ペロロジラ? うるせえ、バルガでぶっ叩くぞ!   作:瑠璃唐

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二日連続投稿? できらぁ!


M14 不法侵入者

 この施設は空調が効いている。下手な学校の校舎より大きいが、それでも空調が効いている。地下施設メインだから安いのだろうか。地下施設の方が高い気もする。

 コンバットフレームの格納庫に向かって移動を続けながら、近くの食糧庫からレーションを取ってくる。

 

「まずい」

 

 美味いと食べ過ぎてしまうから、戦場であまり食べないために不味いらしいが、それでも不味い物は不味いのだ。

 カエサルコーヒーがあるのだから、もしかしたらあの! 喰爆(くうばく)三年、握り一生を掲げるあの寿司屋、鮨処『霊陀亜』は存在しないだろうか!

 

 車両用に設計されている通路は人の身にはいささか広い。歴戦のEDF隊員には関係ないが。

 いくらなんでも広いな。俺はマジで余裕だからいいが、流石に同行者が少し心配だな。

 

 と、言ってもそこまで鬼のように広いわけでもなし、休息を取るまでもないだろう。高機動型フェンサーも使ってないからついてこれるだろうし。

 

「よし、ついたぞ。どうだ、二人とも」

「「足が速い!」」

「……気のせいだ!」

 

 

 

 

「で、ここはなんでしたっけ?」

ベース235(本当はバレンランド)。軍事施設としては一級品だな」

「なんで私達にアイマスクが被せられてたの?」

「機密保持の観点だな——各務、君ならわかるだろう?」

「私の専門はITセキュリティ。こういうのはそこまで……まあ、わかるけど」

「どこにあるんですか?」

「それを隠すために君達にアイマスクをつけていたんだよ! ——まあ、キヴォトスのどこかの丘陵地帯とでも言おう」

 

 そう、ここはバレンランド。そしてこいつらは明星と各務、なんで各務がいるか。それを思い返そう。

 

 

 

『ハジメさん』

『なんだ? 明星、私は今ダッシュセルを作っていて、これは下手をこくと上半身と下半身がバイバイ(可愛い表現)しちゃうから手短に』

『ベース235見せてくださいよ』

『……嫌だが?』

『見せてくださいよ』

『だから嫌だって』

『見せてくださいよ』

『はいって言わないと進まないタイプのRPGかよ……。セキュリティ観念ちゃんとした奴を呼んでこい。ハッカー一人機密軍事施設に置くのは嫌だ』

 

 

 ということだな。

 

「ハジメさん、私が車椅子ってこと忘れてませんか?」

「……忘れてたな。すまない」

「あと、ここ、寒くありません?」

「……そうか? 適温だと思うが……各務は?」

「私に言われても……まあ、私もちょうどいいと思うけど」

「そんな……」

「あと、空調室は遠い。もう何階か下がる必要があるからな……できるだけ歩きたくない」

「大丈夫ですか軍人?」

「わざわざ自らに不快な状況にするために歩きたくないんだよ」

「それはわかりますけど……」

「今日はオフだしな」

 

 明星が車椅子をキコキコと漕いで、コンバットフレームに近づく。

 

「このロボット……コンバットフレーム……でしたっけ?」

「そうだな、強化外骨格コンバットフレーム。贔屓目とかじゃなく、真面目にそこらのゴリアテより強いと思うぞ」

「……多くないですか?」

「多い……というと?」

「その、『何言ってるんだろうコイツ疲れちゃったのかな?』みたいな顔やめません?」

「確かに一作戦に動員するには多すぎるが、私がいないところでも戦線は続く。それに、こいつらには自動操縦機能がある。量があって損という物でもない」

「にしても……多すぎじゃない?」

「……いや、これはニクス汎用型、これはグラビス、これはニクスレッドシャドゥ、これはニクスグレネーダー、これはエイレンの試作型とそれぞれしっかりと違う物でな」

 

 指差ししてどれがなんだか教える。名前だけ聞いてもほとんどわからんがな!

