ホロウの中で人のGO!を咎めるおじさん   作:究極の出来損ない

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最近見た筆者の悪夢

マイクロビキニ駒野君です。私だけ悪夢見るの割に合わないのでクルーゼに代わり皆様に悪夢をお送りします。

絶対友人のせい()

駒野君とアキラでmagnetのPVやれ。


これこそがヒトのGO!!!


※ノイズだから無視でいいよ。


生還凱旋

「やあ、おはよう若人。いや、クルーゼ君。よく眠れたかね?」

 

 

「おはようございます宗主殿。ええお陰様で、ぐっすりと眠れましたよ。して、早朝にこちらへお伺いされた理由は何ですかね?」

 

 

未だに強張る節々に四苦八苦しつつ、昨日より真面に動く様になった両手をリハビリがてらに動かして短時間ながら熟睡出来た私は、体温で温まった布団を丁寧に畳み終えて宗主殿に返答を返す。

 

 

幸い、昨夜の兄弟との最期の交流は、察知されていなかったらしい。無用な心配はかけたくないし、気恥ずかしいものもある。この世界、肉親との別れや、恋人、親しい友との別れ等、星の数程ある。

私だけが、それが起きたからと立ち止まってはいられない。ましてや、私自身が殺したのだから泣き言は言ってられない。あいつらの分まで生き抜くと改めて誓ったものな・・・。

 

空を握る掌に、回復が異常に早まっているのを自覚する。この力・・・ニュータイプではなく、一種のサイコキネシス等の物理的超常現象を引き起こす作用があるのではないかと、仮説が浮かび上がる。

昨日に比べても、火傷を負った全身の引き攣りがあまり感じられない。

 

psychic・・・。超能力と言われるそれが、私の力の本質ならば、この治癒力にも説明がつく。昔、転生前に読んだ与太話ばかりが載っていた雑誌のソレに記述されていた内の1つに、ヒーリングファクターという物があった。

 

生物が持つ免疫機能を、自らが持つ精神的なエネルギー等で過剰作動させ、劇的に回復力を高めるとかいう物があったのを記憶している。多分だが、私の持つこの力はそうだと今の所はそう仮定する。

 

仮にこれが、気やチャクラ等の武術や宗教的な力の発現であったのならば、アレだ。あれ撃ちたい。かめはめ波。

だが、直感的にはこれはそうでないとは漠然と解るのだ。

 

なんでかって言うと、ファンネルの軌道の動きとかってどー考えても精神感応でしょ。配置の決定、軌跡の流動操作予測。指示及び、実行命令。

 

これらを人体上の反応限界を明らかに超えた操作自体がそもそも、そうでなければ有り得ないと私は思っている。

仮に脳波で操るドローンが有るとする。直感的な操作ならば苦も無く出来るかもしれないが、私ですら16本のファンネルを使用できていた。負荷は結構掛かっていたが、それでも頭痛程度。

 

私が思うにあれは、一種のサイコキネシスによる操作、指揮ではないかと予感している。その証拠に―――――

 

 

「なんと、傷が・・・!」

 

 

「ぬおぉぉっ・・・!」

 

 

宗主殿へと振り返りながら、意図的にファンネルを操作した時の様に精神を集中させて、自らの肉体を包み込む様に意識を広げ、自身が朧気に近くできるエネルギー体が自らを包んだのを認識してから出力を、オーバーロード気味に過剰作動させる。

 

メキメキとかパキパキと肉体から響く不快な音を無視しながら、両手を掲げて焼けて変色した肌の色を観察する。

見る見る内に、変色した肌が瑞々しいかつての火傷を負う前の健康さを取り戻していく。

いや、違うな。『再生』していく。

細やかな痙攣とも似つかない震えが、再生する箇所を刺激し肌を撫ぜる。

 

軋んでいた骨や、動き辛いと思っていたが断裂を起こしていたらしい筋肉も再生され尽くし、新生したと言っても過言でもない状態で力強く掌を握り締める。

ギュッと空を握り潰し、肉体が万全の状態に戻ったのを自覚し、溜息を吐く。

 

 

 

――――――ピキィーーン

 

 

 

全快した肉体の快適さに清々しさを感じながら、昨日起きてから不調を起こしていた精神感応がノイズや極端な増減を起こさないのに気づき、リハビリがてら心を落ち着けて周囲の人物の感情をリーディングするべく集中する。

瞬間、脳裏を過ぎる電流が、想像する上で、有り得て欲しくないヴィジョンを脳内叩き付けて来た。そのヴィジョンの鮮明さとリアリティに顔を顰めて、焦燥感に囚われ、声を荒げて吐き捨てる。

 

 

「何だこの忌わしい不快な映像は・・・!愚かしいにも程があるぞ!過ちを繰り返そうというのか?!」

 

 

「未来予知か。お主も、やはり奴と同じ・・・」

 

 

何かを呟く宗主殿の言葉を聞き取れなかったが、私が見たものはどうやらこれから起きる可能性の出来事であろう事は、如実に理解できた。捜索すらせずに、防衛軍に蔓延る讃頌会の連中が、上層部に圧力を掛けてオリジナルのクローンの製造を強引に進ませている光景だった。

考え得る中で、最も愚かしい選択を採った連中を今すぐ止めなければ、第2第3の私、そして兄弟達を生み出してしまう。

 

 

「儂はもうお主が何をやっても驚かんわ。だが、動ける様になったとはいえ、今戻るのは自殺行為じゃぞ?」

 

 

