魔法科高校の劣等生 四葉の火の鳥   作:ペンギン豚

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久しぶりに聖火の衛生兵としての血が騒ぎだします。


九校戦1

# 九校戦編 三話 揺れる車列

 

車両が動き出してからしばらくの間、技術スタッフ用の車内は静かだった。

 

選手用の観光バスとは違い、こちらには華やいだ空気は少ない。

積み込まれた機材。

整理された資料。

到着後の搬入手順を確認するスタッフ。

端末を見ながら、競技ごとの調整予定を見直す者。

 

九校戦へ向かう高揚はある。

 

だが、それ以上に、裏方としての緊張があった。

 

聖火は窓際の席に座り、鞄の中身をもう一度確認していた。

 

全体名簿。

車両別名簿。

体調メモ。

技術スタッフ側の配置表。

選手から聞き取った違和感の記録。

小分けにした茶葉の包み。

 

必要なものは、すべて取り出しやすい位置にある。

 

何も起きなければ、それでいい。

何も起きないなら、ただ用意しすぎた補助スタッフで終わる。

 

それが一番いい。

 

聖火はそう思いながら、鞄の留め具を軽く閉じた。

 

隣では、中条あずさが資料を見ていた。

 

ただし、読んでいるというより、同じ行を何度も追っているように見える。

 

聖火は少しだけ首を傾けた。

 

「中条先輩」

 

「は、はい?」

 

あずさはびくりと肩を揺らした。

 

「緊張してます?」

 

「えっ、あ、その……少し」

 

「少し?」

 

「……かなり」

 

あずさは小さく肩を落とした。

 

「九校戦のエンジニアなんて、責任重大ですし。自分にできることはやるつもりですけど、もし何か見落としていたらと思うと……」

 

「見落としが怖いなら、確認する順番を決めておくと少し楽ですよ」

 

「順番、ですか?」

 

「はい。全部を一度に見ようとすると、かえって抜けます。最初に機材。次に設定履歴。次に選手の要望。最後に到着後の動線。そうやって分けた方が、頭が散らかりにくいです」

 

あずさは少し目を瞬かせた。

 

「鷹山くん、そういう整理、慣れてますね」

 

「慣れたくて慣れたわけではないですけどね」

 

聖火は苦笑した。

 

「でも、緊張している時ほど、やることを小さく分けた方がいいです。大きな不安は、小さい作業に分ける。そうすると、少なくとも今何をすればいいかは見えますから」

 

あずさは手元の資料を見下ろし、小さく頷いた。

 

「小さい作業に分ける……」

 

「それでも駄目なら、温かいものを飲みましょう。ホテルに着いたら入れます」

 

「ありがとうございます」

 

あずさの声から、ほんの少しだけ硬さが抜けた。

 

そのやり取りを、達也は黙って聞いていた。

 

端末に目を落としたまま、特に何かを言うわけではない。

 

だが、聖火には分かる。

 

聞いてはいる。

 

達也は必要な情報を聞き逃す人間ではない。

 

「達也くん」

 

「何だ」

 

「俺、雑談してても仕事はしてるからね」

 

「分かっている」

 

「本当に?」

 

「中条先輩の呼吸が、先ほどより安定している」

 

あずさが驚いたように達也を見る。

 

聖火は少し笑った。

 

「ほら、中条先輩。達也くんも見てますよ」

 

「えっ、あ、はい……」

 

あずさはさらに緊張しかけたが、聖火がすぐに手を振った。

 

「大丈夫です。責めてるわけじゃないですから」

 

「そ、そうですよね」

 

達也は淡々と言う。

 

「緊張で判断が鈍るよりは、安定していた方がいい」

 

「達也くん、それは正しいけど、言い方が少し硬い」

 

「必要な情報は伝えた」

 

「そういうところだよ」

 

聖火が肩をすくめると、あずさが小さく笑った。

 

車内の空気が、わずかに和らぐ。

 

