大蛇コタツとのファイト…どちらのデッキを使うのかは決まっている。
昨夜のファイトが見られている以上、アンブレイダーのデッキを使うわけにはいかない。
アンブレイダーではないもう一つのデッキを取り出しシャッフルする。
「デッキセット」
デッキをボードにセットする。
「ファイトボード起動」
起動と同時にデッキがオートシャッフルされてる。
「マナカードセット」
そして手札5枚を引く。
「ふむ…妾はマリガンをしようか」
コタツの手札がデッキに戻りシャッフルされ、5枚引き直される。
代わりに俺は1枚ドローする。
珍しい…この世界に来てマリガンをされたファイトはこれまで一度もなかった。
手札事故の方は確率が低いだろう。
となるとデッキの方に何かしら原因があるのか?
マリガン…初動…水セット1コスドラグニル…ドラグニルセット3コスト……相手にされたらキレて、自分がしたら幸せな動き。
どうしてもいつもの光景を思い出してしまう。
「準備はできたようじゃな」
だめだな、頭を切り替えるか。
「…あぁ、始めようか」
そういえばカジュアルな対戦をするのはシャドウリヴォルトの連中以外じゃ初めてか…だからと言って手加減はしねぇ。
「「
◆
先攻はサカイ…もといセカイのターン。
コタツ様はマリガンをしましたね。
おそらく『アレ』を探しに行ったのでしょうか、だとしたら結構本気で戦うようですね。
昨夜ファイトが出来なかったことでも気にしているんでしょうか?
「メインフェイズ」
「<
セットしたカード的に使用しているデッキは災害戦艦の方ですか。
デッキ相性的には有利を取れますが…
「妾のターン、イグニッション、ドロー」
「メインフェイズ、<遠洋呼龍>をセット、水1コスト」
「<古龍海 ドラグニル・エクリプス>を召喚」
「うーわ…マジかよ」
来ましたねコタツ様の切り札にして、この世で絶対のカードの1枚…エクリプスカードが。
エクリプスカード…本来この世に存在しない筈の原初のカード。
存在は知られている、しかし誰もが知らない謎多きカード。
ホログラムの場には召喚された筈のドラグニル・エクリプスの姿はない。
なぜならば、ドラグニル・エクリプスが姿を現すのは…動き出すには条件があるから。
「1コストで20/20の【三回行動】【貫通】持ちのカードなぞ初めて見るであろう?」
「安心せい、<古龍海 ドラグニル・エクリプス>は下にカードが12枚以上なければ行動できない…しかしそれと同時に場を離れない無敵のカードでもある」
その通り、強すぎる効果に軽いコストの代償としてカードが貯まるまで行動できない…逆に言えば行動さえできるようになればゲームは終わる。
コタツ様との対戦相手は大抵、ドラグニル・エクリプスを対処しようとする者、もしくはドラグニル・エクリプスが動き出す前に決着をつけようとする者の二通り。
前者はドラグニル・エクリプスに気をとられて他の切り札によって負けてしまう。
後者はドラグニル・エクリプスが動き出す前に決着を着けることができずにカウンターされて負けてしまう。
「エンドフェイズ、<古龍海 ドラグニル・エクリプス>の効果発動。山札の上から1枚を下へ置く。フィニッシュドローをしてターンエンド」
…セカイはこのカードに対してどのような対処をするのでしょうか。
「まぁ…何とかなるか」
「ターン貰います、イグニッション、ドロー」
「メインフェイズ、<エナジーソーン>セット」
「火2コスト<
「【瞬発】により<古龍海 ドラグニル・エクリプス>とこのキャラを2ターン後の自分イグニッションフェイズまで裏向きにします」
ほう、裏向きにすることで実質的に盤面から消しましたか。
「エンドフェイズ、フィニッシュドローをしてターンエンド」
「面倒な…妾のターン、イグニッション、ドロー」
「<未来演算 終末氷河>をセットしてターンエンド」
2ターン目は流石に動きませんか。
