ナナバさんが私に向かって飛び付いてくる。
直前まで考える。殺すべきか。捕らえるべきか。
………殺さない方がいいかな、めんどくさいし。リヴァイ達がどうするかもわからない。まずは捕獲だ。
「ねぇナナバさん、貴方私のこと殺そうとしないの?」
「私は調査兵団だ。人類を救うために戦っているのに、君のような小さい子に手を掛けるのはおかしいだろう?」
「んー、そんなもんかなぁ」
「………君は、人を殺したことがあるのかい?」
「あるよ」
「………そうか」
ナナバさんだって地下街のことをなにも知らないというわけでもないだろう。やらなければやられる。私が今生きているのだって、人を殺したからだ。もちろん、人を殺すことに抵抗がないわけじゃない。みんな死にたくない。それをわかっているから。
「ねぇ、リヴァイ達を追っている貴方の見方は強いの?」
「リヴァイ…とはあの黒髪の男のことかい?あぁ、とても強いよ」
「あなたより?」
「どうだろう、おなじぐらいかな」
「へぇ~」
話ながら刃と刃がぶつかる。ブレードは威力は強いが"剃ぐ"ことに特化しているため、ナイフで衝撃をそらせばなんとかなる。
ナナバさんがへぇ~って…みたいな顔をしている。
ナナバさんが2人…キツいかな。挟まれたらやりにくそう。どうだろ。どちらにせよ速く援助しに行かないと。
「ごめんねナナバさん、ちょっと寝ててッ!」
「ゔっ」
高く跳躍してからナナバさんの首に手刀を入れ、気絶させた。しばらくは起きないだろう。
さて、この人どうしよう。
運ぶには体格差的にも無理だ。身長が足りない。ひきずる…のは可哀想だし。
私は取り敢えずナナバさんを拠点にくくりつけておいた。起きることはないし、起きたとしても動けないようにしっかり柱に縛っておいた。
もう一度フードを被り全速力でリヴァイ達を探すと、少しひらいたところで見つけた。捕まってる。三人とも。4人の調査兵団に囲まれて。
こちらには気付いていない。私は建物の屋上からこっそりと見る。
「_できれば手荒な真似はしたくないのだが…」
そう聞こえた瞬間、特徴的な髭の男がリヴァイの頭を掴んだ。そして、すぐにリヴァイの頭を地面に押し付けようとする。
私は動いた。体が勝手に、動いていた。
「ミケ!!!」
「ッ!?」
ナナバさんから奪い取ったブレードが地面に突き刺さる。リヴァイ達も唖然としている。よかった。リヴァイの髪に泥が着く前に間に合った。
「なんだ君は…!」
「気配が全くしなかった…」
調査兵団達が突き刺さったブレードを見て青ざめる。
なんだとはこっちの台詞である。リヴァイ達になにをしてくれているんだ。
「リリア!!何故出てきたんだ!」
「そうだぞ、危ない!!」
ファーランとお姉ちゃんが怒鳴る。
愛情の籠った怒り。私はすぐに謝る。
「でも見てられなかったの。体が勝手に動いてた」
「…お前はもう少し考えてから動け」
リヴァイにお叱りを受けてしまった。
「だってリヴァイが地面に押し付けられそうになっていたのよ?許せないわ」
「…そうか」
リヴァイ達を拘束している縄を小さなナイフを飛ばして切り、私達は調査兵団達に向き合った。
テスト期間入るのでちょっと…だいぶ更新減るかもしれませんm(_ _)m
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