している姿がしばしば見られます。
そして時折、文化的な生活をさせようと大姉弟子や十三代目宗主等に屋内に連れて行かれています。

本人としては綺麗なお姉さんと巨乳に弱く、よく道端でじっと眺めている姿が見受けられます。そしてその事がバレて、知り合いの女性に良く説教を受けている姿が衛非地区の風物詩となっています。

そんなむっつりスケベな変なおじさん、ヤヌスのホームレスの紹介でした。




ヒイロみたいに起き上がれなかった奴

体感時間的には3時間位、こうして現実逃避染みた思考に逃げていただろうか。

相変わらずの暗闇に辟易しながら、最後に見たあの紅い破滅的な光について思いを馳せる。

 

あれは、私の怒りの具現化だろうか?それとも周りの感情をも巻き込んだ嵐の様なものだろうか。

答えは見つからずに、堂々巡りを繰り返す。

 

あんな危険な力を持ってしまっているなら、いっそこのまま目を覚まさない方が良いのではないかという考えも浮かんだが、それは逃げでしかない。

 

最初に武器を手に取った時に、ひとつだけ自分に誓った事がある。

状況に流されるしかなく、自分の命を護る為に訳も分からずにエーテリアスになり掛けのホロウレイダーを手に掛けた時だったかな。

 

 

『死ぬ間際まで生きるのを諦めない』

 

 

任務と言い訳して、自分勝手に殺してきたんだ。だったらその分生きなければそれは殺した奴等に申し訳が立たない。

ある種の開き直りでもあるし、こんな世紀末な世界で生き残った側になったのならやれる所までやろうの反抗の意志。

 

そう思って今日(こんにち)今日まで戦い抜いたが、もしかして私の本質って守護者というより破壊者では、と先程気づきを得てから妙に、こう、居心地が悪い。

 

 

この1年、ラウ・ル・クルーゼの真似しながら臨時指揮官として現場での指示をする事もあったから自然と口調も似てきたが、私は人類壊滅の間際で、壊滅させる為の最期の鍵を、コイントス紛いの賭けに使ったりは絶対にしない。しないったらしない。

 

もっとこう、あった筈なんだ。あの人も救われて、生きて来て良かったなって思える瞬間が、未来があった筈なんだ。

 

でも原作ではそうはならなかったからなぁ・・・。

そんでもって私の状況的に、いっぱいいっぱいの中で、陣頭指揮の優秀な指揮官って条件で真っ先に頭に浮かんだから肖った(あやかった)んだが、今振り返ってみれば真似していたのか、そのものになりつつあるのか、境界線が判らなくなってきた。

 

 

いや、起きてからは俺は、俺の筈だ。それは間違いない。だが、あの破滅的なまでの衝動は果たして本当に私自身のものだったのか?

今思えばそれ自体に疑問は残る。残るが、確かめる術はないな・・・。

 

 

――――――暗闇から、徐々に眩い陽光を思わせる温かな光が私の目を眩ませる。

 

 

そろそろ目覚めの時だろうかと、ぼんやりと思いながらそもそもなんで意識ない筈なのに、こんな思考出来る様な謎空間に魂だか、精神トンでるのかさっぱりわからんが直感でそう感じた。

 

 

目の前がもう目が開けてられないくらい眩しくなって、片手で目を覆いながら防御する。精神体なのに、眩しく感じるのおかしんですけどぉぉぉっ!?

 

 

 

 

あ”あ”ああぁぁぁあああっ!!!なんのひかりっっ?!

 

 

 

 

 

あ、気づいた。アル・ダ・フラガと讃頌会の傲慢な所がかなり似てるから嫌いなんだ。

 

 

そんなどうでも良い事を思いながら、俺は/私は眩い光の中に召し上げられて、目覚めた。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・多分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

「あぁぁぁいいっ!なんのひかりぃっ?!」

 

 

 

 

 

 

ガバリと上半身を起こしながら、目を開ける。ぼやけた視界には、こっちに生まれてからついぞ見た事の無かった中華風の室内。翌々見てみると、なんとなく、記憶の片隅にある風景と一致するが、確信はない。

目覚める前、何かとてつもなく嫌がらせを受けた記憶だけは残っていて、私は荒い息を繰り返す。ぜいぜいと、気道を通る空気の流れがつっかえる感じがして、反射的に咳が出てしまう。

 

 

「ゲッホ!ゴホッ!・・・あれからどれだけ経ったんだ?」

 

 

痛む喉を擦りながら、ガラガラに荒れた声を出して経過した時間を、体調から割り出そうとするが、もうね。痛まない場所ないくらいどこもかしこも、

 

 

いたい・・・。

 

 

 

特に、何か顔が引き攣る感じするし、左手は感覚あるけど、動きが鈍い。

 

 

どうやら、どうなってこうなったのかは知らないし疑問だが、私は誰かに拾われて看病されていたらしい。寝台に寝そべさせられていて、白い病棟着のような、薄い浴衣に似た物を着せられている。

 

 

考えうる限り、かなり最悪な部類のコンディションだ。しかし、それがどうした?それが、私が歩みを止める道理とはならない。

 

 

「ふっ・・・!ぐぅぅ・・・!」

 

 

痛みに呻きながら、両腕に力を込めて、寝台から脚をはみ出させて、かけられたあったかい布団を脇に押しやり、立ち上がるべく這いずる様に体を動かす。

助けて貰って申し訳ないが、確実に防衛軍の機密保持班が動いている筈だ。住民に迷惑がかかる前に何としても逃げなければ・・・。

 

私のせいで、誰かが巻き込まれて不利益を被るなど、私の軍人としての矜持が許せんのだ・・・!