そのまま、車両はしばらく順調に進んでいた。

 

窓の外には、整備された道路が流れていく。

前方には選手用の観光バス。

そのさらに前後に、関係者の車両が続いている。

 

車列は一定の速度を保っていた。

 

聖火は、何となく窓の外を眺めていた。

 

車間。

速度。

前方車両の揺れ。

周囲の車の流れ。

 

見るつもりで見ていたわけではない。

 

ただ、視界に入るものを拾っていただけだった。

 

その時。

 

わずかに、流れが変わった。

 

前方車両のブレーキランプが、通常よりも早く灯る。

技術スタッフ車両の運転手の肩が、一瞬だけ硬くなる。

車間が詰まり、車列全体のリズムが乱れる。

 

聖火は反射的に名簿の上へ置いていた手を止めた。

 

「……ん?」

 

同時に、達也が顔を上げた。

 

聖火は達也を見た。

 

達也も気づいている。

 

それだけで十分だった。

 

聖火は声を潜める。

 

「どっちを見る?」

 

達也は一瞬だけ前方へ視線を向けた。

 

「外は俺がやる」

 

短い返答だった。

 

聖火はそれ以上聞かなかった。

 

「じゃあ、中は俺が抑える」

 

達也は答えず、端末へ視線を落とした。

 

その沈黙は、了承と同じだった。

 

「中条先輩」

 

「はい?」

 

「手すりを掴んでください。資料は一度置いて」

 

「え?」

 

「今すぐ」

 

普段より低い声だった。

 

あずさは、その声に反射的に従った。

 

次の瞬間、前方から鋭いブレーキ音が響いた。

 

車内が大きく揺れる。

 

積まれていた資料ケースが滑りかけ、スタッフの一人が慌てて押さえる。

別の生徒が端末を落とし、短い悲鳴を上げた。

 

「つかまって!」

 

聖火は声を張った。

 

命令に近い声。

 

「座ったまま! 立たない! 手すりか座席を掴んで!」

 

車両が急減速する。

 

身体が前へ持っていかれる感覚。

タイヤが路面を噛む音。

前方で何かが乱れている気配。

 

聖火は片手で座席を掴み、もう片方の手で近くの資料ケースを押さえた。

 

窓の外に視線を走らせる。

 

前方。

 

本来ならあり得ない角度で、一台の車が車列へ割り込もうとしていた。

 

ただの不注意にしては、進入角度が不自然だった。

速度も、タイミングも、あまりに悪い。

 

悪いというより、狙っているように見える。

 

「事故じゃない」

 

聖火が小さく呟いた。

 

その声は、ほとんど隣の達也にしか届かない。

 

その直後、車列の周囲で、いくつもの気配が立ち上がった。

 

防ごうとする魔法。

止めようとする魔法。

弾こうとする魔法。

火を抑えようとする魔法。

 

襲撃への反応としては、どれも間違っていない。

 

だが、同時に発動すれば話は別だ。

 

狭い車列の中で、複数の魔法が一斉に展開されれば、互いに干渉し合う。

防壁が逃げ道を塞ぐかもしれない。

制動魔法が別の車両の挙動を乱すかもしれない。

火を抑えるための魔法が、他の魔法とぶつかって予想外の変化を起こすかもしれない。

 

一瞬で、外の空気が危険なほどざわついた。

 

達也の指先が、端末の上を滑る。

 

次の瞬間、そのざわめきが砕けた。

 

魔法式が、形を保つ前に崩される。

 

一つではない。

複数。

 

車列の周囲に立ち上がりかけた魔法の嵐が、まとめて解体される。

 

グラム・デモリッション。

 

達也が得意とする、魔法式そのものを破壊する干渉。

 

もちろん、車内の誰もそれに気づいていない。

ただ、発動しかけていた魔法が不発に終わり、車列の周囲のざわめきが一瞬だけ消えたように見えただけだ。

 