とはいえセットしたのは3コストのトラップ、今後の動きを抑制するための布石でしょうね。
「ターン貰います、イグニッション、ドロー」
「次のイグニッションフェイズに<
「メインフェイズ、<
セットしたのは多属性、ということは動きませんか。
「エンドフェイズ、フィニッシュドローをしてターンエンド」
「妾のターン、イグニッション、ドロー」
「メインフェイズ、<古龍海 ハムミート>をセット」
「3コストで<古龍海 ドラグニルジュニア>を召喚をしてターンエンド」
コタツの場に小さく可愛らしい龍が召喚される。
1/3のキャラクターで【オーラ】によってドラゴンの使用コストを1下げる事ができますが…次のターンにはフォーマットレスにバトルで破壊されてしまいますね。
「ターン貰います、<
「そしてカードが表向きになった時<
「イグニッション、ドロー」
「メインフェイズ、<
「火2コストで<
「またか!鬱陶しい」
「バトルフェイズ、<
ここでリリースですか、これが通ればエナジーはフォーマットレスのコスト分…2回復して使えるエナジーは3になりますが。
「そうはさせん、スピードマジック<深淵の誘い>を発動じゃ!」
「このマジックは手札を2枚捨てることでコストを支払わずに使える
、場のカード1枚を墓地へ送る!対象は<
当然通りませんか。
ですがドラグニル・エクリプスの下にカードが貯まるのは防げていますね。
ドラグニル・エクリプスの下にカードが置かれる条件は自分エンドフェイズ時、もしくはカードが墓地へ置かれた時…。
もしもフォーマットレスの前に3コストのカードを使っていれば<深淵の誘い>だけで4枚…<
「エンドフェイズ、フィニッシュドローをしてターンエンド」
「ふむ…店長の言う通りお主には手加減というものが要らぬようじゃな」
「妾のターン、イグニッション」
あらら、この感じは。
「ドロー」
ここまで本気のコタツ様は久しぶりですね。
「<古龍海 リュウグ>をセットしてドラグニルジュニアの効果で軽減0コスト」
「<古龍海 ドラグニル・エクリプス>2枚目のご登場じゃ」
2枚目のエクリプスカード、これには流石のセカイも度肝を抜かして…いやどこか遠い目をしてますね。
「殿堂……いや、パック的にまだ使える時期かぁ」
「まだまだ動くぞ、<古龍海 ドラグニルジュニア>の【起動】効果発動」
「このカードを墓地へ送り、このターン中妾のドラゴンのコストを2下げることができる」
「これにより<古龍海 ドラグニル・エクリプス>の効果発動、山札の上から1枚下に置くぞ」
「2コスト軽減、1コストで<古龍海:ドラグニルジュニア>を召喚」
「軽減3コストに加え、自身の【墓地友情:古龍海】によって更に2コスト軽減、2コストで<古龍海 ヨルム>を召喚じゃ!」
「エンドフェイズ、<古龍海 ドラグニル・エクリプス>の効果で山札の上から1枚下に置く」
「フィニッシュドローでターンエンドじゃ」
もう6/6の【二回行動】持ちを召喚ですか…しかし手札消費が激しかったせいで手札は0枚。
対してセカイの手札は6枚もありますね。
盤面だけ見てしまえばコタツ様が圧倒していますが…セカイの対応次第で戦況はどうとでも転びますね。
次でセカイの5ターン目、決着はつかないとしても戦況はどちらへ傾くでしょうか。
……というよりセカイがまだ動きませんね。
あれから遠い目をしたまま、いったい何を呟いているのでしょうか?
一方サカイの呟き
「2枚目、エクリプス…2枚目…4積み、えぇ…2枚目かぁ、4から7…0コス2加速があと2枚…2体で26…けどRevoltも2回だよなぁ…敗北回避4、いやLOで3ターン…三回行動2体…18回」
我らは歌ウ
安らな眠リを送るタめ
喰らいましょう クライマショウ
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