逆転なんて許さない   作:続(ツヅ)

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第10話『キャラはアタック、コール、リリースのいずれかができる』

 

 

「「ソウルファイト強制執行!」」

 

 俺とメアの間を暗い壁が隔てる。

 

 これで1対1か。

 

 目の前の警察官(ゲス)を見つめる。

 見た目以外の全てから嫌な雰囲気を醸し出しているそれは、前世界のちゃんとした警察と見比べれば違いなど一目瞭然…見比べるのも失礼だな。

 

 

 よし、さっさとぶちのめすか。

 

 

「さぁ着ぐるみ野郎、てめぇ見てぇな奴は明日には犯罪者としてでも映ってるだろうよww」

 

 ゲスが煽ってくるが言い返すことが出来ないでいると、マクマに搭載された機能が勝手に起動した。

 

 『音声自動変換モード起動』

 

 これは…セツナが勝手に改造した物か、今だけは感謝する。

 

『「うっせぇなぁ、警察モドキが警察の真似事すんじゃねぇよ」』

 

 自分でも驚くほど冷たい声で返事をして思わずハッとする。

 これほどまでに怒るのなんていつぶりだろうか…やはりゲスは苦手だ。

 息を整え相手を見据える。

 

「なんだぁその声?フッ中身は女だったのかよ。それじゃあさっさとその着ぐるみ剥いでやるよ!!!」 

 

 ゲスがボードを構えるを見て俺もボードを構える。

 

 

「『デッキセット』ォ!」

 

 

 事前にシャッフルしていたデッキをボードの下へセットする。

 

 

「『ファイトボード起動』!」

 

 

 ボードが音を鳴らし高速でシャッフルをする。

 

 

「マナイグニッション!」

『マナカードセット』

 

 

 デッキから10枚の束がボードの反対側へ移る。

 

 

「『対戦開始(イグニッションスタート)』!!」

 

 

 

 

 

 先攻だと確認した後に引かれたカードを見る。

 <エナジー至高粘性生物(スプライム)>に<ランナー至高粘性生物(スプライム)>もあって文句なしの手札だが、先ほどのファイトで相手のデッキは判明済み。

 ここは初動よりも数少ないメタカードの方を探す方がいいか。

 

『マリガンします』

 

「へっ、俺にドローさせたこと後悔するぜ」

 

 ゲスの言葉は無視して、手札が全てデッキに戻し…一旦抜くか。

 

 ボードからデッキを無理やり引き抜き自分でシャッフルする。

 戻した後更にオートシャッフル…よしっこれで完璧に無作為化されただろう。

 

 再度手札を確認してデッキの中身を思い出す。

 先ほどと同じ種類のカードは1枚、つまりデッキ30枚の内9枚は判明した。

 トリガーが見えなかったことを考慮すればマナに2、3枚程度は埋まっているだろう。

 

 

『イグニッションフェイズはなし、メインフェイズ』

 

『<アンブレイダーNo.21 ニール>をセットして、1コストでマジック<至高粘性生物(スプライム)が現れた>を発動します』

 

 サーチは…エナジーでいいか。

 

『デッキを見て至高粘性生物(スプライム)1枚をデッキトップに置きます。対象は<エナジー至高粘性生物(スプライム)>』

 

『エンドフェイズ、フィニッシュドローをしてターンエンド』

 

 さて、出来れば事故ってて欲しいところだがどうなるか。

 

 

 

 

 

 …進行がなくゲスの方を見ると何やら笑うのをこらえていた。

 

「ヒッヒッヒッwww雑魚スライム(スプライム)ってお前マジかよwwwそんなんで啖呵切ってきたとか…あー我慢できねぇwwもう無理wwマジおもろいなww」

 

 その言葉を聞き、俺の怒りは氷点下に達した。

 もう何も言わない、確かにカードに強い弱いはあるがそこまで馬鹿にされちゃあ許せねぇ。

 

「ヒッ、ヒッヒッwwお、俺のターン」

「イグニッション、マリガンを含めて2ドローw」

 

 ゲスは笑いながらファイトを続ける。

 

「エナジーをセットしてターンエンド」

 

 木光のテーマトラップ…まぁ期待はしていなかったがやはり事故はなさそうだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 着ぐるみ女?は結局雑魚を出してエナジーを増やしただけ。これじゃあ今回のファイトも楽勝だな。

 

「決めるぜ、俺のターン!!」

 

 感じるぜ!闇の気配が!

