ぼくのかんがえたかっこいいふぁいなるふぁんたじー 作:ばくねつしゃいにんぐ
かつてファイナルファンタジーという、一時代を築き上げたコンシューマーゲームが存在した。シリーズのナンバリングは25を数え神ゲーと呼ばれるナンバーもあればクソゲー、ゲームと呼ぶにもおこがましい何かとも呼ばれるナンバーも存在した。
もっぱらファイナルファンタジーシリーズが初のナンバリングでのオンラインゲームつまるところのFF11辺りからクソゲー率が増していき、以降彼の企業は衰退の一途をたどっていった。
度重なる過去のナンバリングのリメイク、スピンオフが続き、偉大なる先達の功績に泥を塗り続け、足掻きに足掻いて30年。ファイナルファンタジーというブランド力は地に落ち、その中で発表したファイナルファンタジー25は、グラフィックスこそ素晴らしいものであったが、杜撰なシナリオ、薄っぺらいキャラクター、崩壊したゲームバランスから、発売四カ月でパッケージ版はショップのワゴンでワンコイン販売される始末。初期出荷本数こそ40万本であるが初週の販売数は1万本に満たず、新品の状態で投げ売りされたのだ。
一つの世界が終わりを告げた。
彼の企業はこれを機にコンシューマーゲームから撤退。携帯端末での開発のみに専念すると発表。しかし地に落ちた信頼は戻らず、緩やかに時代の流れに取り残され、消えていった。
2xxx年、軍用バーチャルフライトシミュレーターの技術を流用し、ドイツが仮想世界体感型ゲーム筐体を開発。
アメリカによってさらなる手を加えられ、日本によって小型化及び低コスト化。これにより、長らくゲーマーが待ち望んでいた家庭用バーチャルリアリティゲームが現実のものとなった。
消え去ったはずの幻想が産声を上げた。
彼の企業は既になく、権利は宙に浮いている。そんな状態のファイナルファンタジーを日本のある企業が掬い上げたのだ。日本におけるバーチャルリアリティゲームのパイオニア『ぼくたちのかんがえたかっこいいげーむをつくるためのけんきゅうかい㈱』通称僕研である。
彼らはナンバリングタイトルにおいて、ⅠからⅩに重きを置き、以降のタイトルを切り捨てた。彼らはこう語った。
『FFってⅩでおわりっしょwwwⅩ2?ギリ認めるしwww小説?人間、していいことと悪いことがあるやろ!大人のすることやないわボケェ!』
こうして、ファイナルファンタジーは『FINAL FANTASY FRONTIER』と題し、多人数同時参加型バーチャルリアリティロールプレイングゲーム、VRMMOとして発売された。
これは、ぼくのかんがえたかっこいいげーむを、ぼくのかんがえたさいきょうのぷれいやーがむそうするお話である。