 

「あの……赤いのは?」

「ん? どれだ? レッドシャドゥか?」

「いや、あの車……」

「ああ、コンバットワゴンか! 新型だな」

「あの不格好なのが新型?」

「酷いこと言うな、各務——燃費重視だ、不格好でも仕方ない。…………まぁ、クソザコだけど」

「……弱いんですか」

「そりゃ弱い。まったく……ニクス型の歩行システムにいくらかかったと思ってるんだ……」

「あの土台の車も民間車両でしょう? …………貴女が作ったんじゃないんですか?」

「ああ、私が作ったし、あれは民間車両だぞ……」

「なんで悪態ついたんですか! 貴女が製作者なんじゃないですか!」

「普通に雑魚だからな……。すぐ車両との接合部がイカれるし、トラックがコンバットフレームの重量に耐えられないし、タイヤがすぐに悲惨なことになるし、ニクスと比べて動力が脆いし……!」

「なんで作ったんですか? あの、本当に」

「駆除チームごっこがしたくて……」

「駆除チームって……?」

「プロテウス……あっちの部屋にあるんだが……だとか、そこのコンバットワゴンを使う集団だ」

「そのプロテウスにはどんな欠陥が?」

「各務、お前までそういうのを聞くのか……見た目がダサい……らしい、俺はかっこいいと思うんだがな」

「……見せてくださいよ」

「じゃあ、隣の格納庫に移動するぞ」

 

 デカァァァァァいッ説明不要‼︎ 

 

「これは……?」

「BMX10プロテウス。ようやく完成した高性能機。まだ数台しかないはずだぞ」

「ここに二台もあるんですけど……」

「この不格好なのが新型?」

「歩く要塞だぞ。不格好でも仕方ない」

「天丼じゃないですか」

「……一つ難点がある。これ四人用なんだな」

「……貴女は一人ですよね?」

「おいおい、ボッチいじりか? そのために自動操縦があるんだよ。正直コレは人が運転するより機械に運転させた方が強い。コンバットフレームとは逆だな」

「コンバットフレームは?」

「私が運転した方がいい。なぜか自動操縦だと飛んだり跳ねたりしないんだ」

「…………あのサイズの鉄塊が飛ぶの?」

「飛ぶよ?」

「どうなってるんですか!」

「燃費悪いって言っただろ。あー、言ってない。コンバットワゴンが燃費重視だっ言っただろ。つまりコンバットフレームは燃費が悪いってことだ——その分、性能は高いがな」

「というと」

「せっかくだ。試作品の試作品、試作型セイバー・エイレンを見せてやろう」

 

 

 演習場に移動して、コンバットフレームに搭乗する。

 

「コレがパワーセイバー、うわっ!」

「目に……悪い……ッ!」

「サングラスとかありませんか?」

「あったら俺が使ってる……ッ!」

 

 ちなみに、試作型なので火力はカス。恐らく蟻だって倒すのには随分時間がかかるだろう。

 

「……そしてコレが、パワーダイン……!」

 

 パワーダインのエネルギーに耐えきれず、セイバー・エイレン試作型が崩壊を始める、

 

「装甲が融解してる⁉︎」

 

 

 

「うわぁっ!」

 

 爆発とともに、エイレンから投げ飛ばされる。

 

「とまあ、こんな感じだ」

「大丈夫⁉︎ 怪我は⁉︎」

「大丈夫だ、この程度。唾か、それがダメならリバーサーつけてたら治る」

「リバーサーってなんですか?」

「明星は少しぐらい心配してくれねえかな!」

「無傷でしょう?」

「無傷だよ! 全エアレイダーは崩壊するビークルからの安全な脱出方法を履修してるからな!」

 

 なぜ空爆誘導兵なのに、ビークルに乗れるのだろうか……我々は、それを確かめるため大空洞の奥地へと向かった————訳もなく、普通に爆散したエイレンのかけらを集める。

 

「……ゴリアテ持ってくる」

「あるんですか⁉︎」

「カイザーとは違って工具にしか使わないがな。やっぱり時代はコンバットフレーム……まあ、EDFとエンジニア部にしか無いけど」

「エンジニア部にあるんですか?」

「ほら、グラビスがある。あれは自動操縦の時だけ異様に強くなる。私にもあれを使わせろ」

「……コンバットフレームは貴女が使った方が強いんじゃ……」

「あれは例外だ、遅い」

「遅くても貴女が乗らない時の方が異様に強くなる道理は……」

「ここで映像をご覧ください」

 

 モニターの中で、グラビスが暴れる。

 