 

「イグニッション、ドロー!!」

 

 その指が引いたカードは<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>…の2枚目。

 

 フッ、勝ったな。

 

「エナジーセットォ!俺は<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>を召喚!」

 

「【瞬発】で俺のエナジー以下の封鎖魔獣をどこからでも出せる!俺は手札より2体目の<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>を召喚!」

 

 真っ黒なカードから鎖を操る魔獣が這い出てくる。

 魔獣は鎖をカードへと絡めて引っ張り出す。

 

「更に【瞬発】!手札から<封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウギン>」

「フウギンの【瞬発】!こっちはエナジーからしか出せねぇが…エナジーから<封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウギン>を出すぜ」

 

 見た目だけで言えばゴリラにペンギンと可愛らしいが、場に存在するカード達は白目を向き、ホラー映画に出てくるようなおどろおどろしい姿をしている。

 

 こちらは2ターン目でフウラ(4/3)2体にフウギン《2/2》2体、やっぱり闇のカードは最高だぜ。

 へっ、俺の完璧なプレイングで着ぐるみ女も微動だにしなくなったか。

 

「バトルフェイズ!こいつらは全部【速攻】持ちだぁ!<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>でアタック!」

 

 大きな前腕から破壊の拳が繰り出され、マクマは煙に包まれる。

 

 着ぐるみの頭が動き、視線がエナジーから対戦相手を向く。

 

『何もなし』

 

「おぉや~?今トリガーが落ちたようだがそうかそうか発動しないんでちゅねぇ~w降参速かったなぁww」

 

『さっさと来いよ警察風情が、お前の逆立った変な髪も落ちちゃうんじゃないか?』

 

「チッ、だったらさっさと終わらせてやるよ!!やれお前ら!!」

 

 命令に続き残りの<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>、<封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウギン>2体がマクマに襲い掛かる。

 

 フウラの拳を受け止め、カードを発動する。

 

『トリガートラップ<トライファイヤー>、効果で相手のキャラ3体をダウン』

 

 炎がフウギン2体を包む。

 

「無駄な抵抗ご苦労様w次のターンで終わらせてやるよwフィニッシュドロー!ターンエンド」

 

 

 

『ターン貰います、イグニッション、ドロー』

 

 エナジー9もあるようだが…いくら雑魚スライム(スプライム)を出したところで俺の盤面を崩せるわけがねぇ!

 

『メインフェイズ』

 

 言ってなかったが<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>が2体揃えばいくらキャラを出したところで無駄だ。

 

『<スピード至高粘性生物(スプライム)>をセット』

 

 カードを使った途端アタックもブロックもコールもリリースもできなくなる!やっぱり闇のカードは完璧だなぁ。

 

 元のごみカードなんて使いたくねぇわ。

 

『火の2コストで<神喰寝具(シングシング) フォーマットレス>を召喚』

 

 雑魚スライム(スプライム)じゃない?まぁいいか。

 

「そろそろネタバラシしてやる、てめぇがいくらレアなカードを出したところで無駄なんだよ!」

「<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>の【オーラ】発動!相手がカードを使った時、フウラの【瞬発】が発動する!」

 

 着ぐるみ女の出したキャラに鎖が伸びる。

 カードを見ながら効果を読み上げる。

 

「相手の場のキャラ全てはこのカード以外をアタックできず、このカードをブロックできなくなり、コール、リリースもできなくなる。エナジー、手…こっちは関係ねぇか。つまり、お前のキャラはアタックもブロックもコールもリリースもできなくなる!」

 

 仕組みはよくわからねぇがいつもの最強コンボ、相手がいくらURやSRを出してきたところで何もできずに棒立ちするままになる最強の能力。

 

『ビーストチェ…<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>の【オーラ】の処理前に先にこちらの【瞬発】から効果解決します』

 

 

『他のキャラ1体を選ぶ。そのキャラとこのキャラを2ターン後の自分イグニッションフェイズまで()()()にする。対象は<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>』 

 

 

 鎖がノイズで出来たキャラを拘束する前に、逆に鎖の魔獣を包みながら共に虚空へ消えていく。

 

「何をしやがったてめぇ!!?」

 

『<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>2体の効果が何もないなら続けますよ?』

 

「だから何しやがったって聞いてるんだよ!!!」

 

 マクマはギャアギャア騒ぐ警察を無視してプレイを続ける。

 

『…何も無いようなので続けます。火の2コストで<神喰寝具(シングシング) フォーマットレス>をもう一体召喚、【瞬発】により<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>と<神喰寝具(シングシング) フォーマット>が2ターン後まで裏向きになります』

 

「おいっ!!聞いてんのか着ぐるみ女ァ!!」

 

『…<神喰寝具(シングシング) フォーマットレス>の効果で<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>は裏向きになりました。裏向きのカードは表向きに戻るまでゲームから認識されずいないものとして扱われます。つまり<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>は現在いないものとして扱われています。表向きになる条件はカードごとの違いますが、今回は2ターン後の自分イグニッションフェイズまで裏向きのままです』