だが、聖火には分かった。

 

達也が外の混乱を潰した。

 

それでも、事態はまだ終わっていない。

 

魔法の嵐が解体されても、襲撃車両そのものの勢いは残っている。

進路を失った車が、車列の前方で不自然に横滑りする。

 

その車体の一部から、火が上がった。

 

「火……!」

 

誰かが小さく叫ぶ。

 

次の瞬間、観光バス側から、澄んだ冷気が走った。

 

炎が膨らむより早く、その熱だけが押し込められるように収まっていく。

燃え広がろうとしていた赤が、まるで空気ごと凍りついたように勢いを失った。

 

聖火は一瞬だけ、選手用の観光バスへ視線を向けた。

 

深雪ちゃんか。

 

確証はない。

だが、あの澄んだ冷気の気配を、聖火は知っていた。

 

その直後だった。

 

暴走しかけた車両の前方に、見えない壁が立ち上がったような圧が生まれる。

 

車体が弾かれるのではない。

受け止められる。

進もうとする勢いそのものを殺される。

 

重く、堅い防壁。

 

車が、鈍い音を立てて止まった。

 

十文字先輩。

 

今度は、ほとんど疑う余地がなかった。

 

防ぐ。

止める。

支える。

 

それは十文字克人という人物の在り方そのもののような魔法だった。

 

一瞬の静寂が落ちる。

 

達也が外の魔法の混乱を解体し、深雪が火を抑え、十文字が車両を止めた。

 

外の処理は、一段落した。

 

なら、次は自分の役目だ。

 

戦闘が終わった直後こそ、見落としが出る。

 

大丈夫だと言う者ほど、痛みを隠す。

怪我がない者ほど、恐怖で呼吸を乱す。

騒いでいる者より、黙り込んだ者の方が危ないこともある。

 

だから聖火は、騒ぎが収まった瞬間に名簿を開いた。

 

「立たない。座ったまま。まず、この車両の確認をする」

 

聖火は車内へ声を通した。

 

「名前を呼びます。返事だけでいい。怪我がある人、気分が悪い人はその後で言ってください。無理に立たないで」

 

聖火は鞄から車両別名簿を取り出した。

 

全体名簿とは別に作っておいた、技術スタッフ車両用の簡易名簿。

 

一時間半の待機時間で作ったものだ。

 

その時は、少し用意しすぎかと思った。

 

だが、今は違う。

 

聖火は名簿を開いた。

 

一人ずつ名前を呼ぶ。

 

返事。

 

返事。

 

少し遅れて返事。

 

聖火は返事の速さ、声の強さ、呼吸の乱れを同時に拾っていく。

 

「あずさ先輩」

 

「は、はい」

 

「怪我は?」

 

「だ、大丈夫です。少し肩をぶつけただけで……」

 

「後で確認します。今は無理に動かさないで」

 

「はい」

 

別のスタッフが右手を押さえていた。

 

「手をぶつけた?」

 

「大丈夫です」

 

「大丈夫かどうかは後で判断する。痛い場所は?」

 

「右手首です」

 

「しびれは?」

 

「ないです」

 

「動かさないで。あとで確認します」

 

聖火は名簿に短く印をつける。

 

右手首打撲疑い。

意識あり。

しびれなし。

 

次に、返事の声が震えていた者へ視線を向けた。

 

顔色が悪い。

呼吸が浅い。

怪我というより、恐怖と急停止による過呼吸気味の反応。

 

聖火はその生徒の前にしゃがんだ。

 

「俺の声を聞いて。吸おうとしなくていい。まず吐こう」

 

「は……」

 

「吐けてる。大丈夫。急がなくていい。次も細く吐く」

 

相手の肩が少しずつ下がる。

 

「そう。それでいい。手は膝の上。握らなくていい。力を抜いて」

 

「はい……」

 

「気分が悪くなったらすぐ言って」

 

