パラディー島の悪魔だよ!
2年の月日が経ち、私は8歳になった。
今ではもう憲兵5人に追いかけられても楽勝で勝てる。それほどには私達は立体起動装置を使いこなしていた。
「おい追っ手だぞ!後方50mに4人だ。こんな時間まで仕事とは頭が下がるが、奴ら今日は随分と少数だ」
「フッ…また憲兵団か、懲りない連中だぜ」
お姉ちゃんが飛びながらカッコつける。ドヤ顔がかわいらしい。好き。
「なぁ兄貴!!今の台詞カッコよくね!?」
「馬鹿か」
「なんにしろ、このままアジトまで招待ってわけにはいかないね~」
「あぁ、リリアの言う通りだ。」
面倒くせぇが、とリヴァイが溢す。そして私達の方を振り返って、
「ファーラン」
「おう」
「イザベル」
「おう!」
「リリア」
「ん。」
「行くぞ!」
リヴァイの合図で私達は一斉に降下し、アンカーを掛けて猛スピードで橋をくぐる。地面スレスレのところを通り抜け、また上がる。頬を撫でる風が気持ちいい。
「いやっはー!!どいてどいてーっ!!」
「うわぁぁぁ」
「わー!ごめんなさい!!」
「クソ…このゴロツキどもが!」
下で巻き込んでしまった住民達がぐちぐち言ってるが気にしない。この世は弱肉強食。弱いものが奪われるのだから。
「おい、奴らまだ着いてくるぞ。しかもさっきより詰められてる。」
「………」
「憲兵団のくせにやるじゃねぇの。今日こそ本気だして捕まえようってか」
「地下まで出頭してくるなんて、上はそんなに暇なのかな」
「あぁ、王様の顔色だけ窺ってくれてりゃいいのに。迷惑な話だ」
「いや、それにしちゃ様子がおかしい。」
リヴァイの言う通りだ。そもそも普段
「奴ら、憲兵団じゃないかもしれん」
「なにっ、それじゃあ…」
「…確かめてやる。次の柱で急旋回だ」
これは憲兵だったらできない。というよりは、普通の兵士ならできない技だ。急旋回は太ももの力を普段よりも強く入れなければいけないし、重心を調節するのも難しいから。
「リリア、お前は柱の影で俺達から離れ、隠れて見ててくれ」
突然リヴァイが私にそう言った。お姉ちゃんとファーランもびっくりしている。私が役立たずだと言われているのかと思ったがそうではないらしい。リヴァイは万が一全員捕まるよりはいいだろう、と。
私はリヴァイに言われた通り、旋回中の敵から見えなくなった位置で急降下。すぐに下の建物に入った。そこから、リヴァイ達と兵士の追いかけっこを見る。
終わりかと思っていたが、追っ手は中々手練れのようだ。リヴァイ達の動きを素早く察知し、同じく急旋回してまた追ってくる。
「ヒューッやるじゃん!…っといけね…」
「………さすがは調査兵団、か」
「なにっ、調査兵団だって?」
「本当か、兄貴!」
「あぁ。すれ違う瞬間、背中の紋章が見えた」
調査兵団。壁外で実際に巨人と戦う兵団だ。無論、実戦経験が豊富なため憲兵とは比べ物にならない。
「どうする?リヴァイ」
「俺は奴らに関わるつもりは無ぇ。だがこうなった以上、簡単に逃げ切れる相手じゃないぞ」
「負けねぇ!!一匹残らず泣かしてやるぜ!」
「クソッ、厄介なことになったな」
「もし捕まったりなんかしたらこの装置も没収されるぞ。たとえお咎めなしでも面倒な事になっちまう」
地下では風があまり吹いていないため良く声が響く。それに加えて私は聴覚が優れているため3人の会話がうっすらと聞こえていた。調査兵団の人達も私が抜けた事には気付いているだろうが、1人ぐらいならとでも思ったのだろうか。そのまま3人を追いかけている。
「捕まらなきゃいいんだ」
「いいんだ!」
「そうかよ!」
「お前ら、わかっているな?」
「もち!」
「はいはい」
リヴァイの言葉で3人が別れた。威力の分担だ。お姉ちゃんとファーランに1人ずつ、リヴァイにリーダー格2人。
さて、結果はどうなるかな。
一話一話の字数合わせらんねぇ………
誤字あれば報告お願いしマンモス。
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