 

「意味が分かんねぇ…」

 

 マクマの言っていることが理解できず、ただただ思ってることが口から洩れる。

 

『エンドフェイズ、フィニッシュドローをしてターンエンド』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「意味は分からねぇが、お前の命がこのターンまでなのは変わんねぇ」

 

 負け筋が…

 

「俺のターン!イグニッション!ドロー」

 

 まだ負け筋が大きすぎる。

 

 ゲスの言った言葉は半分正解半分間違いだ。

 俺のマナが残り2な事実は変わんねぇ。

 <封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウギン>2体は止められることは俺のエナジーを見たら分かる事だが…煽り的に【二回行動】【速攻】、もしくは【速攻】持ちを2体出せるかもしれねぇ

 

「エナジーセット」

 

 マナは残り2枚…埋まってるか? 

 

「バトルフェイズ!!」

 

…何もないのか?

 

「<封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウギン>2体でプレイヤーにアタック!!!」

 

『6コストでトラップ<亡者の霧>を発動、自身の墓地の枚数以下のコストのキャラを2体選ぶ。そのキャラは次の自分イグニッションフェイズまでプレイヤーにアタックできない。対象はフウギン2体、通りますか?』

 

「チッ、さっきのトラップか」

 

 迫る封鎖魔獣達とマクマの間を霧が隔て、封鎖魔獣達の鎖は届かない。

 

「クソが!、フィニッシュドロー!ターンエンド」

 

 

 

『ターン貰います、イグニッション、ドロー、次のターン裏向きのカードは表向きに戻ります』

 

 多属性を埋めるなら今か。

『メインフェイズ、<命炎氷装>をセット』

 使えるエナジーは10のまま。

 

 まずは至高粘性生物(スプライム)を残す用を召喚。

『光3コストで<アンブレイダーNo.21 ニール>を召喚』

 

 至高粘性生物(スプライム)のリソース補給要員を設置。

『4コストでフィールド<至高粘性生物(スプライム)研究局>を展開』

『【瞬発】で1枚ドロー、【オーラ】により至高粘性生物(スプライム)の、コストが1下がり、至高粘性生物(スプライム)が出るたびに1枚ドローします』

 

 少しだけソリティアの時間だぜ。

 

『軽減1コスト<スピード至高粘性生物(スプライム)>、【瞬発】でニールに【速攻】付与、研究局の【オーラ】で1枚ドロー』

『軽減1コスト<リリース至高粘性生物(スプライム)>、【瞬発】で<スピード至高粘性生物(スプライム)>をリリース、エナジーが2コスト分回復、研究局の【オーラ】で1枚ドロー』

『軽減1コスト、<ランナー至高粘性生物(スプライム)>、【瞬発】で1枚ドロー、研究局の【オーラ】で1枚ドロー』

『軽減1コスト、<ランナー至高粘性生物(スプライム)>、【瞬発】で1枚ドロー、研究局の【オーラ】で1枚ドロー』

『軽減1コスト<エナジー至高粘性生物(スプライム)>、【瞬発】で山札の上から1枚セット、研究局の【オーラ】で1枚ドロー』

『軽減1コスト<エナジー至高粘性生物(スプライム)>、【瞬発】で山札の上から1枚セット、研究局の【オーラ】で1枚ドロー』

 

 セットされたのは多属性で、使えるエナジーはこれで0となった。

 普通のデッキじゃ過剰すぎるドローだが…こうでもしないと回らないんだよなぁ。

 

『エンドフェイズ、フィニッシュドローをしてターンエンド』

 

 

 

「あーーーー!!!!!長ったらしいなぁ!!!ドロー」

 

「エナジーセット!」

 

 封鎖魔獣(ビーストチェーン)はほとんどのカードが共通でエナジーから封鎖魔獣(ビーストチェーン)を出す都合上、テーマ単体だけじゃエナジー不足に陥りやすい。

 そのためエナジー加速ができる闇属性テーマ、もしくは至高粘性生物(スプライム)とよく混ぜられているが目の前のゲスのデッキにはそれらは見えなかった。

 

 つまり、

 

「3コストでマジック<サンダーボム>!雑魚スライム(スプライム)研究局を破壊だ!」

 

 これだけでこのターンのエナジーは尽きる。

 

「バトルフェイズ!<封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウギン(2/2)>2体でプレイヤーにアタック!」

 

『1体目は<リリース至高粘性生物(スプライム1/2)>でブロック、バトルで破壊されます』

『2体目は<アンブレイダーNo.21 ニール(1/1)>でブロック、【防発】によりブロック中HP+2』

 