聖火はそれだけ伝えて、再び名簿へ視線を戻した。

 

車内の確認は終わった。

 

重傷者はいない。

軽い打撲が一名。

過呼吸気味が一名。

あずさは肩をぶつけたが、意識も応答も問題ない。

 

その時、端末に連絡が入った。

 

選手側の観光バスからだった。

 

摩利の名前が表示されている。

 

『選手側、重傷者なし。軽い打撲が二名、気分不良が一名。現在確認中』

 

聖火は全体名簿を開き、該当欄に素早く印をつける。

 

「選手側、重傷者なし。軽い打撲二名、気分不良一名。ホテル到着後に再確認します」

 

達也が短く頷いた。

 

「そうしろ」

 

続いて、真由美から連絡が入る。

 

『こちらは大きな混乱なし。摩利と十文字くんが対応しているわ。鷹山くん、技術スタッフ側は?』

 

聖火は端末に短く返した。

 

「重傷者なし。軽い打撲一名、過呼吸気味一名。あずさ先輩は肩をぶつけていますが、意識あり。応急確認中です」

 

すぐに返事が来る。

 

『了解。助かるわ』

 

聖火は端末を閉じ、軽く息を吐いた。

 

本当に大きな被害がなかったことに、ようやく少しだけ安堵が追いついてきた。

 

だが、気を抜くには早い。

 

車外では教師や関係者の確認が始まっている。

車列が止まった以上、状況整理と安全確認が必要になる。

 

聖火は、右手を打ったスタッフの状態をもう一度見る。

 

「痛み、強くなってない?」

 

「大丈夫です」

 

「だから、大丈夫かどうかはこっちで判断するって」

 

「あ……はい」

 

「腫れは今のところ強くない。無理に動かさないで。ホテルに着いたら正式に確認してもらおう」

 

次に、過呼吸気味だった者へ声をかける。

 

「気分は?」

 

「少し、ましです」

 

「窓の外を見すぎないで。足元を見る。呼吸は急がなくていい」

 

「はい……」

 

あずさがその様子を、まだ少し青い顔で見ていた。

 

「鷹山くん……落ち着いてますね」

 

「落ち着いて見せてるだけです」

 

「見せてる?」

 

「こういう時、慌ててる人に慌てて対応すると、余計に悪くなるので」

 

聖火は名簿に印をつけながら言った。

 

「本当に落ち着いてるかどうかより、相手が次に何をすればいいかを伝える方が大事です」

 

「……すごいですね」

 

「すごいことじゃないです。慣れない方がいいことです」

 

あずさは、その言葉に少しだけ黙った。

 

その時、達也が近づいてきた。

 

「状況は?」

 

「この車両は、軽い打撲が一人。過呼吸気味が一人。中条先輩が肩をぶつけています。どれも重症ではなさそう。ただ、正式な確認は必要。選手側は摩利先輩から報告。重傷者なし、軽い打撲二名、気分不良一名」

 

「分かった」

 

達也は短く頷いた。

 

「外の状況は?」

 

聖火が尋ねると、達也は一拍置いて答えた。

 

「事故に見せかけた妨害の可能性が高い」

 

聖火は眉を寄せた。

 

「九校戦に向かう車列を狙った?」

 

「その可能性がある」

 

「面倒なことになりそうだね」

 

「すでになっている」

 

「達也くんらしい返答だ」

 

聖火は苦笑した。

 

だが、笑いはすぐに消える。

 

事故に見せかけた妨害。

 

それが事実なら、九校戦は単なる競技大会では終わらない。

少なくとも、誰かが第一高校の一行に対して何かを仕掛けたことになる。

 

聖火は窓の外を見た。

 

選手側の観光バスが見える。

その中には、深雪もいる。

 

摩利と十文字が対応しているなら、車内が大きく乱れることはないだろう。

真由美もいる。

 

それでも、胸の奥に小さな冷たさが残る。

 

