「闇のカードが何なのかやと~?」
とある日のシャドウリヴォルトの光景、サカイとセツナで食器洗いをしていたところ、サカイが闇のカードについて訪ねだした。
「だって今までまともな説明なんて受けてねぇだろ。俺が知ってることなんて闇のフィールドしか見たことねぇよ」
「あー確かに、ユウナちゃんはダークエナジー使わないからダークフィールドしか見たことないか」
セツナは一呼吸おいて話し始める。
「詳しいことはまた時間がある時に話すが、一番最初に知っておかなきゃならないことやが…ダークエナジーを使ってできることその1!」
「カードの書き換えや!」
「書き換えか、元のカードをもととして強化されてるというわけか?」
「まぁそういう感じや、スタッツの強化だったり、効果が1枚対象から全体対象になったり…アホな程強化されるが」
「その代償としてReボードで一番重要な要素、リヴォルトが消える」
◆
「俺のターン!」
「イグニッション、ドロー!!ようやく来やがったか」
引いたカードを見て邪悪な笑みを浮かべる。
「セットか~ら~の~5コストで<危険区域ヘルブロック>展開!」
引いたカードとは別のカードを手に取ってボードに叩きつける。
ゲスの設置したカードを中心に森が空間を侵略する。
いたるところの木々には鎖が絡まっており、辺りの暗闇からは鎖を引きずるような音と、鎖同士がぶつかる音が聞こえる。
「さぁ、ここからがハイライトだぜぇ!」
ゲスは先ほど引いたカードを掲げてボードに裏向きで叩きつける。
「リヴォルトセット!」
「巻きつけ!引きずれ!すり潰せ!<
ひっくり返ったカードから鎖の繭が出てくる。
繭から光が漏れ、地面と繋がれた鎖が千切れその姿を現す。
鎖で出来た輪っかの形の蛇ではなく龍、鎖の尻尾を口から永遠と吐き出し大きくなって行く。
「リヴォルト効果ァ!てめぇの場のコスト5以下のキャラをすべて破壊!!これでブロックする奴はいねぇぜ!!」
鎖の龍がその巨体で薙ぎ払おうとした時、マクマが動く。
『いいや逆転なんて許さない』
マクマはエナジーのカードを
『破壊される時に火水3コストでトラップ<命炎氷装>発動、こちらの処理の前にそちらの<『獄』
「チッ、<『獄』
どうやらゲスの残り1枚の手札と5枚のエナジーの中には
『それでは<命炎氷装>効果で自身のキャラ1体、<
マクマの言葉の中、フィールドは鎖の嵐に薙ぎ払われ煙に包まれる。
煙が晴れ、マクマのキャラが姿を表す。
ノイズの化け物は中心から真っ暗闇を照らすように燃え上がり、ノイズの端から凍っていく。
「だがそいつ以外の雑魚は消えたァ!<危険区域ヘルブロック>の効果発動!てめぇのキャラが破壊されるたびにエナジーをダウンしてセット」
エナジーにカードが5枚置かれる。
「全部
「バトルフェイズ!!」
互いのキャラが唸り声を上げ睨み合う。
マクマのキャラはたったの1体、それに対してゲスのキャラは7体…しかし。
『<
『そちらの最大ATKは4…どれだけ攻撃しても<
「そんなことは分かってらぁ!!俺が攻撃すんのはお前じゃあねぇ…お前のエナジーだ!!」
「【速攻】持ちの<
『フウロボロスのスタッツは4/3、フォーマットレスのスタッツは4/4だが【シールド4】でそちらだけ破壊だ』
大量の鎖がフォーマットレスに巻きつくが、その身体ごと嚙み千切り破壊する。
「こっからが俺の思いついた完璧で究極の作戦だぜ!」
「<
崩れ落ちる鎖の大蛇は味方の魔獣を吸収し、身体を再構成させた。
「さぁ【瞬発】発動だ、てめぇのエナジー1枚消えてもらうぞ」
「そして再召喚された<
「何か気づかねぇか着ぐるみ女?これでさっきの状況と同じ…つまり俺のキャラの数だけ攻撃しその数だけてめぇのエナジーが消える」
マクマの現在のエナジーは13枚。
「てめぇの頼みの綱のエナジーが消えちまったらよぉ、てめぇは何にもできなくなるよなぁ!」
ゲスの言葉を聞いてもマクマは一切怯まずにファイトを見ている。
「<
鎖の大蛇は再度砕け散り、復活する。
「アタック!<
ノイズの化け物は傷一つ負わない。
「アタック!<『獄』
「アタック!<『獄』
復活するたびにマクマに鎖が巻きつけられる。
「ここらで息継ぎと行こうか、<