 片方に至高粘性生物(スプライム)が取り付いて邪魔をし、もう片方の鎖による攻撃を傘を開いて盾のように受け止める。

 

「無駄にあがき続けてうぜってぇなぁ!フィニッシュドロー、リヴォルトセットしてターンエンド」

 

 

 

『ターン貰います、イグニッション、ドロー』

 

 空間にノイズが広がる。

 

『そして、裏向きだった<神喰寝具(シングシング) フォーマットレス>2体と<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>が表向きになります』

 

 ノイズから消えていたキャラ達が戻ってくる。

 

『カードが表向きになった時<神喰寝具(シングシング) フォーマットレス>の効果【起動】、このカードは【シールド1】を得ます。表向きになったカードは4枚、つまり合計で【シールド4】相当になります』

 

 眠りについた者から力を喰らい、ノイズでできた生物がデカくなる。

 

「だが、これで俺のカードも元に戻っちゃったぜ~。お前がカードを使った瞬間覚悟の準備でもしとくんだな」

 

『ならカードは使わずバトルフェイズに入ります』

 

「おっと、アタックはさせねぇぜ」

 

 

 

()()()()()()()()()

 

 

 

「縛れ<光鎖泥縛>!!」

 

 

 

 地面が沼へと変わり、光の鎖がマクマのキャラ全てを地面へと縛りつける。

 

 ゲスはカードを見ながら効果を読み上げる。

 

「このカードは自身の場の封鎖魔獣が4体以上の時に発動できる。相手の全てのキャラは次の自分イグニッションフェイズまでアタック、ブロック、リリース、コールできねぇ!」

 

 

 ふむ、破壊系じゃないのか、行動不可ならそんなに関係ないな。

 

 それよりもリヴォルトがトラップだったほうが問題アリだ。

 トラップをリヴォルトで発動した場合エナジーにダウンしてセットされる。

 これでエナジーは4…<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>の踏み倒し範囲が広がった。

 

『セカンドフェイズ、<エナジー至高粘性生物(スプライム)>をセット』

 

『火光4コスト<魔剣迷宮(シュヴァルトピース)第四層 ライフル>を召喚』

 

「カードを使ったな!<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>2体の【オーラ】で【瞬発】再発動!」

「これでてめぇのカードは何もできねぇ!!更に手札から<封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウルフ>と<封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウダコ>を出す!」

 

 光の鎖に加え更にフウラが鎖を放ち、雁字搦めに縛っていく。

 

「<封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウルフ>の【瞬発】発動!そいつのアタックをー2だ!」

 

 ゲスが指を刺した<神喰寝具(シングシング) フォーマットレス>に鎖が絡みつく。

 

 エナジーには踏み倒し先の封鎖魔獣(ビーストチェーン)はなし。

 手札の封鎖魔獣(ビーストチェーン)を出しただけか。

 

 光3コス【速攻】持ちで3/2に加え【瞬発】のアタックー2で面処理が優秀なフウルフに、木4コス【二回行動】の3/4に【攻発】でこちらの手札1枚を使用不可にする…打点としてもロックにしても優秀なフウダコ。

 

 まだ問題ない。

 

『火光2コスト<魔剣迷宮(シュヴァルトピース)第五層 マガジン>を召喚』

 

「何も学ばねぇな!お前がカードを使うたびに<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>で何もできなくなるんだよ!」

 

 あんな勘違い野郎は無視だ無視。

 

 確かに<『獄』封鎖魔獣(ビーストチェーン) フウラ>は強い。

 

 だが…明確な弱点もちゃんと存在している。

 

 あれの【瞬発】は相手の場のキャラ全てはこのカード以外をアタックできず、このカードをブロックできなくなり、コール、リリースもできなくなる。エナジー、手札、墓地から合計エナジー以下のコストの封鎖魔獣キャラを1体出してもよい。

 

 このカードをブロックできなくなる…そこに隙がある。

 

『水2コストで<神喰寝具(シングシング) ヘッドベット>を召喚』

 

「なんだ?また俺のカードでも裏向きにするのか」

 

『対象は<アンブレイダーNo.21 ニール>、次の自分イグニッションフェイズまで裏向きになります』

 

 

 傘をさした少女(ニール)はノイズの雨の中、不敵な笑みを浮かべ消えてゆく。

 後に残った鎖が音を立てて落ちる。

 

 

『エンドフェイズ、フィニッシュドローをしてターンエンド』

 

 

 次が天下分け目のターンだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




隙を探せ
完璧なプログラムなど存在しない
アイツにだって必ずあるはずだ

──鬼殺庁 電子の老兵
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