「深雪ちゃんは?」

 

聖火が尋ねると、達也は即座に答えた。

 

「問題ない」

 

「確認済み?」

 

「深雪から連絡があった」

 

「なら良かった」

 

聖火は短く息を吐いた。

 

達也はそれを見て、少しだけ視線を向けた。

 

「お前も心配していたのか」

 

「するよ。友達だからね」

 

「そうか」

 

達也はそれ以上何も言わなかった。

 

だが、その短い返答で十分だった。

 

やがて、外部との連絡が取れ、車列は安全確認を終えた上で再び動き出すことになった。

 

大きな被害はなかった。

 

だが、誰もが分かっていた。

 

これは、ただの事故ではない。

 

車内の空気は、出発直後とは明らかに変わっていた。

高揚よりも警戒が勝っている。

緊張が強くなり、声が少なくなっている。

 

聖火は鞄から、香りの弱い茶葉の包みを取り出した。

 

「ホテルに着いたら、温かいのを出します」

 

あずさが、少しだけ顔を上げる。

 

「こんな時に、ですか?」

 

「こんな時だからです」

 

聖火は軽く笑った。

 

「身体が固まったままだと、後で響きます。九校戦はまだ始まってもいないんですから」

 

その言葉に、車内の何人かの表情が少しだけ和らいだ。

 

端末に、真由美から短いメッセージが届く。

 

『鷹山くん。ホテル到着後、選手側の再確認をお願いできる?』

 

聖火はすぐに返す。

 

「了解しました。名簿順に確認します」

 

真由美から、すぐに返事が来た。

 

『頼りにしているわ』

 

聖火はそれを見て、小さく苦笑した。

 

「七草先輩に頼りにされると、また仕事が増えるね」

 

達也が横から言う。

 

「必要な仕事だ」

 

「分かってるよ」

 

車列は再び動き出した。

 

窓の外の景色が流れていく。

 

聖火は座席に戻り、名簿を鞄の中へ戻した。

今度は一番上に置く。

 

必要になった時、すぐ取り出せるように。

 

車内はまだ静かだった。

 

だが、先ほどまでの硬直した沈黙とは少し違う。

 

呼吸を整えた者。

手首を押さえながらも、落ち着いて座っている者。

資料を抱え直し、到着後の作業を思い出そうとしている者。

 

少しずつ、人が戻っている。

 

聖火はそれを確認してから、ようやく背もたれに身体を預けた。

 

あずさが小さく声をかける。

 

「鷹山くん」

 

「はい」

 

「先ほどの対応、本当に助かりました」

 

「できることをしただけです」

 

「それが、すごいと思います」

 

聖火は少しだけ困ったように笑った。

 

「ありがとうございます。でも、慣れない方がいいことですよ」

 

「……はい」

 

あずさは、今度は素直に頷いた。

 

達也は窓の外へ視線を向けていた。

 

その表情はいつも通りに見える。

だが、聖火には分かった。

 

達也はもう、次を見ている。

 

襲撃があった。

その事実は、九校戦の空気を変える。

 

会場へ向かうだけだったはずの移動は、すでに戦いの入口になっていた。

 

聖火は小さく息を吐いた。

 

呼吸を整える。

肩の力を抜く。

目の前の役割を見失わない。

 

自分は達也ではない。

襲撃の全容をすぐに見抜くことも、敵を一瞬で無力化することもできない。

 

だが、揺れた車内で誰かの手を掴むことはできる。

浅くなった呼吸を戻す手伝いはできる。

固まった空気を、少しだけ緩めることはできる。

 

なら、それをやるだけだ。

 

やがて、車列はホテルへ向かう道を進んでいった。

 

九校戦は、まだ始まっていない。

 

だが、その前哨戦は、すでに静かに幕を開けていた。

 




わしもそれなりに訓練を受けてますが、高校生でこれができたら目が点になる自身があります。
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