あいつらに出会ったのは、いつも以上に暗く、静かな日だった。
普段と変わらない仕事をこなし、ファーランと2人でアジトに戻ろうとしていた時、路地裏で誰かがいるのが視界に移った。
いつもなら見過ごしただろう。地下街ではこんな光景飽きるほどに見る。
だが、何故か俺は考える前に動いていた。
赤髪と黒髪の少女たちを無理矢理引っ張り連れていこうとする男に殴りかかり、周りのやつらを一掃した。
黒髪の少女と目が合う。自然と目が離せなかった。
艶のかかった漆黒の髪に翡翠のような青い目。
髪とは真反対に白い肌に整ったパーツ。
言ってしまえば天使を想像させるような、とても人間とは思えないほど美しかった。
ファーランも固まっていたようだが、ハッと意識を取り戻したかのように2人に話しかける。
偶然通りかかっただけだと言ったが、これは偶然ではなく必然ではないのかと俺らしくない思考が過った。
赤髪はイザベル、黒髪はリリアというらしい。
2人に家はあるのかと問いかける。なんとなくわかっていたが答えはNoだ。
身寄りが無いのなら、うちで預かってもいいだろうと思い、ファーランと相談する。ファーランもその気だったようで、案外あっさりと仲間になった。
はじめの頃は2人とも俺が話し掛ける度に肩を揺らしていたが、暫くすると普通に話し掛けてくるようになった。敬称もやめ、言葉づかいも緩くなっていった。
まぁ簡単に言えば信頼を築いた、といったところか。
最近は、楽しいと思うことが増えた。
イザベルのやらかしをリリアが注意してファーランが笑ったり、イザベルは思ったことをすぐに口に出すタイプだがリリアはあまり欲を言い出さないタイプだったり。
ころころと表情を変える姿を見ているのは飽きない。
4人で暮らすようになってわかったことがいくつかある。
一つ目、イザベルは掃除が壊滅的だったことだ。
今では大分良くはなったが、最初は本当に酷かった。何をするにしても大雑把で、ほこりが落ちているのにも気がつかない。追い出してやろうかと思ったが、こらえた。
対し、リリアは掃除が上手い。細かいところまで丁寧でありながらも手際が良く、早い。最近は言わなくても掃除されている。ファーランは「リヴァイが移ったな」と言っていた。
二つ目、イザベルとリリアは
見た目がまったく違うのでイザベルに聞いてみたところ、赤子だったリリアが地下街で捨てられていたところをイザベルが拾い、妹として育ててきたと。
そして、リリアはこのことを知らず、イザベルを実の姉だと思っているから言わないで欲しい、とも言われた。
実の姉ではないと知れば、少なからずともショックを受けるだろうからと。
三つ目、リリアは身体能力が非常に高いこと。
以前から俺の真似をしてか、こっそりと筋トレをしているのは知っていた。腹筋に背筋、スクワットなど。とても6歳の少女とは思えない成長スピードだった。
それをわかっていたから、リリアにも立体起動装置が欲しいか聞いた。リリアなら使えるだろうと判断したからだ。
案の定、リリアは手に入れた立体起動装置をすぐに使いこなした。続いてイザベルも使えるようになり、イザベルとリリアが俺たちの仕事を手伝いたいと願い出てきた。
本来ならば危ない目には合わせたくないが、本人が望むのならば仕方がない。俺たちは2人の同行を許可した。
え、リヴァイ視点むずいんだが(黙って書きやがれ
まぁ人類最強(予定の)が6歳の少女にほだされてるっていうね。