「……この連射速度で平気なんですか……?」

「パーツは、前乗ったが私はダメだった」

「……たしかに、大丈夫? その時の怪我とか……」

「超酔った。黒服がビニール袋を用意してくれていなかったら危なかったな」

 

 持ってきたゴリアテを使って、エイレンの残骸をスクラップにする。

 

「よし、後掃除は終わり……せっかくだ、EDFの食糧庫の飯を勝手にあげよう」

「ゲロの話の後で食べたくないんですけど!」

「まあ、待て、考えてみろ。

 ——————レーションはそう言うの一切抜きにクソ不味い」

「より一層食べたくない」

「……仕方ない。アイスメーカーがある」

「うわっ、雰囲気変わりすぎ」

「普通に飯もあるし」

「なんでレーションを先に言ったんですか?」

「やっぱり軍隊といえばレーションだからな」

「ついさっき『まずい』って吐き捨ててましたよね!」

「やめろよ、飯で吐き捨ててるって言うと別の意味になる!」

 

 食堂に移動して、棚から飯を取り出す。

 

「アシッドベーカリーのソラスパンだ。いつもならぬっくぬく亭の買い置きがあるんだが……残念なことに夜食で食い尽くしてしまった」

 

 やはりこれだけあるんだ。鮨処『霊陀亜』を持って来い。

 

「ソフトクリームメーカーはあっちだ。食べたいなら持ってけ。私は昼飯を食べたから持ってくる」

「いつの間に食べてるんですか?」

「レーションは腹に溜まるんだ。軽食をと思って食べたが、思ってたより胃に来る」

 

 ソフトクリームを食べながら、左手で算盤を叩く。

 

「……何を計算してるんですか?」

「手慰みだ。フラッシュ暗算」

「暗算って言ってるでしょ?」

「フラッシュ暗算って算盤使っちゃいけないのか⁉︎」

「貴女って時々バカですよね!」

「うわ酷い。ずっと火力バカだぞ、はぁと」

「ハートって口で言うのやめない?」

「確かに、美少女枠と面白枠を兼任するのはずるいよな——なら、陸八魔は存在自体がズルでは?」

「誰ですか!」

「ああ、ゲヘナの」

「……交友関係広くない?」

「白石にも言われた。だが別に陸八魔は俺が一方的に知ってるだけだ」

「ストーキング?」

「それは私のすることではない——同居人のすることだ」

「「ヤバい人だー!」」

「大丈夫ですか、その家!」

「通報する? 通報する?」

「平気だ。ほら、ここにドローンもあるし……」

「つけられてるじゃないですか!」

「合意の上——ではないが、別に気にすることでもない。奴は私の体に興味はあるが興味はないさ」

「どういうことですか!」

「年齢不詳、成人であることは確定。性別はmale、職業は……自営業だろうか」

「怪しい怪しい怪しい怪しい」

「ふむ、では……私の日用品は全て奴の懐から出ている」

「…………」

「週二で奴の家に通って……」

『どれだけ私の悪評撒き散らせば気が済むんですか?』

「ああ、やはり聞いていたか——ここは外から通信できないはずだろ?」

『そうですね。今工廠にいます』

「Nか?」

『テンペストです』

「ならいいや。——悪評なんぞ撒き散らす物だ。ベアトリーチェはバカ」

「本当に関わりない誰かの悪評だ……」

「もし見つけたら拳銃で頭蓋を叩き割ってもらえると助かる——嘘だ全然助からないチャートが乱れる」

 

 

 ドゴォォォン!

 

 警報が鳴り響く。うるさいのでリモコンで止める。

 

「え、秘密基地なんじゃないんですか! 敵襲⁉︎」

「はあ、違う。黒服——同居人のミスだ。あいつテンペストを爆破させやがった……」

 

 黒服に電話をかける。

 

「生きてるか?」

『ええ』

「リバーサーは?」

『近くにあります』

「ならどうでもいいな」

「貴女が一番薄情じゃないですか! ついさっき私に言ってきましたけど!」

「聞こえないな」

 




ごめんねチヒロ、かわいいねチヒロ、チヒロチヒロチヒロチヒ(以下略

感想ください。

ふとした興味です。みなさま、EDFとブルアカやってます?

  • どっちもやってる
  • 地球防衛軍だけ
  • ブルアカだけ
  • EDF? ブルアカ? なにそれ美味しいの?
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