 

 

四苦八苦しながらなんとか立ち上がり、力の入らない右足を引きずりながら部屋の出入り口になってる、引き戸を目指して一歩ずつ、歩を進める。

 

歩む度に、全身を痛みが襲うが、血が出る感覚はない。なら、時間制限はないようなものだ。なんとしても、ここを出て、態勢を整えなければ。装備はないが、今は潜む時だ。まともに戦える状態でないなら戦わなければ良いだけだ。

 

 

素足のまま、ひんやり冷たい床を味わいつつ、引き戸を開け放ち、周囲を見渡す。

周囲に人の気配はない。さっき寝言に反応して誰も来なかったのが良い証拠だ。青竹の長椅子などが置かれた

古風な造りの中庭を見渡し、廊下を一歩一歩進んでいく。

 

歩を進める度に、全身が痛んで歩みが遅くなるが、着実に出口へと近づいている。

 

山奥へと続く裏口らしき寂れた片開きの木戸に辿り着き、深い息をひとつ吐き出し、気合を入れて開けようと―――――

 

 

「なんじゃ、礼も無しにもう行こうというのかね?その体じゃどの道ロクに長い距離は移動出来んじゃろうて。

もう少し休んでも罰は当たらんぞ」

 

 

不意に背後から掛けられた声に動きを止める。

 

 

「ほほほ、悪戯がバレた小僧の動きそのものじゃな。まあ、なに。如何な事情があるかは分からぬが、この爺で良ければ聞き相手になるでな」

 

 

観念してゆっくりと敵意がない事を証明する為、両手を頭上に組み合わせて緩やかに振り返る。

 

 

・・・ああ、声を聞いてから聞き覚えのある声だと思ったが、やはりここはそうだったか。

 

振り向いた先には、整えられたロマンスグレーの顎髭を片手で扱きながら、興味深そうに人の好さげな眦をこちらに向ける好々爺が立っていた。

 

 

――――雲嶽山11代目宗主その人が、袋に包まれた『青溟剣』を背負ったまま、此方に問う様子に口を開いて返答する。

 

 

「礼を失し、此処を去る無礼は許していただきたい。私は軍部の人間です。あなた方に迷惑がかかる」

 

 

思考で浮かぶのは、黒尽くめの装備に身を包んだ精鋭の集団が、私の身柄を回収する為にこの雲嶽山に押し寄せる光景だった。

バチリ、と米神に走り、思わず手で押さえる。

 

 

「む?この送られて来る思念は・・・そうか、お主『超越者』じゃな?」

 

 

「超越・・・?何ですかそれは」

 

 

米神を押さえながら、宗主の呟きに問い返し、混乱する。

 

 

 

今、意識してなかったが、サイコウェーブでイメージを宗主に送ってしまった・・・?

 

 

やらかした失態とまさかこの力の正体を彼が知っているとも思わず、思い切り思考が散らかるが、再び宗主が口を開くのを見て、一先ず黙って先を促す。

 

 

「超越者、かつてホロウが現れて間もない頃に、それまでこの世に存在し得なかった超常なる力に目覚めた者達の事じゃ。ホロウにあるエーテルに感応して能力を使役する者達とは、一線を画す。奴等は『自らの思念を相手に直接伝えたり、その思念の強さで周囲を物理的に破壊できる者達』の事よ」

 

 

眦が少し吊り上がり、事の深刻さを物語る様に語る言葉が重く響いてくる。

 

 

「私がですか?ですがこれと言って便利なだけで、それ程危険視するものでもないと思いますが?

 

 

「いいや、超越者達はとある事情によって文字通り全滅しておる。加齢と共に増す思念波の影響で精神が崩壊して最期は、周囲の動くものに反応して襲いかかるだけの狂気に陥る」

 

 

「・・・それを止める術はありますか?」

 

 

「わしが知っているのはそうなった事実だけじゃ。だが、もしかしたら手段はあるかもしれんのう・・・。酷な事を述べた。許せ、若人よ」

 

 

「いえ、多少自分の力の事が判りました。寧ろ、礼を言わせていただきます」

 

 

告げられた様々な大きすぎる衝撃に押さえていた手が眉間に伸びて、寄った皺を揉み解そうと指を動かす。

 

 

 

 

――――ゼンゼロの設定になかったよなぁ?!そんなもん!!周囲の動くものに反応するとかエーテリアスと何も変わらねぇじゃねぇかバーカッッッ!!! 

 

 

心の中で神聖中指を天に向け、おったててあまりの己の身の不遇さに思い切り溜息を吐く。

 

 

「小僧、あまりそういう下品な仕草は良くないぞ・・・?」

 

 

「これも見えてんのかよ!エェェッ?!」

 

 

 

そもそも面倒臭い事全ての原因の防衛軍も、この世界に蔓延るクソ共もみんな纏めてファッ〇ューッ!

いつかぶちころしてやるからなぁっ!!!!!

 

 

 

 

「やめなさい」

 

 

「はい・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この前の海に主人公浮かぶシーンにつ づ く
と書かなかった私を褒めて欲しい。  

あの姉妹はまだ出ませんよ。まだね・・・
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