異なる束縛の出現
■まえがき
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
※ 奈落家のいつもの設定確認
・設定は戦国時代なのになぜか現代の要素が入る。
(今回は山岡家に行く途中で…)
・奈落家の服装は、原作通り。
・奈落さんと分身たち皆生存していて
人見蔭刀に仕えて
皆一緒に人見城に住んでいる設定です。
・季節は特に記載が無ければ、
投稿された日と同じです。
(今回も季節言及されず。
でも冬→春くらいを想定。)
ストーリーのジャンル:少しシリアス・やっぱり家族愛
(pixivにも同時に投稿)
では、このまま下へスクロールして本編どうぞ。
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夜中、奈落の愛車を勝手に使い、
24時間営業の山岡家に
ラーメンを食べに行こうとした神楽。
ちょうど金曜日から土曜日にかけての夜で
警察も張っていて
夜中だからと油断した神楽は
車線の合流時の一時不停止で捕まった。
赤信号での停止時に後ろについたパトカーの年配の警察官に
近くのコンビニに移動して駐車することを窓を叩いてうながされ、
そこでさっそく無免許であることもバレた。
ここぞとばかりに偽造した人見蔭刀の重臣であることを
証明する書状を出して見せる神楽。
しかしパトカーのドライブレコーダーには
一時不停止とそれで拘束していることは映っているため
無免許運転は免許証を見たことにして
免許証の番号などの書類上の件はどうとでもなるが、
一時不停止の件はもみ消せないと言う。
これでも人見家の重臣に対する警察官の最大の配慮だった。
「チッ」
車の中で舌打ちする神楽。
結局そのまま10分程度、自身の車で待たされて
一時不停止で7000円の反則切符を切られた。
その後、山岡家で深夜の、
黒ジャージに長めの金髪の自分より少し年上の
ヤンキー客たちに混じって食べた
温かい特製みそラーメンはおいしいはずだが、
味がよくわからなかった。
*
夜中の内に人見城に戻って
気持ちを落ち着ける神楽。
まさかこんなことで
今の日常が崩れようとするとは思わなかった。
しかし本当に罪を犯せば、
こういったように脆くも幸せな日常(?)は
崩れてしまうのだという感覚を認識できた。
だが、警察に捕まれば、
奈落の支配からは一時的にだが
強制的に逃れることができる。
また異なる自由のような束縛だ。
"奈落から赤子に主が変わるだけ。
本当の自由なんてどこにも…。"
それに近い状況である。
むしろ慣れている束縛から慣れない束縛に変わって
苦痛ではないだろうか。
「奈落の支配の方がまだマシか」
神楽は何も考えないようにして
布団を頭まで被って就寝した。
*
その後、土日の休みは憂鬱が抜けず過ごし、
月曜日、テキトーな理由をつけて人見城を抜け出し、
銀行だと混むので
郵便局に反則金7000円を支払いに行った。
だいぶ痛い出費だが払って忘れることにした。
しかしその後、車の運転時には
道路標識や路面の速度表示に
しっかりと注意を払って運転するようになった。
(それまで速度を気にしたことなど
一度も無かった。さすが無免許である。)
だが、そうやって交通ルールをしっかりと
守っていれば、今回のように反則金を取られたり、
事故にあって修理して車の価値を下げたり、
車を買い替えたりするなどのマイナスが防げるので
7000円は良い勉強料だ。
これもまた一つの経済的自由の要素だと、
神楽は神無に愚痴りつつ、
失った7000円を取り戻そうと
残業まで引き受け、今日の公務に励んでいた。
「ちくしょう」
いつものように神無と白夜が
それを温かく見守っていた。
おわり
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。