ぼくのかんがえたかっこいいふぁいなるふぁんたじー 作:ばくねつしゃいにんぐ
結局、お嬢様のごり押しに加えて、グラサン方の懇願に負けFFF内で落ち合うことになったでござる。
お嬢様そっちのけでグラサン方と少し相談した結果、いつものアカウントとは別のものを作成して、足並み揃えながらプレイしたほうがいいと判断。なんでも、これから登録して開始するということらしいんで、いつものアカウントで進めると俺が楽しくないからな!強キャラで初心者フィールドなんかに居られるか!ってな具合だ。
そんなこんなで友人二人と別れて帰宅。ちなみにだが二人共おんなじようにアカウント作って付き合ってくれるようだ。別アカの作成には600円ばかりかかるんだが、今回はサングラス方が皆に迷惑料という名目で5000円ずつ出してくれたのである。マジグラサン天使。あれはきっとポケットマネーだろうなぁ……。
ともあれ公式サイトから新規アカウント作成を申請し、入金。お手軽である。あとの設定はすべてログイン後、ゲーム内だ。
ベッドサイドの定位置においてあるヘルメット、FFF用に最適化されたバーチャルダイブヘッドギア『神羅』をかぶり、横たわる。
ただ目を瞑るだけで切り替わる世界。俺にとってはバーチャルへのダイブは息をするのと同じくらい簡単なことなのだ。
『ファイナルファンタジーフロンティアへようこそ!お客様のパーソナルデータに新しいアカウントが追加されています。使用するアカウントを選択してください』
「新しいアカウントでよろしく。アカウント名は、そうだなぁ……」
ダイブしてさっそくナビゲーターから促される。新規アカウントの名前決めてなかったな。まぁいつもどおりでいいか。どうせ、やることは変らないし。
「アカウント名は、『マッス』でよろしく。」
『かしこまりました。新規アカウントを『マッス』で登録いたします。…………登録が完了しました。続けてチュートリアルを行います。お客様は既に別のアカウントでチュートリアルを完了しておられます。スキップいたしますか?』
「当然スキップで」
『かしこまりました。チュートリアルをスキップいたします。チュートリアル報酬を獲得しました。後程インベントリをご確認ください。それではこれより『ユニークアビリティ』の判定を行います。』
ユニークアビリティ。FFFにおいて、各プレイヤーそれぞれに割り当てられる固有能力の事だ。本来はチュートリアル中の行動や言動などから、プレイヤーの正確や性質に最も適したアビリティがいくつかピックアップされて提示される。が、今回はチュートリアルをスキップしたからどうなるんだろうか。
『お客様はチュートリアルをスキップされているため、前回のアビリティリストを表示いたします。…………アビリティリストを取得しました。表示いたします』
【てきよせ】
『以上一件より選択してください』
あ、こうなんのかー。ご覧の通り俺のユニークアビリティはこれだけしか表示されなかったのだ。普通なら4つか5つ表示されるらしいのだが、まれに1つしか表示されないプレイヤーもいるとの事だ。別のアカウントの俺の『クラン』にも何人かいるし。
「じゃあ、てきよせで。」
『かしこまりました。【てきよせ】を取得します。……【てきよせ】を取得しました。これより『アレクサンドリア』への転送を行います。ファイナルファンタジーフロンティアの世界を存分にお楽しみください!』
城下町アレクサンドリア。光の戦士を選定したクリスタルを戴く町。その光のクリスタルの恩恵にあやかろうと訪れる冒険者たちで賑わう世界の中心。
という設定である。初心者だろうが廃人だろうがお世話になる、超が7つほどつく重要な町。クリスタルさんマジクリスタル!
それはさておき、転移で降り立った街の中心部。大きな掲示板の前である。友人二人とお嬢様との待ち合わせの場所である。
だがしかし誰もまだ来てないようだな。
【てきよせLV1.00(ユニーク)】
オートアビリティ
フィールド・ダンジョンでのエネミーポップ率上昇
フィールド・ダンジョンでのエネミー最大ポップ数上昇
全ステータス上昇
デスペナルティ軽減
逃走成功率低下
アクティブ化
狙われやすくなる
コマンドアビリティ
ちょうはつ
むそうふらぐ!てきよせむそう!てきよせむそう!