「エナジーから合計エナジー以下のコストの封鎖魔獣キャラを1体出せる!俺は<『獄』
「『獄』フウラの【瞬発】で墓地から<『獄』
「『獄』フウラの【瞬発】で墓地から<
「フウギンの【瞬発】でエナジーから<
「フウギンの【瞬発】でエナジーから<
「フウルフの【瞬発】でエナジーから<
「フウルフの【瞬発】でエナジーから<『獄』
「フウラの【瞬発】で墓地から<
「最後にフウギンの【瞬発】でエナジーから<
引っ張り出された一匹を皮切りに魔獣たちは連鎖して増殖していく。
その数計10体、それだけのフウロボロスの【瞬発】を発動されてしまえばエナジーなど尽きてしまうだろう。
「さぁ…フィナーレと行こうかァ!!!」
ゲスの掛け声と共に魔獣たちは雄たけびを上げる。
「<
先ほどと同じようにノイズの化け物にいくつもの鎖が巻きつけられる。
しかし先ほどとは違う点が一つ。
「なんでだ?!なんで破壊されねぇ?!」
<
『ここまでクズだとは…呆れを通り越して哀れだな』
ここに来てマクマは口を開く。
「どういうことだ!何をしやがった!!!」
『お前、何回か自分のカードのテキストを見ながら読み上げてたよな』
対戦中、何回かあった細かいことを指摘する。
「それがどうした!いちいち雑魚のカードなんか覚えるわけねぇだろ!!」
『だから思い付きのコンボもプレミすんだよカス』
マクマはそう言って<
『テキストぐらいしっかり考慮しやがれ』
「なんだと?」
雑魚はそう言って、自分自身のカードをようやく見る。
『<
「まさか」
雑魚は<
その現在のスタッツは0/4だった。
『お前の思い付きのコンボもいいアイデアだったが…その失敗を招いたのもお前自身だ』
「クソッッ!!!!エンドフェイズ、だったら引いてやるよ逆転のカードをなぁ!!フィニッシュドロー!!」
『忘れたのか?お前は既にリヴォルトを使い切った』
エナジーを加速しながら10もあるマナを守るために使った<光鎖泥縛>。
こちらのキャラ全てを一掃しながら召喚するために使った<
「だがてめぇの最後のキャラは破壊される…アタックできる奴なんてもういないだろぉ!!」
雑魚の言う通り<命炎氷装>により【破壊無効】を得た代償にHPが0となる。
「それにてめぇのエナジーを潰せなくたってこの数のキャラを突破できるわけがねぇ!!」
「次のターンこそお前の最後だぁ!!!」
『そうか、それじゃあターン貰います』
体に巻き付いた鎖はそのままに告げる。
『イグニッションフェイズ、裏向きの<
『カードが表向きになった時<
空間に広がったノイズのベッドから傘を開いて飛び降りる。
鎖だらけの空間の中、少女とノイズの化け物のみが自由を手にしている。
『ドロー、メインフェイズ、エナジーをセットして』
『場の<
鎖の中から2本の
『バトルフェイズ』
『<
鎖の破片のみが辺りに散らばる。
『次にスタッツが3/5となった<アンブレイダーNo.21 ニール>で<『獄』
鎖の合間を駆け抜け二本の傘で魔獣を切り裂く。
『戦闘でそちらだけ破壊し、【貫通】でプレイヤーに3ダメージ』
雑魚のマナが3枚エナジーに落ちる
「グッ!トリガートラップ<泥沼の盃>でてめぇのキャラをダウンさせる!」
『<
『<
片方の剣が回復させ、もう片方の剣が命を奪う。
『もう一度<アンブレイダーNo.21 ニール>で<『獄』
「クソ!!トリガーは無しだ!」
『もう一度<アンブレイダーNo.21 ニール>で最後の<『獄』
雑魚のマナはこれで残り1枚となるが。
「トリガートラップ!<泥沼の盃>…は意味ねぇが<サンダーレイ>で5ダメージ!」
『ダメージならば<
降り注ぐ雷光も傘を盾にして耐える。
「なん…だと」
『もう一度<アンブレイダーNo.21 ニール>で<
「何も…ねぇ」
マクマは指をさし、少女も真似るように傘を突きつける。
『いくらブロックしようが無駄だ、イグニッションによってもう一度攻撃するだけだ』
少女は
『トラップだってお前のエナジーは全て
少女は引き金を引くように指を置き…
『<アンブレイダーNo.21 ニール>でダイレクトアタック』
終わりを告げた。
己を知らぬ者
誰も切れぬ
──鏡剣リヴェンデッド