「いいえ、こうなった私を、軍が止めれる者は少ないですよ。何より、今信じられない位快調なんですよ・・・。過去に類を見ない程に」

 

 

「我等の助けは不要になるかのう」

 

 

「助けはありがたいのですが・・・今は、急いで潜伏しようとする奴等の首を掴まなくてはなりません。私は、行きます。それに・・・真正面から奴等を潰します。圧倒的に、反撃してきてもその意志毎、塵すら残さず」

 

 

兄弟達との別れを済ませた影響かどうかは知らんが、今の私のサイコウェーブの受信感度、出力、操作・・・軽く見積もっても今までにない程の絶好調だった。ファンネルや、EBRがなくとも、誰にも負けないと確信が持てる程に。

 

 

「どうしても止まる気はないんじゃな」

 

 

「行かねば、更なる悲劇が生まれます。あなたはきっとそれなりに、私の様な者の能力を把握しておられるのでしょう。であれば、理解なさっている筈です。超えたその先に、私は悲劇を積み重ねたくはないのです」

 

 

今私が動かなければ、未来予知染みたヴィジョンが脳裏を揺さぶっているのだ。私達の様な者を量産しようとする意志が、私の所属する基地から鋭敏に、悪意の波動ともいうべきものが放たれて、私へと突き刺さるのを。

我等のオリジナルのDNAをどう採取したかは興味がないが、原生ホロウにあった方は奇しくも燃え尽きた。

 

予感が私を導き、残っているのはあと1つと切に訴えかけてくる。なんとしても残るもう片方を処分する。私のこの行動自体が、誰かに操られている様な不快感を感じるが、これがもし、弟達の遺志の導きだというならば・・・せめて、生き残った兄として、始末をつけてやりたい。

 

 

「お主も・・・道を定めたのじゃな」

 

 

「いいえ、歩いた跡が道になるのです。私は、今やらなければならないことをやりに行くだけです。道と言うにはあまりにも拙い物でしょう。状況が落ち着きましたら、改めて礼をしに来ます」

 

 

ゆるりとした寝間着の帯をギュッと締め直し、早朝の明るさに目を細めながら、素足で石畳をペタペタと歩いて行く。恰好が寝起きそのものだろうと、羞恥心も糞もない。実験動物みたいにラボで、全裸でのデータ採取なんぞ当たり前だったから今更なんとも思わん。

 

服着てるだけマシだ。足自体も石畳を直に踏み締めようが靴を履いてる時と何も変わらない。痛みもないし、気にならない。

 

 

「待て待て待て。服は用意してあるから、せめてそれを着て行かんか」

 

 

「これ以上の施しを受けると私が、申し訳なさでいっぱいになるのでいりません」

 

 

後ろから止めてくる宗主殿にペタペタ野生児の如く、素足のまま正門へと足を運ぶ私を、正門前で門番をしていたであろうお弟子さん達がギョッとした目でこちらを見てくる。

 

 

朝早くから大変そうですね。

 

 

此処から大分距離を走らなければならないので、気合を入れる様に脱力した右手首をブルリとスナップさせて足に力を込めていく。

 

 

「クルーゼ。止まれ、止まらんか!今行っては敵の思う壺じゃぞ!」

 

 

「私の魂が訴えてるんですよ。あいつらを逃がすなって、許すなって、だから聞きません。聞けません」

 

 

私から出たとは思えない程に低く、唸る様に吐き出した言葉が早朝の穏やかな気配を切り裂いて、辺りを威圧する。結局、どうなろうと、俺が体験してきた生き地獄は体験した者にしか解らないのさ。この、燃え尽きる様な怒りも、憎しみも悲しみもだ。

俺の兄弟は、俺が殺したが、原因を作ったのはあいつらだ。この世界の屑共だ。何を対価にしても許すつもりもない。

 

 

 

―――――滅ぼしてやる。

 

 

 

証拠隠滅にDNAやデータを破棄するならまだ黙ってやったが、脳裏のヴィジョンには私達と全く同じ顔の連中が無感情に市民を連行して、悍ましい実験の供物に幾多もの犠牲を出す。信じがたいが、放っておけば高確率で訪れるであろう絶望の未来。

ああ、許せない。許せんさ。そんな為に命は生まれるべきじゃない。歪みを抱えた命ならば、私が破壊する。

 

 

なんとしても、この怒りと共に。そして、兄弟達の遺志と共に。

 

 

 

―――――引き留める宗主殿や、何が起きたのかを分かっていなくても引き留めようと声を掛けてくるお弟子さん達の声を無視して、私は正門の(かんぬき)を蹴り抜いた。

 

 

 

自由の為ではない。俺達の系譜に連なる罪を清算する為だ。今度は許しは請わない。

 

 

我ながら信じられない様な剛力を発揮した前蹴りが、閂を見事に拉げさせ、私の足の裏の形に砕けた正門の一部がバラバラと吹き飛んで行くのを尻目に、溢れる力をそのままに素足のまま走り出す。

皆からの声に背を向けて、走り出した。

 

 

 

 

 

 




一応伝えておきます。この小説モドキは最終的にACやタイタンフォール由来の技術を描写する場合があります。登場させる際、タグに増やす予定なので色々と覚悟して下さい。
ほぼほぼタイタンフォール由来は、話の展開上描写したいので告知しておきます。ACはもしかしたらって可能性。

最後に、レミエールと音動機どっちも天井だったの絶対に許さねぇ。許さねぇぞ。ノルムー。
(ノルムーは引く余裕ありませんでした)
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